安達正興のハード@コラム
Masaoki Adachi/安達正興


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贈収賄のサンクチュアリー国連を洗い出せ

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〈 Mon, 26 Apr 2004



●金のなる木「石油と食料交換計画」
OIL for FOOD PROGRAMME「石油と食料交換計画」 という国連が管理する援助計画がある。1990年湾岸戦争の後に発動された経済制裁によってイラクは石油輸出ができなくなり、収入の道が閉ざされた。国民生活に支障をきたすというので、原油輸出による利益を食料や医薬品、日常雑貨などのいわゆる人道物資購入に充てることにして原油の輸出を再開しようという国連決議によって96年12月に実施された。
まことに巨大な、いわばイラク一国の経済を支配する大金が動く計画で、これを管理するとしたら国連以外にありえない。いかに国連のお役人たちがエエ加減でも委ねざるをえない。中東オイルビジネスに袖のしたや、ピンハネはあたりまえ。というより不正利益の供与がなければビジネスはなりたたない。イラク政府と石油バイヤー、人道支援物資の供給側とイラク政府、取引ではどちらの側も私腹をこやし、契約をチェックする国連担当者もウマイ汁にありついていた。
都合6年間にリベート に回った金額は50〜100億ドル(米財務省調査)といわれている。一人で百万ドルくらい軽いもんです。いま、北朝鮮のリョンチョン支援に中国が120万ドル相当の物資援助を、韓国が100万ドル、ロシアもそれくらいでしょう。「石油と食料交換計画」による不正搾取がいかに巨大か、フセインが宮殿をあちこちに作るくらいワケないっす。
●仏露中3国の障壁
どうしてこんな不正を止めないのか? イラクの新聞アルマーダによると、世界46か国以上の外交官や政府役人、国連高官、関連企業、社員など不正取引に関わった頭数が270人もいる。駐在大使や派遣役人ほか、みな治外法権のような身分をと背後の国家に守られて、疑惑を追及する動きは出ては消え出ては消え、煙のうちに消し止められてしまった。なにしろお得意さんビッグスリーはロシア、中国、フランス・・国連安保常任理事国である。とっちめられないのです。
なぜこの3国に原油輸出が集中したかといえば、「どこへ原油を売るか、物資は何をどこから買うか」の決定権をイラク政府に一任したからです。イラク政府の独立性を尊重し国際法に適った正しいことではあるが、原油の輸出は当然ながらフセイン友好3国に大部分ふりわけられた。ロシア系ブローカーはオンボロタンカーでイラク原油の密輸までやっています。サッダムが差し迫った脅威なんてとんでもない、仏露中3国にとってサッダムこそは金ヅルだったのです。仏露中3国が、フセインのレジームチェンジを望まなかった理由がよくわかろうというもの。
●リベート10パーセントを契約書に明記
信じられないようなハナシですが、国連が承認する請求書に10%のキックバックが注記されているという爆弾発言(統治評議会相談役のハンケス-ドライエルスマ談)。タッチしたのはアナン事務総長の右腕。まだある、アナンの息子がイラク輸入を監視するスイスの会社員として収賄の疑いがもたれている。
アナンは今年2月に内部調査を始めたが、所詮できっこない。しかも身内や側近の高官に疑いがあるため第3者による独立調査機関をやっとこさこの5月に設置できた。調査委員長に長に元米FBR連邦準備委員会のポール・ヴォルカーが就任する。たとえ期待のヴォルカーでもこれは難かしい。WMD調査のブリクスより難しい仕事だ。ヴォルカー氏は国連高官であろうと召喚して取調べできるくらいの権威を国連安保理に求めたいのですが、仏中露がウンちゅうはずもない。3か月後にどんな結果がでるか、贈収賄のサンクチュアリー国連を洗い出せ!(了)


Pnorama Box制作委員会

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