安達正興のハード@コラム
Masaoki Adachi/安達正興


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プーチン独走、後続ナシ

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〈 Wed, 10 Mar 2004



● アイドル的人気の権力者
プーチンの支持率は80パーセントがいっこうに下がらない。それどころか近日のシベリア訪問ではアイドル的人気を世界に印象づけました。モスクワから遠く離れ、大した地方振興政策もしなかったプーチンがなぜ東ロシアのおじいちゃんおばあちゃんに人気があるのか、そのカリスマ性がわたしにはピンとこない。
プーチンはその政治手法に似つかわしくないほど、気さくな面がある。時々「田舎の子」に見えませんか。これまでのソ連/ロシアにいなかった近寄り安さを感じさせる権力者である。庶民のあいだではその外見的気安さと、プーチン時代になって経済が上向きになったことが支持を確実にしたようだ。シベリアの映像ではいかにもロシアの庶民らしい人々が、明るい表情で「給料がきちんと支払われるようになった」ことを喜んでいる。また失業者はなにがしかの支給を得られるようになったそうだ。
ということは共産党に逆戻りしなくていいのである。たしかにロシアの経済が破産、大規模流民の危惧があったエリツィン時代に比べれば、生活しやすくなった。法と秩序について、いろいろ強権行使があるものの全体として回復している。それは認めるが、プーチンなら何をやってもブーイングならぬエールを贈る国民を外から眺むればですね、やはりロシアはコワイ。80%の支持をバックにプーチン流の不言実行はねえ・・すくなくとも「権威主義的」なロシア支配に得体のしれない不安がつきまとうのである。
●新体制を検証する
プーチンが選挙まえに新体制固めを終了しおわった。新首相を5日に据えて打ち出した行政改革と9日に任命した改造内閣を見ると、エリツインの影があるかなしかに薄らいだ。首相フラドコフはロシアのEU代表オブザーバー、ロシア官僚の改革にシラガミなく対峙できる青二才である。青二才といえプーチンの意を代行する適任者は九つの庁を二つの省に統合、閣僚を30人から17人に大鉈を振る計画だ。この計画はプーチン腹心のアリョーショフとグレフが立案、この二人に今後注目すべき。また6人いた副首相はエコノミストのジューコフ一人になるもよう。それだけではない、省庁とは別に政府が抱えている1100人のスタッフの縮小もある。
転任になった大物はイゴール・イワノフ外相だろう。10年大物のように振る舞うイヤな男が消えて正直プーチンさんにお礼したいぐらいだ。プーチンとソリが合わずコミュニケーションがとれていないため互いに言うことが矛盾し各国外相泣かせの男でした。新任はラヴロフ国連大使で、イワノフとは逆に外見おだやかなタイプ。プーチンは表向きソフトな新内閣で臨みます。ドゥマ(ロシアの国会)で野党各派は信任投票で反対または棄権するが、プーチンの「連合ロシア党」が3分の2を占めているのでカンケイない。プーチンにはブッシュや陳水扁の苦労や、行政改革を唱えてラチのない小泉さんがバカに見えるだろう。
残り組は、すでに側近の国防、財務、非常事態の大臣たち。そのほか見逃せないのが、エネルギー省で、ここで産業、資源、原子力を総合管理する。かくして成金オリガルキーたちを完全に支配下に治めた。また04年には高度を紆余曲折して飛ぶという追跡を封じる新型ミサイルを配備。中国の軍事費13%でびっくりしてるのにロシアは軍事費20%増が決まっている。
それにしてもロシアの成金たちにはおそれいる。英サッカーチーム・チェルシーのオウナーになった若増ロマン・アブラノビッチは英女王様の22倍の資産がある。モスクワにいる億万長者は東京より多いぞなもし。イスラエルの露系ユダヤ人たちはモスクワへUターンしています。小泉さんが英語をつかう「日本に投資しよう!」てなテレビキャンペーンが海外で流れています。おもしろい、あれ日本でもやってますか?(了)


Pnorama Box制作委員会

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