安達正興のハード@コラム
Masaoki Adachi/安達正興


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人質の中国人解放・ロシア人11人が拉致される

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〈 Tue, 13 Apr 2004



月曜日、当地は第2復活日といって復活祭最後の休日でした。イラクでは戦闘こそ鎮静化したが、散発的な攻撃、人質に関して目まぐるしい状況変化があり、気がとられる休みになりました。
●中国人7人が解放された
えらい早いですな。日曜日にファルージャ近郊で拉致されてから1日で釈放、誘拐したはいいが、中国人だったのが運の尽き、クイモノにならないので釈放したということか。アルジャジーラが放映した7人のうち二人は擦り傷程度があるが、これは車を停止させられたときのかすりキズだそうだ。この7人は在バグダッドの大使館が即刻送り返し、外国報道陣とは面会させずウヤムヤにするはず。7人は福建省から職をもとめて正規にあるいは不法に入国する農民・漁民、欧州や日本ではおなじみのグループだ。中東は住民登録不整備の国だから不法入国しやすい。アラブには大勢中国人労働者がいる。
●入れ代わりにロシア人11人が拉致される
このニュースは中国人解放のすぐあと、アルジャジーラが流した。あ〜目がまわる。バグダッドでイラク人ガード二人は殺された模様。ロシア人11人は石油か電力か知らないが、エネルギー関係のサービス技師だという。ロシア人を11人も人質にしていったいどうするつもり?イイカゲンな誘拐犯、いまごろどこで、どうやって解放したらいいか、悩んでるにちがいない。予想どおり人質誘拐が流行しているが、失敗続きですこしは下り坂になるかも。
●イギリス人解放、トルコ、フィリピン人ら9人も
ナシリヤで先週月曜拉致され、日曜日イタリア軍が引き取ったイギリス人はどうやって解放に至ったか、知りたいところだが、まだ口外できないようだ。イギリス軍との交渉が実ったとしか伝わらない。37歳、ロンドン南東部出身で前の奥さんと4人の子があり、3年前から新しい奥さんとカタールに住んでいる。幼児一人がいるので5人の子持ち、元気な楽天家のよう。イラクへは同盟軍に納めた洗濯機のサービスマンとしてカタールの本社から派遣されていた。アラビア語も少しは話せる。できるだけ拉致犯とともだちになろうと努めたそうです。が、この経歴では解放への安全圏内ではない。実際、インタビューで「年貢の納め時がやってきた」と思ったことが6日間のうち数度あったという。トルコ、フィリピンなどの人質には解放条件や政治的声明がなかった。結局、殺す理由もなく、同盟軍への脅しにも、身の代金にも役立たないので放したと考えられる。
●邦人3人のゆくへ
正確にいえば方向みうしなった。いずれ解放されるが、外野がうるさくなったので当初おもわれていた解放の手順「バグダッドの近くで車からおろす」方法、これは韓国宣教医師団7人を解放したときのやりかただが、この簡単な方法がとれなくなった。いまや米軍特殊部隊がこわい。そこへ邦人をクイモノにする連中が割り込み、拉致したムジャヒディン戦士隊の意向だけですまなくなった。世論におされた拉致犯がAMS(スンニの宗教学者協会、強い反米組織)にアルジャジーラを介して回答をおくり、本来、互いに顔をあわすことなく解放したかった。これが拉致犯の威厳とかをうしなわず事をすます唯一の方法だった。
ファックスされたその声明の読むべきところは、「友好的な外国人を殺さない、日本国民が日本軍の撤退にひき政府に圧力をかけるよう要求する」、本論はここ。解放条件はそれだけ、最初の三日以内の撤兵、さもなくば火あぶりにするという声明から一転して、なんとなく人質にしたことを遺憾におもう文脈ではないか。それ以外はすべてイスラムのテロ声明にある常套句でつまり「ノリト」なのです。特に意味ナシ。「ヒロシマに原爆を落とした悪魔のアメリカ、日本はわれわれと一緒に戦おう」という言い分は耳にタコができるほどアラブの友人から聴かされた。中東の人は日本人とみるとそう言いますな。
拉致ギャングとはファルージャの部族の関係で繋がりがあるドレミイ族の有力者ドレミイが、当然のように割り込んできた。この人物はフセイン時代から地元でのハレの舞台ではよく顔を出し、外国賓客と握手している写真がある。拉致ギャングと話しができる位置にいるのはいまのところこの人物しかいない。ドレミイはAMS を排して日本側から身の代金を取るつもりだろう。
あれ、長くなった。未完ですが今日はここで(了)


Pnorama Box制作委員会

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