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サッダム特別法廷はイラクの権限
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〈 Thu, 18 Dec 2003 〉
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●期待ウスのサッダム訊問
サッダムの訊問が米軍からCIAの管轄に移り、テネッ長官が責任者になった。ジュネーブ協定に違反しないギリギリの限界まで、サッダムに昼夜きびしい訊問がつづく。厳しいといっても公開裁判で暴力的な訊問がおもてに出れば具合が悪い。嘗てのイラク秘密警察の取調べと比較にならない紳士的な訊問になるのはあきらか。ここがグアンタナモでアフガンゲリラが米の非公開軍事裁判で人権侵害されているのと異なるところだ。米の取調べパターンがわかってしまうと「不利な証言にシラを切る」だろう。訊問はあまり期待できない。 |
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核を持っていないことは国連核査察の代表・エルバラダイの報告であきらか。大量破壊兵器(WMDについても、わたしはブリクス委員長の見解に賛成で、開戦後の様子から「存在しない」と早くから言ってきた。いまや90年〜91年に全部破棄したと言い切ってよい。サッダムの逃避行を詳しく知ったところでたいして役にたたないし、サッダムが逃亡註連絡していた人物はごく少数にすぎず、有意義な証言が得られるとおもえない。CIAの訊問はしたがってイラク同胞への残虐行為について、今後の法廷のため、サッダムが関わった証言を得ることにある。
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● 誰のための裁判
戦犯であろうと、刑事犯であろうと、裁判は当事国で行うのがいちばんよい。国際法廷で現に進行中のミロソヴィッチ裁判のように遅々として進まず、そのうち被告の健康状態がすぐれないので延期されてしまう。裁判にはどこにもボスニア・ヘルセゴヴィナの臭いがなく、いったい誰のための裁判か。当事国無視の判決が国民に素直に受け入れられるとおもえない。 |
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えてして有名人犯罪者は特別な待遇をうけがちである。場所はちがうが、有名人被告が雇うスター弁護士のチームを組織して陪審を無罪に導いたシンプソン事件や、人権擁護が盛んな北欧では証拠不足のため無罪になるケースがあとを立たない。イラクには民主的な裁判制度がなく、国際法廷が望ましいとする向きは思い上がりも甚だしい。死刑は容認できないと抗議する向きは利己的で不遜である。イスラム伝統の「目には目を」式に極刑がくだされてもいいではないか。また反動的に「フセイン大統領は国家統一に力を尽くし善政をしい」たとして無罪になっても外野は黙っていよう。ミロソヴィッチはハーグ国際法廷でなければ無罪かもしれず、東京裁判も日本人裁判長と判事なら絞首刑を免れた戦犯が多かっただろう。
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●イラク特別法廷は年明けに開廷のはこび。
17日、統治評議会のハキム議員がロンドンでストロー外相と会談後、イラク国内でサッダム・フセインと拘束中のバース党員たちを裁く特別法廷を設置すると発表した。数週間以内にも発足させたい意向、法廷は国際規準に沿ったもので国際オブザーバーが参加し、判事は前政権のメンバーが起用される。権限委譲、独立イラクの証明として、貴重な機会を国連が奪い取ってはならない。アナンは黙っていろ! |
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米・英は死刑を巡って意見がわかれるが、イラクにサッダム裁判を委ね、その判決を尊重すると言明している。欧州に裁判の主導をあけわたすほどお人好しではない。
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● ブッシュに有利か? 小泉のしゅん巡
サッダム拘束で民主党ディーン候補は弱々しいコメントしかだせず、仲間割れがおきている。ブッシュ支持率は上がった。だが、来年の選挙までまだ11か月ある。逮捕のタイミングとしては少し早すぎたきらいがある。一方、小泉首相の自衛隊派遣はいよいよ指導力が試される。小泉さんすこし緊張しすぎではないのか。腫れぼったい目に顔にケンがある。それに痩せてるな。例の自衛隊派遣の説明は全体として上出来でした。しかしブレアはああいう説明、弁明を半年以上機会あるごとに喋っている。イギリス国民にもシラク、プーチンほか手当たり次第に熱弁をふるっている。 |
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日本自衛隊派遣はあまりにも、テロに帯びえて重装備、隔離基地で身の安全に気を取られ過ぎていないか。いくら万全を期してもテロにあうときはあうのです。その辺は割り切ってやるしかないが、小泉さんは隊員に犠牲者がでることを内心怖れている。往生ギワの悪い首相だ。(了)
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