安達正興のハード@コラム
Masaoki Adachi/安達正興


----------------------------------
一時帰省(7)芦屋のサトー宅で

----------------------------------
〈 Fri, 26 Dec 2003



●サトー茂宅にあつまる
11月25日、芦屋に住むサトーさん宅でデザイナー.カメラマン仲間が集まる日。だいたい大阪美校/大阪芸大の仲間、また60年代はじめに今竹七郎先生のもとで「徒弟修業」をした[連帯」の同志である。ずばりビンボー時代の友だちである。もっとも年月経ていまはビンボーに温度差ぐらいあろうが、それでヒビが入る仲ではもちろんない。帰省時の折々にどこか場所を借りて集まるときもあれば、サトーさんの手料理に自宅へ招かれるときもある。
デザインを生業にする人種は、おおむね家を顧みる余裕がなく食い物はこだわらない。ウルサイのもいるが自分でつくる殊勝な知己は思いつかない。単身赴任だったNさんも外食かレンジで温めていた。だからサトー茂は特異な部類にはいる。この人ほど手の込んだ料理を客を集めて食わせてくれる日本男子はいない。とうぜん仲間に大事にされ一目置かれる存在です。朝早く西宮のなんとか中央市場でその日の特によい品を、顔がきくのか個人で買い付けするツウなのだ。
お宅は芦屋沖に埋立た高層住宅が林立する地域だが、木々の植わった低いマンションもあり、サトー宅には小さな庭があって野菜を各種作っている。そういえば以前居た鉄筋の家には屋上菜園があってスイカを作っていたなあ。今夜は会いたかったともだち8人、女性二人をまじえてテーブルにつく。次々出てくる料理を味わい、グラスは3種用意されているのでワインその他、料理と好みにあわせじっくり飲める。舌と気安い話しに盛り上がります。
この家のリビング/ダイニングの隅に前面ガラス張りの冷蔵庫があり、清飲料、ビール、ドリンク類がぎっしり入っていて、客が自由に取れる。本日はすべて準備されているので利用しなかったが、おもてなしの心配りがにくらしいではないか。
●ワイングラスの蒐集家
いつの頃からかサトーさんはギヤマン・ビードロ時代の骨董ワイングラスに魅せられ、蒐集家としてその道で知られるようになった。依頼されて講演と骨董グラスを使ったりワイン試飲会を開いたり、ま、芦屋のあたりなら需要があるだろう。阪神大震災では陳列ケースが倒れ、かなり失ったようですが、数は回復してきた。小生もふたつ当地で見つけたものを贈ったことがある。
さてわれわれ仲間は上下3〜4才の幅があり、リタイアの頃をむかえている。若い方のカメラのNさんは大手代理店を今年退職、人生経験豊富な先輩で仕事もアパート生活も共にしたMさんは今年いっぱい65才で自由の身になる。サトーさんは芦芸デザイン科教授を退職、スタジオ仕事をつづけながら週に1度どこか遠くの女子短大へ出勤する。本人は「鳥無き里の蝙蝠」で、使って頂けるだけありがたいそうだ。自営業はわたしも含めまだしばらくリタイアできる事情にない。
夜もふけ、小生とハタさんは泊めていただく。朝、ホカホカのご飯にみそ汁・塩鮭の膳がよういされていた。サトーさんに再婚の話しがボチボチあるそうだが、もうあたらしい奥さんはいらないのでは・・(了)


Pnorama Box制作委員会

ひとこと言いたいなんでも・掲示板へ
筆者へのmailはこちらまで
HOMEへ戻る