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世界不穏五国総覧・其二
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〈 Sun, 22 Feb 2004 〉
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● 北朝鮮六カ国協議、米は妥協しない
北朝鮮はこの半年、「言いたいこと」をたくさん貯めてきた。26日の協議は「肚膨るるわざ」が成り行きによって吐露されるだろう。聞くほうはたいへんだ。あちらは主体的主張をくりかえして飽きないですから。「完全で、検証可能かつ不可逆的な核廃棄」という要求をそっくり受け入れるなら別だが、実質的には決裂する。 |
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だからといって、これまで積み重ねてきたいろいろ専門部会や準備の話し合いは続くだろうし、六カ国協議も継続なり、定例のかたちで持続するだろう。米はそれこそ望むところであり、通商監視、経済封じ込めの効果を悠々と眺めていればよい。ついでに拉致問題に言及するくらいお安いご用なのだ。米は金正日の翻意、または体制崩壊を待つ余裕があり、無理に譲歩するより決裂するほうが気楽なのです。ま、帰りの米代表の表情を観察してください。
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● ブッシュ、台湾に無言の支援
3月20日まで先は長いが台湾の総統選挙と住民投票がおこなわれる。陳水扁総統が住民投票を最初に提案したときは独立を問うかのような「国民投票」かとおもわれたが、その後、中国の反発や米が「中国はひとつの現状を変えるのはよろしくない」とのスゲない警告で陳さんはトーンダウンした。「中国のミサイル配置に対する防衛力強化」の賛否だということになった。 |
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しかし台湾が独立できるとしたら、今が最後のチャンスだろう。中国経済の台頭にもはや太刀打ちできない。住民投票の結果はやはり台湾国民の独立の意志が試されるのではないか。台湾海峡の防衛をわざわざ住民投票で決める必要があるか、すっきりしないが、住民投票は常にいいことです。
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ブッシュはこの自明の良き民主主義、住民投票に待ったをかけるつもりは毛頭ない。米の台湾政策は中国と同意した線にそって勝手な独立を認めない立場を改めて表明したにすぎない。独立さえ外せば住民投票に反対する理由がないばかりか、中国よりの連戦・国民党主席より陳水扁を続投させたいにちがいない。
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米はいま中国製品の輸入超過、「元」をいつまで固定しておくのか、中国と交渉しなければならない。かつて日本の線維問題では高飛車に命令したが、現在登り竜の中国へはお願いにあがる雰囲気です。台湾に冷たい態度をとったのは中国向けのジェスチャーであり、台湾人民への無言の支援である。日本政府が米仏と一緒になって「懸念」を申し入れたのは失礼だ。フランス政府は中国と睦まじく台湾と殆ど無関係、中国への外交辞令にすぎない。日本の立場ならこっそり励ましてあげるのが本道だろう。(了)
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