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9.11「オレだけは知っていた」というクラーク
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〈 Thu, 25 Mar 2004 〉
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昨日に続いて米公聴会のライブをみる。CIA長官G.テネットが証言を終えて、次に注目を集めるリチャード・クラークが証人席へ、この人まず最初に9.11テロを未然に防げなかったことを3000人の遺族に詫びました。それでもうわたしなんかカチンときて、この人ダメ。
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R・クラークはテロ対策特別補佐官をいつだったか1年ほど前に、辞任というよりニュースにもならず円満退職したプロである。過去4代の大統領にテロ対策つかえた地味な官僚育ちの人物が、なぜブッシュ批判に豹変したのか、最後の上司にあたる彼にとってはシンマイのコンドレッサ・ライス安全保障特別補佐官とうまくいかなかったウラミじゃなかろうか。ライスの言動や、証言拒否とあわせて想像つきます。それにしてもなぜいまごろになって?本人はケリーを応援するでもないらしい。
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前日の公聴会ではオルブライトやコーヘンなどクリントンの閣僚はクリントン政権がやったテロ対策を上手に弁護し、パウエル、ラムズフェルドはブッシュ政権のテロ対策をじょうずに自慢する。自然であり誠実な答弁である。クラークの答弁も誠実に聞こえるが、異質なんだな。
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いわんとするところは:ブッシュが就任以来、アルカイダの脅威を「重要」としながらもクラークの進言するように「緊急」課題としなかった。9.11の一週間前に大きなテロが世界、あるいは米のどこかでおきそうだと、ライスに注意を促したが返事はなかった。また9.11のあとブッシュはアルカイダよりイラク・フセインに執念をもやしテロ対策を怠った。などワイトハウスの内幕モノがウケたかもしれない。
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たとえ話、日本の地震予知計画はすでに約40年続いている。だが、この間一度も実際の予知に成功していない。阪神大震災の余兆が760もあったが、地震のあといになって言い出した(地球物理学者・島村英紀氏の文より抜粋)。地震がおこりやすい地域、テロがおこりやすい地域はわかっているが、事前予知はまこと至難です。
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ところがクラークが出版した"Against All Enemies: Inside America's War on Terror"の発表宣伝キャンペーンは、あたかも彼が「9.11を知って注意したのにブッシュは無視した」かのよう。題名からして彼だけがテロ対策に孤軍奮闘したかのような印象を与えている。クラークは地味な官僚から一躍脚光を受けてまんざらでもない。
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3番目ぐらいに喚問したカークダ・グラスによく似たジョン.レーマンという人から味のある論評があった。人気者になったクラークの脚光ぶりを「ブラボー」と皮肉ったり、この本は出版社/編修者にけしかけられて書きましたか、とまで。はっきり「クラーク氏は信憑性・クレディビリティーに問題がある」と問いかけた。そういえば、クビになった元財務長官の暴露本がハナつまみになりましったっけ。
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イラク開戦1年を期してジャーナリストや研究者のあいだに再検証がブームになっていて、イラク批判の書が漸次出版される。クラークの本はその先駆けとしてタイミングよく、ブッシュ嫌いに喜ばれるだろう。ベストセラーになってほしくないとおもいつつ。(了)
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