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一時帰省(5)
犬猫も人も居候しやすい家
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〈 Sat, 13 Dec 2003 〉
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一時帰省(その5)23日夕:
三輪神社から平城の妹宅に帰る。夕方ここで、姉や兄の家族など10数人が集まって鍋をつつくので、それまでまだ時間がある。数日絶えていた昼寝をする。昼寝の醍醐味をあらためて認識。 |
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●変な犬
この家には、いまは猫2匹と犬一匹だが以前は5〜6匹いることもあった。他人がこっそり庭に犬猫を放りこんでゆくのである。「この家なら飼ってくれるだろう」と捨てにくるそうだ。人好きの悪い雑種の貰い手など見つからず、たいていはそのまま居つくことになる。フテクサレた内犬ブロンちゃんは老衰で先年亡くなり、現在は外犬一匹がいるのみ。この市役所野犬捕縛課の「犬捕り」から脱出したもと野犬は、生まれながらの警戒心と人間不信が高じて絶対に人を近づけない。買い主にさえ手を触れさせないまったくイヤな犬だ。よくまあこんな生き物を・・買い主が変わっているのは承知しているが。そんな実績?を買われて動物愛護協会の役をしているらしい。 |
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家に来てもう3年くらいになり、だいぶ警戒心が薄れたそうだが首輪と紐/鎖に恐怖するので、散歩につれだしたことはない。餌皿を出すと離れて観察、家人が去ってから食べに来る周到さだ。矯正は不可能らしい。しかしこの家から出ていかないところをみるとシッポを振らない野犬君は気に入ってるのだろう。
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● 戸締まりしない家
この家のある一画はまさにイヌだらけで、よそ者が通るときはワンワン合唱がすさまじい。で、コソドロが入った例がない。外出時は一応鍵を掛けるが、裏口はいつも施錠しない。あるとき一人でこの家にいたところ、台所で物音がする。ひょっと覗くと見たことのあるオバさん、たしか隣のオバサンで高校の先輩だ。先輩はチラっと横目で「お兄さん、帰ってはったん」。あいさつはそれだけ。熱心に冷蔵庫をゴソゴソして「○○借りときます」っと裏口から出ていった。犬は吠えない。トボけた話しではないか。帰ってきた妹にお隣さんのことを知らせると、ちっとも驚かない。ありふれた日常ごとなのだった。当地では絶対ありえない風景、失ってほしくない近所付き合いです。 |
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● 居候しやすい家
息子のEinarはここで連休の3日泊っているが、20代の初めにこの家で2年近く世話になっている。95年1月17日週末、西の宮にいるガールフレンドのところで神戸大地震にあい、交通が復旧した3日後にショックの彼女ボニーと平城に帰ってきた。ずっとあと何年もたってから知ったのですが、ボニーもそのまま3か月近くこの家、Einarにあてがわれた小部屋で一緒に居候して3度の食事をパクついていたという。別に泊めてくださいとか、いつまでとかという相談すらなく、そのままずるずるとだったそうだ。主人も子供も鷹揚というか、日本人ならこの辺の感覚がなんとなくわかるが、当地契約社会では親兄弟でもスジを通して成立する関係だ。 |
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日本人は小さいときから地震を体験しているのでショックの立ち直りが早い。地震のない国で育った者は思考ショックをうけて放心状態が長引く。高速道路が落ち、近くの神社が屋根だけになった姿を目にし、知りあいが死んでしまったボニーさんは、3か月後やっと立ち直って故郷へ帰り、カンタス航空のスチュワーデスになりました。その後も大阪で勤務の中休みがあると会社持ちのホテルを抜けて平城で泊っていったそうです。
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23日夜はこの家でよく食べ よく飲み よく笑いました。(了)
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