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核の闇市場を仕切るDr カーン
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〈 Tue, 03 Feb 2004 〉
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●「核の父」失墜
パキスタンには英字新聞が数多い。各紙は連日Dr Abdul Qadeer Khan(カーン博士)を裏切り者とメッタ切りの非難をつづけている。パキスタンがインドに対抗して1998年に核実験をおこなったときは、これでインドに負けないとお祭り騒ぎだった。そのヒーロー「パキスタン核の父」が70才ですか、哀れな末路を・・・。その一方では反政府側がアメリカの圧力に屈して「国の誇り、核の父」を侮辱していると息巻く新聞もある。 |
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このDrカーンと仲間の科学者4人が核技術を横流ししたことを白状した。それまでムシャラフ大統領は「世界の科学者が互いに交流しているのであって、そこまで政府は干渉できない」としらばっくれていたが、証拠がつぎつぎ上がって逃げられなくなったのだろう。ブッシュの激怒もすごかったらしい。悪の枢軸イラン、北朝鮮と次のランクにあるリビアに核輸出していた・・これは最悪の事態です。ブッシュはタリバン掃討のためといえ、ムシャラフを常日頃テコ入れしてきたのに「おまえは何てことを」!だろうな。
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●頻発する研究資料万引き
Drカーンはオランダのウラン濃縮プラントにいたが、辞めたとき書類をいろいろ持ち帰った。大学や研究所を去るときは自室をカラッポにしていく人がいくらも居る。本棚の本など研究費で買ったもの、コンピューターやカメラや特殊な機器などプロジェクトで買ったものなど研究ラボではない自室のものは根こそぎ持って帰るのである。以前、大物教授が助手や研究員を引き連れ一部門を新設したが2年で辞めてしまった。そのとき購入したフィールド用のテントからエンジン付きモーターボートまで根こそぎ持って帰り、しかも運送代を大学に請求してきた豪傑がいました。 |
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いま、米の大学から研究資料持ち出しで告訴されている日本人がいるように科学者の資料万引きはよくあることで、それ自体は驚くにあたらない。Drカーンが高速遠心分離器の設計図を持ちだして、お国のために働いた。成功して国の英雄になったがウラの経過をみれば出発点から邪悪なのだ。Drカーンは極秘書類を盗みだした罪でアムステルダム裁判所からスパイ罪でカーン欠席のまま有罪判決を受けている。なぜか控訴して無罪をかち得たが。
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●核の国際ブラックマーケット
ムシャラフはどういう処分にするのか、引退後は軍の名誉職を得てムシャラフ大統領の科学技術アドバイザーの任にあるが、取調べがはじまって解雇された。いづれ実刑をうけるだろう。だがムシャラフ自身は無罪なのか、政府が知らなかったとではすまされない。Drカーンがやったことはノウハウ伝授だけではない。核施設などのプラントは心臓部の機器を持ち込まないと作れないのである。欧州とマレーシアで部品を製造し、それをドバイに運び、そこからパキスタンへまたお得意さんの国へ運送したという。輸送にはパキスタン軍が拘わっているのは明らか。 |
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イランの核施設が怪しまれたときは、建設にあたっていたロシアが疑われプーチンがややこしいならストップすると丁重だった。ところがしばらくするとロシアは潔白、純粋に平和利用の施設であると反転して技術協力を続行、結局あれはエルバラダイ査察の過程で、パキスタンから遠心分離機を買入れていたことが判明し、糸をたどるとDr カーンに行き着いた。リビアを査察したエルバラダイはここでもDr カーンと国際核マフィアが技術と資材を提供していた。「闇市場でテロ国家へ」は黙認できない。だがフランスはイスラエルに核を売ったがそれは良いのか、という反論もしたいわな。
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●老後の社会奉仕
Drカーンは、最近はもっぱら文盲を無くす運動に熱心で、カラチほかに教育施設を作っている。お国のために核開発に従事したことはよいとして、ホメイニ、カダフィ、金親子にねえ〜、どうも老人のやる教育事業はシックリしない。土光さんもそうだった。(了) |
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