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世界不穏五国総覧・其一
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〈 Sun, 22 Feb 2004 〉
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地球上いたるところで紛争の種がくすぶり、火を吹いている。消し止め役はアメリカ。米の戦略に賛成反対好き嫌いはあるが、好むと好まざるにかかわらずアメリカに出張ってもらわねば困るのが現実。米の戦略は先制・速攻、力の誇示から、予算を倹約して持久戦にかわった。黙っていても軍事力はイラクで充分みせつけてある。ジワジワ経済封鎖で息の根を止める方法もある。
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●ハイチ、アリスティドは倒れない
米ハイチの反政府暴動は国際社会が手をこまねいて見ているまに首都ポルトプランスに迫ってきた。やっと元の宗主国フランスほかと共同で内戦終始の調停案を示したが、反乱軍は革命ゴッコの首魁が目もくれない。この反乱軍は元の警察や国軍にいたものが徒党をくんでバラバラに暴れ回っているのであり、外交交渉ができる基盤がない。アリスティド政権はCIAが作ったようなものだから、パウエルはアリスティド大統領を追出したくない。だが米の改革案にイヤとは言わせない。新首相、野党を含めた新内閣で出直し。政府軍の規律にカツをいれて、対抗させる。米大使館警護の名目で派遣された米兵は内乱が長引いても戦闘にくわわらない。 |
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●パレスチナ、アラファト最後のアガキ
パレスチナ自治政府の予算は60%がEUと米の拠出金である。自治政府が支払う給料は各省、自治体公務員から軍である自治警察まで10万人がサラリーを貰っている。先のコラムに書いたように米は支援金を凍結、パレスチナの銀行家や自治政府の資金繰りを調査し、EUにも目をひからせるよう要請していた。その結果がパリにいるアラファト夫人スハさんの口座捜索だった。アラファトの金権政治は米の締めつけにあって息も絶え絶え、自治政府内の反アラファトが台頭する。 |
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● イラク、国連は主役になれない
直接選挙を訴えるアヤトラ・シスタニを説得するにはブレマーCPA統治評議会ではダメ、国連のいうことなら聞いてくれるというバチャチ議長やチャラビのアドバイスをいれて、米はアフガニスタンで実績をあげたブラヒミ特使に三顧の礼をつくして頼み込んだ。アナン総長も乗り気でいやがるブラヒミ氏をイラクへ派遣したが、話し合いから結果がみえない。またぞろシスタニ師は6月30日までの早期直接選挙を持ちだした。選挙のイロハも国政もめくらのアヤトラが口を挟むのがまちがっている。それでもシーアの指導者とあらば顔をたてないといけないのかな。指導者ならテロを非難し、自粛を説教でよびかけるべきだとおもう。 |
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国連のイラク選挙調査団とCPAが21日土曜日に同意した結果は、準備に二年近くかかるというもの。それは米が11月に発表した民主化日程より遅れるほどだ。全国戸籍調査が行われていない部族社会の国で選挙制度を整備するのは並大抵の事業ではないのだ。国連がその仕事をチンタラチンタラはじめたら夜はあけない。米は当面暫定政府を予定どおり七月までに成立するため全力をあげるだろう。(了)
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