安達正興のハード@コラム
Masaoki Adachi/安達正興


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拡大欧州連合『歓喜』の夜

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〈 Sat, 01 May 2004



30日ヨーロッパの各都市では、真夜中を期してお祭りがはじまった。時間帯にあわせて、ギリシャから順々に花火がパチパチ夜空を焦がし、夜の街に繰り出した人々は抱き合って喜んでいる。流れるベートーベン第九から『歓喜の歌』にあわせて肩を組んで歌うひとたちがいる。
5月1日は15国があらたに欧州連合に加わる記念すべき拡大EU の日である。 歓喜の歌』はEU連合歌。何事も充分時間をかけて本国に持ち帰り、議事がノロノロ進行するEUが、スッと全会一致できまったのが、このユニオン国家。もう自発的に地中からわきあがってくる欧州曲です。
○良い生活に憧れる
新EUは、15カ国から一挙に25カ国に増えて、人口4億5500万人という 経済ブロックとしては世界最大の連合が成立した。EU憲法も根本から変更して、しごく理念的な宣言文の様態に後退するのでは、とおもわれたが、スペインの承認を機会に潮がかわりました。
お祝いムードがこれほど盛り上がるとは ..新加盟国、チェコ、スロバキア、スロベニア、ポーランド、エストニア、リトアニア、ラトビア、マルタ、キプロスと、どの国も生活水準が旧EU諸国にくらべて、歴然とひくい。失うものはない。これらの国々からは、多くがが豊かな方の欧州によい生活をもとめて移住し、また季節労働者として流入している。西への憧れがつよかった。
戦後の日本は発展と平和の代名詞みたいなもので、バブルのあとの停滞だって、新加盟国の苦難の戦後とは雲泥の差なのです。よく『まがりなりにも』というう副詞句をつけて戦後の平和ニッポンを表現するけれど、まがりなりじゃないよ、羨まれる現象なのです。
当地ノルウェーはEUに加盟していない、周囲からみればヘンクツな国ですね。そういう国にいるからではありませんが、EUの仏独主導をみているとあれは横暴、弱小メンバーはフラストレーションがつのるばかりだろうに。それもこれもいままで苦労が多かった欧州辺境の国々にとっては天国にうつるのかもしれない。
にしてもですね、せっかくソヴィエト連邦の枷をはずしたバルト3国がまた連合にいそいそと加わる..へんだな。
○EUは宗教連合か
キプロスは住民投票で国連の統合案が否決dされ、ギリシャ系のキプロスがEUに参加し、トルコ系のキプロスはあとまわしになった。この件は欧州連合への賛否を問う住民投票ではなかったが、トルコの加盟はまだ先なのでまたなければならない。
最近フランスでトルコの加盟を見直す動きがあり、その理由のひとつに宗教がある。要するに欧州連盟の資格は広い意味でのキリスト教連合、【プロテスタント、カトリック、ギリシ正教とロシア正教】なのです。トルコはイスラム、異境徒。土壇場にくると、宗教的人種論がでてくるのです。(了)


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