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北朝鮮の核はこけおどし
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〈 Wed, 14 Jan 2004 〉
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●米の非公式訪朝団
北朝鮮・寧辺の核施設を「視察」(北は「参観」という)した米訪問団が帰国した。顔をたてて日中韓の政府に帰国途上報告しているが、緊張感がない。「あった、核弾頭があった、二つ確認した」くらいの震え声を、そこはかとなく期待、でなければ危惧していた向きも多かっただろう。サッダムが崩壊したのは、北の論評によれば核を保有して軍備を怠ったから、となっている。それならもう少しマシな核弾頭製造工程を訪問団にお見せしてよさそうだが・・・。 |
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訪問メンバーの元北朝鮮担当国務官僚・プリチャード氏は軽水炉のコンクリ基礎工事起工式の挨拶で厳しい注文をつけた人物。他のメンバーも北に中立的な経歴がある。カーターさんやオルブライトおばさん、はたまた金丸先生のように金日成・正日にコロリと抱き込まれた頃からおもうと、やはり時代は進んでいる。
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●寧辺(ヨンビョン)のプルトニウム
使用済み核燃料棒8千本が全部カラ、最近再処理したというプルトニウムを参観。だが、量や再処理工程を検分できたわけではない。 再処理後にでる放射能いっぱいの核ゴミはどうしているのか。プルトニウムの専門家ヘッカー氏とて、一見して兵器転用クラスの純度を持っているかまでわからない。北朝鮮の核物質科学者との会談でプルトニウム爆弾の「知識・製造能力」ありと判断した。結論:プルトニウム爆弾を二つ三つ保有しているか、製造能力があるものの、ミサイルに搭載して実戦に使える気配はない。予想どおりで安心した。 |
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●処分に困る日本のプルトニウム
ウランから再処理されたプルトニウムは世界中にあふれている。日本国内だけで38トンも貯まってどうやって処理するつもりか。これを原料に再発電する高速増殖炉「もんじゅ」が95年の事故以来稼働しない。しかも日本は電力エネルギーを原発に頼らざあるを得ないので、貯まる一方だ。なんとかしてください、発ガン物質だぞ。 |
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●ウラン濃縮計画はあったか
2002年「枠組み合意」が破れたキッカケは、北朝鮮が秘密裏にウラン濃縮による核開発を計画していると発覚したからである。合意違反だ。そして北は濃縮ウランの計画を認めてひらきなおった。恫喝外交がはじまった。ところが、今回の訪朝団に「そのような計画はまったくない」と、かえってビックりしたという。 軍の一部が独走した計画か、そてとも金正日指導部のブラフだったのか。いずれにせよ核兵器に転用するためには90%まで濃縮しなければならず、濃縮ウランを得るには高度な技術がいる。北への不法取引封じ込めがジワジワ効果をあらわした。必要な機材が得られないばかりか、まず、どの国もウランを売ってくれません。 |
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脅威を誇張して兵器を棄てろと詰め寄ったアメリカ。無いものを無いと認めなかったばかりに爆撃されたイラク。死ぬまでなおらない病気。(了)
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