2007年コアジサシの記録
観察記録 成鳥220羽雛0羽若鳥0羽 今年も飛来が遅く、上流部ではコアジサシの姿を見たのは5月過ぎてからだった。繁殖開始も10年前から比べると、約2週間遅かった。河口部では200羽を越すコアジサシが観察されたが、繁殖に至ったのは酒匂川全体で60羽〜80羽ほど。多くは浅瀬で水浴や群飛行を繰り返すのみで、繁殖の兆しは見られなかった。以前は飛来したものは時期がずれることはあっても、必ずいち早く繁殖を開始した仲間のいる中州に合流し、営巣をしたものだ。が、ここ2、3年前から飛来しても繁殖はせず、姿を消すことが多くなった。繁殖地として具合がよくないと判断しているのだろう。
繁殖に至ったものも、個体数が少なく、カラスやチョウゲンボウへの攻撃が効果的に行なわれないため、早々に捕食され、雛の誕生まで至らなかった。卵の時期での被害のため、この多くはカラスによるものと思われる。7月15日 尊徳前 大型台風の襲撃。酒匂川は梅雨の初期は渇水気味であったのに、ここに来て例年以上の雨量を記録。そして台風。川岸すれすれまで水が来て全ては水の下。これでコアジサシの繁殖は失敗。コチドリやイソシギなどの水鳥も2回目は上手くいかなかったろう。このあと暫く水は濁り、大型のサギのみが水際で採食する殺伐とした光景が広がっていた。 6月24日 尊徳前 尊徳前中州では2組が繁殖活動。1羽が口に小魚をくわえ飛ぶ。大きさから雌への給餌のようだ。今年はこの2組の繁殖いかんで若鳥の数0になるかそうでないかが決まる。頑張れ。 6月23日 河口部 コアジサシの雛祭り日。参加者10名。カネボウグランドにはコアジサシの姿はなし。河口部の繁殖はこれで終了だ。上空を1羽飛ぶだけ。海と川をただひらひらと飛ぶばかり。仕方なく、コアジサシのパネルシアターと用意した子供用クイズで祭を盛り上げる。参加者は皆ご年配の方々。今後ひな祭りが出来なくなるかもという思いが頭をよぎる。 6月15日 河口部 カネボウグランド中州は10羽ほどに減少。小魚を口にくわえるものはなし。雛が生まれている筈だが、その前にやられたのだろう。雄の一斉攻撃が効かないのだ。数が少なくて、天敵を追尾するのがやっと。追い払うまでにはいかない。アオサギが同じ中州でのんびり佇むが、コアジサシのモビングは全くなし。酒匂川ではまだアオサギの食害はないようだ。
2日続けて頻りにコアジサシの居所を聞く女性がいる。奇妙に思い、その理由を問うと、コアジサシツワーを考えているとの事。どうも多摩川でやりたいようだ。しかし中州への進入は厳禁だし、保護活動をしている人の許可をもらうよう話す。数が少なくなると、こんな動きが出て来る。見世物にはしたくない・・と思う。6月11日 尊徳前 昨日の雨で水が濁っているが、水量はさほどでなく、中州は冠水なし。全部で35羽確認。前回より15羽増加している。これはカネボウグランドのもののようだ。早速放棄を始めたものがいるのだ。敵はこの時期はカラスだ。卵を狙うのだ。 5月21日 尊徳前 尊徳前中州に20羽。朝方は50羽いたそうだ。昨晩はもっといたようだから、ここを塒にしているのだろう。ふらふら組の動向が気になる。今こうしてしているようでは恐らくどこかに消えるのだろう。キアシシギ100羽群飛行。きらりと光り美しい。 5月20日 河口部・尊徳前 箱根の調査後カネボウグランド中州に向かう。数は減らず穏やかに繁殖活動。天敵の襲来は今のところなし。卵を見つけるとカラスが、雛が数日立つとチョウゲンボウが攻撃を仕掛けるだろう。対岸にカラス数羽を見る。帰り際、チョウゲンボウも様子を見にやってきた。尊徳前の中洲では数が増えて約100羽ほどが飛行。 5月17日 河口部 市役所のWさんとカネボウグランド前中州に行く。ここでは40羽が営巣に入る体勢。昨年の営巣場所と全く同じ位置。今回のほうが高い砂州を選んで営巣をしている様子だ。そのうち3組は既に中州で抱卵か、産卵途中。このまま行けば6月10日頃に第一子が誕生だ。帰り際、チョウゲンボウ雌に出合う。これがこれからあばれるのだろうな。 5月14日 尊徳前 報徳橋下の頭首工に20羽ほどが降りていたとの連絡。尊徳さん前の中州での繁殖があるのだろうか。ツバメチドリ1羽混じる。
酒匂川の中でもこの中州は一番高さがあり、広く、繁殖には適した場所。ここは5から6年ぶりの場所。5月10日 河口部 全部で180羽から220羽ほど。小田原大橋下30mの砂州に集合。時折前触れもなく集団飛行を繰り返す。それにつられて、無関係のキアシシギやチュウシャクが同じく飛び立つ。中州に下りるものとは全く連動せず、群れは独自の行動を繰り返す。この頃これらが移動してしまう可能性が高い。今年はどうだろうか。 5月8日 河口部 川原に下りる数羽を確認。ただ営巣場所はまだ定まってはいない様子。70羽ほどが砂州から一斉に飛び出し、群飛行を繰り返す。きらりと腹を返し、美しい。テープを屋上営巣付近で流すが、全く反応はなし。ボリュウムが小さいようだ。 5月1日 河口部 中々上流部に上ってこないので河口にお迎えに行く。するとサッカー場の上空で25羽が鳴きながら追尾行動中。口には小魚をくわえて、猛スピードで飛び回っている。皆上空高く、中州に下りる気配はない。海に向かうと、さらに数は増し、ダイビングして採食中のものもいる。大きなアジサシも10羽混じって飛ぶ。河口から運動場までで総数50羽程。 4月27日 河口部 酒匂川サイクリング場付近で7羽を確認。Oさんからの連絡。 4月22日 河口部 酒匂川河口にて22羽を初認。数羽が海と小田原大橋付近を行き来するとのこと。市民からのご連絡。