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無法ハイチを考える
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〈 Sat, 28 Feb 2004 〉
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「ハイチ、アリスティードは倒れない」、誤ったかな。反乱軍は国の半分を支配下に、第2、第3の都市を陥して首都ポルトープランスまで40キロに迫った。この事態は予想されたことで、驚いてはいない。地方の政府側民兵は人数と武器が武装暴徒に負けているうえ援兵はこない、支持もないので逃げる。当たり前、驚いてはいない。私の予測が誤ったのはフランスと米の意見が、アリスティード辞任を要求したこと。
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略奪が横行する無政府状態が全土にひろがり、慌てたフランスが反乱軍の掲げるアリスティード大統領辞任に迎合した安易な勧告をしてしまった。カナダ、米も同調したから始末がわるい。現在のハイチ暴動は新内閣でおさまるような反政府運動ではないだろう。これは烏合の暴徒による略奪破壊であり政策、方向をもたない、あるのはアリスティド打倒!それだけだ。野党の反乱ではないのだ。暴力と無法をまず押さえた上で新体制を発足するためにもいったん現大統領で乗り切るべきだった。
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米がイラクのあと派兵しにくい状態で、元宗主国フランスが治安軍を派遣するのを見合わせてしまったことが、私に言わせれば失敗。国連は緊急理事会を開いたものの国連治安軍派遣までいたらなかった。仲介役のド・ビルパン仏外相がハイチ外相と反乱軍の指導者数人ををパリによびつけて交渉させようとしたが、やってきたのはハイチ外相のみ。エアー・フランスがハイチ-パリ間を運航停止したため反乱軍のボスたちは来れなかった。笑い話じゃないぞよ、ド・ビルパンさん。
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米はとりあえず海兵隊2千人をスタンドバイさせている。反乱軍が首都で一戦まじえるとして、大統領側は治安警察と民兵でかなりもちこたえるだろう。米海兵隊がそのなかに割りこんで戦闘をやめさせるかうたがわしい。反乱ゴッコから国家全土が暴徒化のすえ、とことん国破れるまで放置される国が21世紀のこの世界に存在するとしたら、黙っていられない。人類の共通項としておおいに「内政干渉」してはどうか。
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ハイチはたいした資源がなくコーヒ、砂糖の輸出と観光収入ぐらいだったのが、この10年輸出ゼロに近いほど経済破綻した世界最貧国のひとつ。汚職と無策、縁故者重用のアリスティード政権を責めるのはたやすい。しかしではほかによい代役、無法を止めるリーダーががいるのか?(了)
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