安達正興のハード@コラム
Masaoki Adachi/安達正興


----------------------------------
シェイク・アハメド・ヤシン暗殺

----------------------------------
〈 Tue, 23 Mar 2004



●よくやった!
日の出前のガザ市内、アパッチヘリから発射された数発のミサイルがヤシン師の乗ったワゴンに命中。とうとうヤシンを為留めた。わたし咄嗟の感想は「よくやった」、とうとうやったかでした。シャロンはリクード閣僚を前にシェイク・ヤシンはパレスチナのビンラデン、殺害は完全に正当であり国防軍によくやったと、攻撃したアパッチヘリの空軍コマンダー Avi Ditcherの名前をあげて称賛した。いかにもご同慶。テロリストを叩くのになんの遠慮がいろうか、通常の法的プロセスでは間に合わないので各国ともテロ特措法をつくったのだ。
呆れましたか?わたしは特にイスラエルべったりではありませんが、ハマスの設立者で精神的指導者(実際には具体的指導者でもある)ヤシン爺さんはまごうかたなきテロリスト、万死に値する。過去3年半にハマスが行ったテロを参考まで:
▽ テロ攻撃425回、殺害されたイスラエル人377名、負傷者2076名
▽ 自爆テロ 52回、殺害されたイスラエル人288名、負傷者1646名
このなかに2001年のイースターにおこった「すぎ越しの虐殺」があり、ロードマップの交渉を打ち切らせた女性の自爆テロがある。
国際的な反応はイスラム諸国はもちろん、国連、欧州、ロシアどこもかしこも非難ごうごう、イギリスも厳しい。ま、無法きまわりない暗殺で人道にもとることを民主主義の欧州で支持するわけにもいかないようでしかたないか。でも米はコンディ・ライスが認めないながらヤシンは数々のテロに責任があるとはっきり言ってくれたのでちょっとラクになりまた。しかしホワイトハウスはDeep in Trouble、そうだろうな。
●アラファトのライバルになるハマス
さて今後どうなるか、アラファトが3日間喪に服するよう呼びかけたが、過激派はクソクラエでしょう。ラシン師の後がまはハマスの軍事部指導者ランティシ(彼も以前おなじようにヘリ攻撃を受けたが間一髪でたすかった)しかいない。ヤシン師は国際テロ組織との連携を拒否していたが、ランティシはさっそく世界のイスラムに決起をよびかけました。シャロン個人への報復宣言もわすれない。
精神的指導者は肉体を離れていよいよ高揚する・・これは歴史の真実です。ヤシン爺さんが万死に値するとしても、暗殺によってポリテイカルに得るものはなにもない。極東には3バカがあって、中国・韓国・北朝鮮が反日で国内を纏めるように、中東アラブのイスラムバカは反イスラエルで一致団結する。テロはますます拡大モード、世界各地に波及するだろう。各国首脳の非難のウラには自国へテロが拡大しないか、ヒヤヒヤ不安があるのだ。
●「たいへんなことになる」・・ならん、おちつけ!
しかしです、ハマスのテロはイスラエル=パレスチな関係が悪かろうと、もっと悪かろうと常にテロをやってきた。しばらくガタつくだろうが、ヤシン殺害という一撃はハマスの弱体化とガザ地区返還に結びつくのではないか。アラファトは大統領府に報復指示をあおいで集まった2 千人の若者に姿をみなかった。側近の談ではショックとおびえで震えているらしい。(信用あるエルサレムポストに出ています)
ガザ地区はアラファト自治政府のグリップを離れてハマスが管理するようになる可能性が五分五分である。ひょっとするとハマスに主導権をとられるのを恐れるアラファト+クレイ側から和平交渉再開のキッカケになるやもしれん・・・ふとそういう印象をもった。(了)


Pnorama Box制作委員会

ひとこと言いたいなんでも・掲示板へ
筆者へのmailはこちらまで
HOMEへ戻る