安達正興のハード@コラム
Masaoki Adachi/安達正興


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アルジャジーラさまさま

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〈 Sun, 11 Apr 2004



●人質解放、アルジャジーラのおかげ
日本の人質3人が解放される。この件はひとえにアルジャジーラの重なる詳しい報道のおかげです。感謝してあまりある。わたしがアクセスできるのはアルジャジーラのネット英語版だけですが、3人の経歴とイラク入国の目的、家族の訴え、国民の声、政府の対応を唸るほど詳しく正確に報道している。なんといってもこのTV局が東京に支局を開設したことが大きい。日本のニュースソースが筒抜けに中東でも報道されるようになった。その威力が人質解放に繋がったのはあきらかです。このカタールのTV局は、アラブの見方が反映されるため米からは睨まれているが、検閲の面からみると、他の中東メディアと比べて格段に自由な報道がなされている。
●ファルージャ停戦に呼応した解放
人質解放に至ったもうひとつの理由は、同じ土曜日の「ファルージャ半日停戦」同意に呼応して、解放が必要不可欠になったこと。拉致したムジャヒディン戦士隊はファルージャ近郊のグループである。この地域の部族長、宗教指導者、ミリタントのトップが集まって米軍との停戦に応じたからには、野蛮な行動は慎まなければならない。また、彼らが拉致しビデオを撮影した場所があきらかになり、犯人の見当はついている。彼らも米軍の指命手配をさけたいだろう。
米のオイル・食料援助の車列がロケット砲攻撃を受けて炎上し、ただ一人の生存アメリカ人、請負会社の警備員トーマス・ハミルが同じムジャヒディン戦士隊と名乗るギャング団に人質になっている。このコンサルタントはイラクでは米兵と同列であり、解放はむつかしいとおもわれていたが、「ファルージャ停戦」のカードに利用して、12時間以内(声明の土曜夕方6辞から)に米軍がファルージャ占拠・封鎖をとくことを条件に解放するテープをアルジャジーラに送った。
●解放は犯行側の一方的決定
アルジャジーラへ呼びかけを行った「ムスリム宗教者協会」というイスラム法学者の団体に答えるかたちで犯行者が解放のファックスを送ったが、これは嘆願投書のなかで一番権威があるところを回答の宛先にしただけの理由です。犯行側はもちろんのこと、協会側も交渉するつもりは毛頭ない。「解放か遺棄か・・まつばかり」なのでした。幸い解放されたのはアルジャジーラのおかげです。
●ファルージャ停戦は一時的?
・・だとおもう。米は戦闘のきっかけになった4人の殺害犯引渡を条件にあげているので、小休止におわるとおもう。それでもこの6日間のような激戦が再開されることはないだろう。ミリタント側の犠牲者450人は悲惨、米もこれ以上戦闘を拡大したくない。いまファルージャはとても静かになった。停戦中にもう一度、統治評議会の仲介でファルージャ有力者とCPAブレマーがなんらかの同意にこぎつけるよう期待しよう。成功すれば統治評議会は「ごくつぶし」から「一目おかれる」ようになり、6月30日の政権移譲に自信がつき信頼が得られる。米にも有益なことです。
その他、おやッとおもう事。●イタリアのベルスコーニ首相がイラク・ナシリヤ駐在のイタリア部隊を慰問。●クルドの赤十字支部長夫妻がバグダッドで殺害される。北部のクルドは5分の4が米軍歓迎、爆撃を受けていないクルドは支援の結果が目覚ましい。道路が整備され、学校が新築され生活水準があがり、石油施設は破壊されたことがない。クルドに通じる道路は幾重にも関門が設けられ、過激派の浸入を防いでいるが、逆にクルド人がスンニやシーアの地区へ出張すれば赤十字関係者でも殺される。(了)


Pnorama Box制作委員会

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