安達正興のハード@コラム
Masaoki Adachi/安達正興


----------------------------------
イラン南東地震

----------------------------------
〈 Sat, 27 Dec 2003



日本時間で27日午前5時45分、中東アラブ報道では最速のガルフ・ロイターhttp://gulf.reuters.com/
にアクセスすると>バム行政筋の話として死者2万人、負傷者5万人という。数時間前の2千人死亡から被害の実態がわかるにつれ、ことの深刻さに目がさめた。こちらはクリスマス休みでユルミっぱなしの毎日、なにやら申し訳なく頭を冷やして寝る前にコラムでもかくべえ。
○シルクロード2千年の町バムに立つ要塞
地震に直撃された「バム」という古都の要塞をみましたか?ユネスコの世界遺産に指定されているの知ってますか。わたしぜんぜん知らなかった。丘の上に立つ土で固めた2千年の壮大な要塞を観光映像でみせておいて、オヨヨ、これが地震で全部崩壊しという。堡(トリデ)とて自然の脅威に無力。シルクロードの町バムの歴史的文化財が消え、周囲の町の70パーセントが倒壊し2万人が押し潰されて亡くなった。まだ誰もが家にいた夜明け前のグラグラユサユサでした。余震もすごかったらしいがすべては数分の出来事だった。
バムは人口20万人都市、シルクロードの要所でしかもあのような要塞があるならJTBさんが目をつけていたはず。日本人パックツアーがあったかも。わたしははじめてこの要塞の雄姿をニュースでみたのですが、マジャリ・シャリフの要塞(アフガン戦争最後の決戦場になったクンドゥズ近くの要塞)によりはるかに大きく神々しいぐらいに美しい。
○被害を生む日干しレンガの民家
地震の規模は米とイラン発表の中を取るとマグニチュード6.5、最近北海道で揺れた程度で規模はさほどでないが、民家の構造が土をかためた日干しれんがなので地震に弱い。まず屋根が落ちる。何度も地震を経験しながら千年変わらない建て方でしか復旧できない土地柄、これからも同じような被害がおこるだろう。ハタミ大統領よしっかりせい!シリン・エバディよ・・だめだろうな。
この両日、自然災害といえばカリフォルニアの地震、これはマグニチュード6.5でおなじくらい?死者ふたり?でしたか。おなじくカリフォルニア土石流で多数が行方不明。それから今週中国重慶のガス油田で有毒ガス噴出と爆発事故で死者200人(中国の炭坑事故ことしの死亡者は5000人。尚、シベリアのガスパイプ施設にからむ大慶ラインの大慶は事故があった重慶と日本列島ぐらい離れている別のところ)。そして今日イランで2万人がなくなった。同日のニュースイラクで米兵○○人、パレスチナ自爆テロで○○人、イスラエルの攻撃で○○人 などは、しばしかすんでしまった。
○迅速になった緊急国際支援のシステム
救援活動にかけつける各国NGOの活動家にいわせれば「イラクだと、しゃらくせい、てめえらかってにやっておれ!」てなおもいじゃなかろうか。それにしても救援が早い。外交関係密接なロシアをトップに、国連人道支援局、トルコ、英、独、西、当地ノルウェーもすかさず行動に移った。米は悪の枢軸を撤回していないイランにモジモジしているのか、ブッシュの発言は「援助の用意有り」。だが、イランが受け入れれば大型人道支援に踏み切るはずだ。
バムは砂漠の町であり、昼は半袖でも夜は零下にまで下がる。電気・ガスが途絶え、棕櫚の葉を燃やして暖をとり、家族を探して崩れた瓦礫や土を掘る。よく似た映像が神戸長田町でもありました。

このさいまじめにお願いしよう。一週間後に助け出された例もある、生きながら埋もれている多くの人が救出されますよう。国際的な救援によって外国への「疑い」が少なくなり、イランがよりオープンな社会になりますよう(了)


Pnorama Box制作委員会

ひとこと言いたいなんでも・掲示板へ
筆者へのmailはこちらまで
HOMEへ戻る