2008後期(9月ー12月) 2009(1-3)

12月31日
 
「メジロの方が食べている時間が長いよ」と子供の声です。連日庭先で繰り広げられる、ヒヨドリとメジロのバトル。その結果がギャ―ギャ―と騒ぎ、大きな体に物を言わせ、相手を蹴散らすヒヨドリより、木蔭に隠れ、じっと嵐が過ぎ去るのを待つ、か弱きメジロのほうがより柿を食べていると、若者らしい感想です。「そう、人生と同じ。声が大きい者ほどたいした事ないのよ。」
 さて今年もこうやって喉かな時間が過ぎていきました。季節が巡り、様々に登場人物が入れ替わると、「まー、久し振りー」と挨拶を交す日々。その度、心が安らぎ、幸せでした。
 そんな思いを書き連ねてまいりましたがいよいよ大晦日。今年も終わりです。これまでお読みくださった皆さま、本当にありがとうございました。そしてお写真を貸して下さったOさん、Kさん、Tさん、素敵な写真をありがとうございました。来年もどうぞよろしくお願いします。
 皆さま、どうぞ良いお年をお迎えください。
 
O・美しい
12月30日
 
確固とした根拠はないのですが、今年はオナガが繁殖地を拡大した年だったなーと思っています。勿論私が見て歩く範囲内での事ですが。昨日も知人宅で繁殖をしたとの話を聞き、その思いを強くしました。こちらが気にしていたせいもあるのですが、車で動くたびに、幾つか繁殖を確認しました。20年も前ですが、酒匂川の松を剪定した際、雛が保護され、友人と手分けして、育てた事があります。その頃は民家近くでの繁殖はなかったと思います。中々生息地を広げないままこれまで来ましたが、ここに来て、急に住宅周辺で繁殖をしているのを見かけます。繁殖の木は私の所も柿、知人宅も柿。軒を接して、狭い庭ですのに、あえて繁殖する、この戦略?こちらは成功しましたが、知人宅のは猫にやられ、家族で泣いたそうです。来年は猫を登らせない対策をとるそうです。オナガの夫婦の健気さは心を打ちます。清々しく、ひたすらで、こちらも泣きたくなります。
 
K・
12月28日

 知人宅へ出かけようと仙了川を歩きましたが、伸び放題の川岸の葦を刈り取ったようで、すっきりとした表情を見せていました。この時期葦がないとアオジなどは移動するしかないですね。少なかったです。ところでカルガモの数も少ないこと。そしてあの餌付けのヒドリガモもごく僅かです。今年は変ですね。酒匂川の堰もカモが少ないですから、全体に少ないのでしょう。これから寒さが深まるとやって来るのでしょうか。
 さて昨日保護しましたと言って、ワシミミズクの写真が送られて来ました。脚に環があるようですので、飼われていたものでしょう。今は病院に入っているようです。
 O・ワシミミズク
 
12月27日
 
今年最後の調査です。早朝5時30分発、行き先は箱根樹木園です。湖面を渡る風がぴりりと頬をさし、薄墨色の林に分け入る緊張感が一層高まります。
 日が昇る前、もう既にガビチョウが笹原を自由に走り回り、その度ガサゴソガサ・・・と大きな音を立てています。ヤマガラも冬木立となった林の縁で仲良く採食です。早起きはこの2種。シジュウカラはもう少し日が出てから動き出しますので帰り道に数えましょう。キツツキをじっくり見るなら、この時期が最適です。アオゲラもアカゲラも恋の季節がやって来ていて、梢や幹を動きながら上っていき、次の木へと飛び移り、賑やかに鳴きます。今朝は湖岸に張り出す檜にやって来たアカゲラにスポットライトがあたり、見事な色だったと感激しきりの仲間達。
 園内はすっかり冬木立に覆われ、道の両側に分厚く積もった枯葉が目立ちます。園の出口に向かおうと歩を進めると、枯葉に雨粒があたる音がします。晴れた空に奇妙です。ふと見上げると、燕尾の鳥の集団が木の実を突いて、そのかすをぽとりぽとりと落としているのです。双眼鏡を嫌い、一斉に飛び立つ数はおよそ30羽。隣の高木へと移った気配ですが、逆光なのとツルが絡まっているのとで、見えません。が、粘り強いOさんが1羽を見つけ、アトリですと確認をしてくれました。ここでは珍しくは有りませんが、毎年出会える訳ではありません。更に湖岸を進むと今度はぷっくりとした黒味の強い鳥がやはり群れで止まっています。はっきりとした色はわかりませんが、ハギマシコの群れでしょう。下草で採食しては飛んで行きました。今でも駒ヶ岳で塒を取っているのでしょうね。その群れから外れて飛んできた1羽がいます。マヒワです。きっと群れがどこかにいるのでしょう。アトリの群れは進む度に数を増し、ぶんぶんと羽音をたて、梢から梢と移動しています。
 小さな小さなミソサザイ。アカガシの大木の根元を念入りに見て周り、こちらも繁殖の準備でしょう。きびきびとした動きに目を奪われました。笹原をわたり、鈴の音が聞えてきます。カヤクグリです。びょんと梢にとまり、味わい深い背中を見せてくれました。今年最後の調査に大好きな小鳥に出会え最高です。
 さて様々な思い出を残し、樹木園の調査は本日で終了となります。早朝と昼間の貴重なデータ―が得られました。「鳥を見るなら早朝を・・」とお奨めしたくなった調査でした。
 
K・僕を見て!
12月26日
 
クロガネモチも柿も終りましたので、凍らしておいた柿を1個庭先に置きました。熟していて、甘味は充分です。昨日つんと突いた痕跡があり、うん?ツグミかしら?と思い、楽しみにしていました。今朝は更に突いてあり、主に種子の周りを食べ、皮が残った状態です。あれ、鳥の気配はなかったのに・・・。そういえば昨年も夜中にりんごが消える事件がありました。多分ドブネズミですね。
 
O・シノリガモ
12月25日

 午後から風が強くなる日が続いていますので、外での仕事は午前中に済まさないと大変です。
 さて今年の傷病鳥の様子をNさんが報告してくれました。一番多いのがキジバトで4羽。これらは殆んど野性放鳥が出来たようです。他にはツバメ、ヒヨドリ、カルガモ等です。そして今残っているのはキビタキ、カワラヒワ、ツバメ、メジロ、ドバトなどです。これらは翼が折れたり、足を痛めたりで、放鳥は無理なようです。室内にケージを置いて保護してくれています。毎日の餌やりとお掃除。考えるだけでも大変です。本当に頭が下がります。
 O・ホシハジロ
12月24日
 柿の実がなくなりましたので、ツグミもメジロも来なくなりました。ヒヨドリが4羽で追いかけっこをするばかりで、庭を眺める時間が短くなりました。そこで暮れも押し詰まってきましたので、玄関の枯葉をかいていましたら、5軒先のおばあさんが「○組ってどっち」と聞いてきました。先日の回覧で○組の17歳の少女が死亡・・・とありましたので気になってのことでしょう。「○組はあちらで、少女は白血病だったそうです・・」と応えました。「交通事故じゃなかったんだ―」と言って、手を後に組んで、淋しそうに戻りました。今年は地区長をしてますので、こんな話にも付き合わねばなりません。何故かこの地区は死亡者を全戸に回覧するのです。私にはその殆んどが会った事はない人ですが、回覧があれば気分が重くなります。特に今回のように17歳となれば誰の胸もふさがれます。おばあさんも堪らず聞いてきたのでしょう。今年も沢山のお悔やみ回覧が回りました。
 T・鮎を食べる
 
12月22日
 昨夜の風、凄かったですね。隣家の花梨は40個以上落ちました。地面が一面、黄色く染まり、異様でした。この大きな果実をこれ程落としたのですから風の強さが分ります。ただ柿の実はあまり落下していませんでした。そして今朝のこの暑さ。室内の温度計が20度を指していました。
 昨日老人施設脇で見たクロガネモチは大きな物でしたが、一度も実を見ないとOさんは言いますので、調べましたら雌雄異株でした。雄では赤い実が見られず、魅力が半減ですね。我が家のクロガネモチはツグミが一寸ばかり手を出しますが、もっぱらヒヨドリの冬の餌です。クリスマスまで残る事はありません。レンジャクが夢中で取り付いていたのが忘れられず植えたのです。先日まで放送していた「篤姫」では彼女は小さい頃お転婆でこの木によく登って、父親から叱られていましたね。
 K・ハジロカイツブリ
 

12月21日

 一月ぶりの車、一月ぶりの調査。今は心地良い疲れに包まれています。さすがに帰宅後、自然と寝ていました。
 狩川を歩くのは何年振りでしょう。プラスチックやペットボトルが散乱し、目を背けたくなる時期が長い事ありましたが、今は綺麗ですね。犬の落し物もありません。その気になれば変れるんですよね。鳥を見た後、たまらず皆でゴミを拾ったことがありましたね。
 今日は鳥が少なめだそうですが、それでも多くのカモが川面に浮かんでいました。突然追われる様にして飛び上がり、気持が治まるのを待ち、着水するヒドリガモやコガモの群れを見上げていると、狂いのない器械仕立てのようで、長旅もヘッチャラだったろうと、その力強さを感じました。ただ芦原が衰退し、以前はアオジやモズ、ホオジロなどがごそごそ、がさがさ・・・と、絶えまなく動き回る音がして、躍動感に溢れていましたが、それは大分薄れていました。
 暫くぶりですと変化には敏感になります。以前はもっともっと山肌が眼前に広がっていた気がしますが、中腹には老人施設が見えたり、山頂からだらりと紐のように下がる長い滑り台が見えたり、大きく変りゆく狩川を実感しました。いずれおとぎの国のような子供ランドが出来上がるのでしょう。
 リハビリのため、無理を言って、狩川の調査に同行しました。お陰さまで気分が晴れました。Oさんありがとうございました。
 O・オナガガモ
12月20日
 暖かな一日でした。今年最後の資源ごみを出し、ホッとしてコーヒーを飲んでいると、クロガネモチの葉が小さく揺れています。メジロが葉裏をつんと突いてひっきりなしに口に運んでいるのです。見ればあちこちに。いつもの癖で端から数え始めると20羽ほど。何度数えても20羽で止まります。そんな中、ヒヨドリが来て皆を追い払いました。すると次々に慌てて飛びだし隣家に逃げて行きますが、なんと20羽どころではなく、30,31・・・35、36。裏の白いグミの小枝とクロガネモチにこれだけのメジロが潜んでいたとは。メジロを数える時は要注意です。
 T・ジョウビタキ
 
12月19日
 ビワの白い花が咲いていました。近くに寄れば、甘くて、優しい香りがする筈です。この蜜が大好きなのはメジロでしたね。怒田丘陵を歩いていた時、群れがやって来て、夢中で食べていたのを思い出します。近くに人がいてもいっこうに気にせず、潜り込んで蜜を吸っていました。
 さてすっかり影が薄くなったモズですが、毎朝、すーっと忍者のように音を立てずにやって来て、庭木の下に下ります。枯葉に付いた虫でも探しているのでしょうか。同じ場所に行って、じっと見つめて見ますが、私には何も見えません。そして時折、目の前のアンテナに止まり、放心したように佇むのが見えます。ちょっと一服しているようでもあります。
 
 
12月18日
 市役所のWさんから「タゲリがいつもの団地に来ていると市民の方から連絡がありました・・」とのメールが届きました。この便りを聞きますと、今年も押し詰まったなーと感慨深いものがあります。いつも小田原は他地区より遅めの飛来です。我が家の近くの水田にも必ず来ていたのですが、ここ10年姿を見ません。湿田でしたが今では乾燥していますので、うまくないのでしょうね。
 青空の中、朝からカルガモが飛び回って、止む事がありません。ぶんぶんと音が聞えます。新たな群れがやって来たようです。
 O・タゲリ

12月17日
 治療を終えて帰って来ると、1軒先の柿木で凄い数のメジロがチチチチと鳴きながら飛び回っているのに気付きました。40羽ほどでしょうか。珍しい。これまでこれ程の数はこの住宅地ではありません。今年はこの家は柿の実を取らず、今になっても沢山ぶら下がっています。ツグミも数を増して、鳴き騒いでいます。そういえば明神や駒ヶ岳はこのところ大雪で、ソリスキーが出来ると言ってました。続々と山を降りてきているのでしょうか。
 T・カワアイサ

12月16日
 
「この間の豆柿です・・」とMさんが大き目なサクランボのような干し柿を差し出しました。そうでした。市間で鈴生りの渋柿をキャキャ言いながら取ったのでした。もう甘いだろうと口に運び、最初に甘味が広がったのにホッとしていると、やがてどうにも我慢がならない渋みが喉の奥に広がり、慌てました。あれから一月、甘味が勝ってきたのでしょうか、アオゲラ夫婦が美味しそうに突いていたそうです。それを見たおば様たちも口に入れてみましたら、強烈な渋みは相変わらず残っていたそうです。アオゲラは甘い場所を分って食べている様だったとの事でした。頂いた干し柿は濃厚な甘味で、懐かしい味でした。市間には数え切れない程の柿木がありながら、誰一人取りません。そのため冬場の食事として鳥が利用します。数を増したソウシチョウなども食べているかもしれませんね。
 ヒヨドリは今頃になっても相当な数が移動しているのですね。12日は1500羽、16日には800羽だそうです。9月末から12月まで、渡りは結構長いですね。
 さてぎっくり腰の最初の処置を間違ったようです。そのため一層悪化させたのでしょう。2,3日は冷やし続け、お風呂も駄目だそうです。暖めるのはその後だそうです。最初から徹底的に暖めてしまいました。入りたくないお風呂も無理して入っていました。
 K・ケリ
 
12月15日

 さすがに室内探鳥も飽きて来ましたが、ここで無理はいけない・・と忍の一字で、ヒヨドリ4羽の飽く事なき追いかけっこを眺めたり、庭の紅葉を眺めていると、母から電話です。「お歳暮が届いたよ」とのお礼ですが、○○さんも亡くなった、××さんも亡くなった・・・と幼友達の母親や父親の名前を挙げます。そして私もこのまま娘の顔を見ずに旅立つのは淋しい。時間を作ってたまには会いに来て欲しい・・・と気弱です。夏に会ったのですが、88歳ですからね。この気持ち分りますが、こちらも確実に年を取っていて、昔の様に体が動きません。暖かくなったら行くからねと電話を切りました。
 「老愁葉の如く 掃えども尽き難く そくそく声中 また秋を送る」 館柳湾と言う詩人の「秋尽」の一節です。老いの悲しみは落葉のように掃いても掃いても尽きることなく、はらはらと木の葉の散るなか、今年も秋を送るという内容です。悲しい調べですが、私は最後まで野山を歩きながら鳥の声を聞いていたい・・と今は思いますが、さてどうなる事やら。
 O・カシラダカ
12月13日
 今年最後の探鳥会です。芦ノ湖を望み、モミジが植栽されたキャンプ所は先月のツグミもシメもイカルも山を降りることなく、元気に飛び回っていました。渡って来たばかりの喧騒はひとまずなくなりましたが、枯葉の間を突いては直ぐまた小枝に飛び移り、箱根の冬を満喫しているようでした。シジュウカラやコゲラやエナガの混群も木の葉を落とした枝先をクルクルと移動して行き、見ているこちらも心が浮き立ちました。
 芝生の脇には大きなこんもりとした椿があり、ルリビタキが潜ったり、メジロが出て来たりしたものです。隠れ場だったり、餌場だったり、さらには雨露をしのぐにも絶好の場所でしたが、今は根元から切られていました。虫でも湧いたのでしょうか。再び大きくなるのはいつの事でしょう。
 さて日溜りのあるこの芝生は昼食をするには打ってつけの場所です。いつものように一列に並び、お弁当を広げ、お手製の料理が行き交う頃、マヒワの群れがざわめきながらやって来ました。今年も彼らは大好きなヤシャブシを目当てにこの公園にやって来たのです。沢山食べて、みんなが首を長くして待つ足柄平野にも降り立ち、愛らしいお姿を見せてくださいね。お願いします。
 とまあ、本日の様子をまるで見てきたかのように書きましたが、参加者の皆さん如何でしたでしょう。
T・オオタカだー
           (Oさん情報ありがとうございました。)
 
12月12日
 順調に読み進めた「中国史」もこのぎっくり腰で中断してしまいました。そうするともう誰だ誰だか、何処が何処だか、名前も地名も分らなくなって、ちっとも理解が出来ません。どうして中国はこうも難しい名前ばかりなのでしょうね。「函谷関」という言葉にあえば、無駄に「箱根八里」の歌が浮かんで、それも幾度も・・・。駄目だ!体を元に戻してから挑戦しよう。
 二階の窓から洗濯物越しに開けた僅かな長方形が今の私の視界です。柿木の中程がその四角に入ります。黙ってすっと滑り込むのがモズ。耳を澄まさないと聞えなくなったジョウビタキ。わさわさと乱暴に枝を揺らしやって来るのがヒヨドリ。辺りを見回しそっと足を下ろすのがツグミ。軽く鳴いて、数羽でやって来るのがスズメ。その視界では何一つ満足な姿はありませんが、欠けた分、逆に鳥が良く見え、楽しめます。これはこれで素敵だと思えるようになりました。年のせいでしょうかね。
 
 
 
12月11日

 9個ほど収穫し、7個ほど残しておいた柿。今は2個が風に揺れています。ヒヨドリが突き、ツグミが遠慮しながら食べ、スズメが皮ごと舐め飲み込む。無駄なく1個を食べ尽くし見事です。来年用は冷凍庫に眠らしてあります。隣の柿が終わった頃出す予定です。
 さて冬鳥は順調ながら数が少ないとあちこちから聞えてきます。そこで昔の日記を読み返しますと、うーん確かに、大友のツグミも赤田のアオジ、酒匂川のカモも今頃は凄い数でした。ただ年が明けてから大挙してやって来たと言う事もありましたので、もう少し様子を見る必要があります。今年は北国の寒さが厳しいようですので、きっと沢山の冬鳥が来る筈です。もう少し待ちましょう。
 O・ホオアカ
 
12月10日
 我が家の庭先を流れる小さな、それこそ名もないような小川の脇には、人一人通れるほどの閑地があります。その所有者が年に2回、延び放題の雑草を草刈機で刈ってくれます。有り難いのですがそこには日本水仙が植えてあり、毎年葉の頭を切られ、花穂だけが見える情けない姿となります。が何度も経験するとおじさんも分るのですね。その水仙を残してくれる様になりました。どうも刈る時期をずらしているようなのです。その甲斐あって今年は見事な正しい水仙が咲き揃って、思わず「無事だったね、綺麗だよ」と声をかけました。
 ここはカルガモが恋を囁く場所でもあり、この水仙が色あせた頃、やっと番となって安心したのか、2人して休む姿が見られます。目だけは警戒心を解かず、体を丸めてじっとこちらの動向を探る。お互いにらめっこをする形になりますが、これはこれで一寸した緊張感があり、こちらには楽しい事です。彼らには迷惑なのでしょうが・・・。
 数年前直ぐ脇に出来た橋を「むつみ橋」と公募で決めたことを好ましく思っていませんでしたが、案外これは良い命名だったのではと今頃になって思います。
 T・コサギ

12月9日
 雨が降りましたね。赤田の調査隊はどうしているでしょうか。あのコースは鳥が出ても出なくても、自然が豊かで、よそ見をする時間が長く、そう簡単には帰れません。2時頃からの本降りに慌てて足を速める姿が浮かびます。
 Oさんの報告ではシメとウグイスが多かったそうです。少ないのはシロハラとアオジ。今年はシメとツグミが順調で例年以上に早い飛来でしたが、シロハラやアオジの数が増えないのはどうした事でしょう。そういえば広島も少ないと言ってましたー。
 昨年も低地で多く見られたキクイタダキが今年も来ていたそうですし、ウソの姿もあったそうです。これまでも、ウソが多く見られた年、キクイタダキが低地に降りて来た年・・・と、記憶に残る年がありますが、この冬は一体どのような年になるのか、今からワクワクしています。
 
 
 

12月8日
 2週間のお休みとなってしまい、ご心配をおかけしました。突然のぎっくり腰に見舞われ、どうにもなりませんでした。腰は全てのカナメですね。にっちもさっちも行きませんでした。
 暫く横になっている間に庭の木々がそれぞれの色に染まり、今でははらはらと散り始めています。2,3日は鳥の声も耳に入りませんでしたが、じたばたしても始まらないと腹をくくってからは、スズメやツグミやヒヨドリの声が耳に届くようになりました。しかもそれらが皆穏やかで、日溜りに集う家族の団欒の声のようにも思え、改めて双眼鏡を定める時は鳥の悲鳴を聞いているのかも知れないと思いました。
 今朝靴を履いて、庭に出て、遠くの曽我丘陵を見やれば、この間まで緑一色だった山肌が、今では黄葉一色に覆われ、所々葉を落とした木々も目立ちます。強い風が吹き荒れましたから、赤田の山道はさぞかし枯葉に埋まっている事でしょう。そして枯葉をかく山人がやって来る頃、ルリビタキが妖精の様に現れ、薄暗い林は一段と輝くのでしたね。
 O・マヒワ

11月25日
 一度もお日様が出ませんでしたね。市間から深沢へと向かう林道はそんな事があってか、珍しく鳥の姿がなく、首をかしげたくなる事態でした。カラスザンショウが鈴生りなのに誰も食べに来ないとは・・・。ただ学校脇ではヒヨドリの大群を予想させるざわつき感と、止むことなく飛び回る大群のイカルの陽気さは充分楽しみました。イカルの白い水玉模様がシャボン玉のように軽快に飛び回って、これはきっと紅葉を楽しんでいるのに違いないと思いました。それ程大野山の紅葉は見事でした。薪炭林として利用したのでしょう。コナラやクヌギの黄色が目立ちますが、その色にも微妙な違いがあって、度々立ち止まっては深くため息を付きました。
 折り返し地点を過ぎた頃からやっとソウシチョウの群れや、エナガの群れにも出会い、いつもの市間を楽しむことが出来ました。ウグイスの声も多く聞かれましたよ。残念ながらシロハラもルビタキはまだまだ心を許して林道に出てくることはなく、声だけの確認と成りました。来月になって、木の葉が落ち、木枯らしが容赦なく吹きだすと、美しい姿を見せてくれる事でしょう。そしてその頃、至る所で見られる豆柿や渋柿がとろりと甘い香りを立てて、小鳥達を誘う事でしょう。
 

11月24日
 午前中は何とか雨も降らず、時折お日様も見える、静かな休日でした。ヘタだけ残った柿の木にツグミがやって来て、辛うじて果肉が残るヘタを突いていました。一段下に移り、下からも突いていました。その時の様子が可愛くて、思わず笑ってしまいました。これ以上ないと言うほどに背伸びをするのです。頭から足先までピーンと真直ぐ。ムクドリやスズメが散々食べた後の柿です。彼らが見向きもしなくなった頃こうやってやって来るツグミです。午後からは冷たい雨が降り出しました。
 
11月23日
 この季節は木の実が気になります。実成りによって、冬鳥が楽しめるかどうかが、決まりますものね。昨日樹木園で見たツルマサキですが、散策路に肌色の半円形のがくと濃い茶色の硬い実が落ちていました。ツルマサキだと分ったのですが、実がオレンジの鮮やかな物ではなかったので一体何だろうと思いました。が、がくに付いたままのを探してくれた人がいて、最終的にはツルマサキの実だと分かりました。その時はオレンジ色がやがて茶色になるのだろうと思いましたが、調べると、実はそうではなく、種子には仮種皮があって、それがオレンジである訳で中身は濃いコーヒー豆のようであるのが分かりました。
ツルマサキといえばムギマキの姿が思い出されますが、シジュウカラやヤマガラ、メジロなども良く食べに来ます。赤色で誘っておいて、食べたら黒だった。ニシキギ科の戦術なんでしょうね。
 O・タゲリ
11月22日
 ノートに日時を入れながら、「今日はいい夫婦の日ね」と言ってみましたが、関心を示す者はなく、反応はありませんでした。
 さて樹木園は寒かったですよー。手袋からでた指先の冷たい事。でも太陽が出るまでの辛抱辛抱。この寒さで追い立てられるようにツグミ、アカハラ、シロハラ、シメ・・・と大型な野鳥がやって来て、まあ賑やかでした。箱根は紅葉と言うより黄葉が目立ちますが、その頂きでキョキョ、キキキ・・ポコポコ・・・と落ち着きなく飛び回っていて、ソウシチョウがすっかり消えた林に彩りを添えていました。湖尻のモミジの林に降りたこれらの冬鳥の群れは一見の価値あり。縄張りを得た後の単独行動とは違って、言う事を聞かずいつまでも騒ぐ子供のようでした。この喧騒に身を置きたくて、寒い中、敷石に腰を下ろし、食事をして楽しみました。今は箱根がほんのひと時輝く時です。
 ソウシチョウが居なくなると俄然顔を出すガビチョウです。これまでソウシチョウが頑張っていた笹原でガサガサ、ゴソゴソ、ピョンピョン・・と日の出前の静寂を破る大胆さで、「やっとうるさい奴らがいなくなった・・・」と言わんばかりに道路に出てきて、カンガルー飛びをしていました。
 10時を過ぎると観光バスやら乗用車やら次々と箱根路に押し寄せ、まったく動きがありませんでした。紅葉狩りなのでしょうね。余りの渋滞に途中夫婦喧嘩がなければ・・と思いながら、下り車線を飛ぶように降りてきました。紅葉は丸岳や芦ノ湖周辺はもう終盤でした。
 
T・ジョウビタキ
11月21日

 まあ良く風が吹きます。一日中洗濯物がはためいて、なんだか落ち着きません。ここは中学校が近く、校庭の砂が運ばれて来ます。暮れの準備をしよう・・・と障子張りやガラス磨きをしましたら、土がこびり付いていて、一年の間にこれ程飛んできたかと驚きました。こんな風の日は学生達が元気に活動する声が聞こえてきて、子供達が小さかった頃を思い出します。そして暮れも近くなり、障子張りをすると必ず決まって、母を思い出します。これらは単なる条件反射なんでしょうが、小麦粉でのりを作り、それを刷毛でとんとんとんと付けて行き、紙をぴんと張る・・と言う母の一連の動きが鮮明に浮かびます。記憶とはすごい物ですね。ただ我が息子達はこんな穏やかな母親の思い出はもっていないでしょうね。まあおそらく、帽子をかぶりコートを着て双眼鏡をぶら下げた、垢抜けない姿でしょう。でもまあいいや。O・タヒバリ
 
11月19日
 一日中風が吹いて、早くも木枯らしの季節が来たか・・と気を引き締めました。冬鳥が早いのもこんな理由からなのでしょうね。先日のツグミもどうやらここに落ち着きました。2週間以上早めです。メジロも柿の木に来て熟した実を突いています。これも早めです。
 今そこかしこで皇帝ダリアを見ます。昨日も河原の横に植え込んであり、ピンクの勲章のような形の花が青空に向かって輝いていました。
 この花を見たのは2年前の10月でした。酒匂川近くのお宅の庭でした。一際高く伸びて、鮮やかな大振りの花を付けていました。それから2年、あっという間に各地で見られ、特に南足柄を通ると、軒並みです。花紀行の里ですから新種の花には敏感なのでしょうか。
 これを見るたび、情報の伝わり方を思わずにはいられませんね。遠く離れた場所で育った鳥仲間も殆んど同じ遊びをしていた事が分り、一体どのようにして数百キロも離れた子供の間で広まったのか・・・と驚きます。皇帝ダリアはその疑問に応えてくれているのかもしれません。
 K・ヒドリガモ

11月18日
 大口から昨年台風で二つに折れた十文字橋まで歩いてみました。公園の桜は散り始めましたが、ムクノキとハリエンジュの黄葉が酒匂川の秋を彩り、中々の見ごたえでした。
 ツグミやイカルの集団、シメ、カワラヒワの集団が山から降りてきたばかりの軽い興奮もあるのでしょう、落ち着きのない動きでした。皆、ムクノキの実がお目当てで、取り付いていました。今年は実のなりがとても良く、これなら暫く終らないでしょう。落下した物を我々も口に入れみると、甘酸っぱい干し柿のようでした。競って食べるのが分ります。ただ皮を上手い事むいて棄ててあり、あの嘴でどうするのか、議論になりました。ミカンを丁寧にむいた時のような形状で棄てられているのです。
 カワウの数が増えましたね。全部で130羽前後でしょうか。コガモやマガモが石の影で休む姿が多くありました。河口から13キロの大口は鳥の様子も大分違いますね。川岸には草が生え放題ですし、中州のハリエンジュも繁り放題で、河川本来の自然とは異なりますが、豊かです。モズもホオジロもスズメもカワラヒワも多いです。後背湿地としての水田も十分その機能を果たしていますので、良いのでしょう。そうなれば当然この群れを狙ってチョウゲンボウがやって来ない訳はありません。スズメの大群に向かって攻撃をかけましたが、今回は失敗でした。
 O・オオタカ
11月17日
 市役所のケヤキは今一番美しいでしょうかね。台風がなく、葉が痛まなかったのも、良かったのでしょう。市役所で働く方々もこの景色には随分と癒されるのではないでしょうか。
 さて本日は県がNPOやボランテア団体との”協働”を推進する政策の一環として、フォーラムを開催しましたので、コアジサシの活動について話をしてきました。行政と民間団体が協力し合って活動をし、比較的順調に進んでいる・・という事で選ばれたのでしょう。
 小田原市は初期の段階から、はっきりとした成果を出せなくとも、毎年”協働”の姿勢を続けてくれていて、こちらは大変感謝しています。野生生物の保護は長期戦だと言う事が分ってくれているのです。が、今回の県の骨子では成果も盛り込み、それを公表する・・と言う考えもあるようですので、活動にブレーキがかかる事も考えられます。また行政はお金だけは出すが、他は何もしないというのでは発展はありません。様々な立場の視点が必要ですから、お互いに勉強しあっていかねばなりません。
 そういう意味では市のコアジサシの部署はこちらの意見を尊重しながらも、行政なりの意見も出してくれ、お互い刺激しあう存在であり、これから”協働”を目指す団体には良い見本となるのではないでしょうか。ちょっと手前味噌になりましたが・・・。
 T・ミサゴ
 

11月16日
 
小雨降る生憎のお天気ですが、沢山の方が来て下さいました。道に迷いながらも自転車で来られた方もいて、感激です。調整池は先日より水がはけていて、短い長靴でも大丈夫と言う事で、雨水のはけ口とへ泥の池も清掃が出来ました。女性は外回りの草むしり。疲れて次第に力が入らなくなり、最後までやり切れるか心配でしたが、皆の気合で取り終えました。綺麗になった場所に増えすぎたと言って持参したNさんの草花を植え込み、出来上がりです。皆さん、お疲れ様でした。
 最後にこの調整池の成り立ちと中に入らないでと書いた看板を立て、来年までこの池が小鳥の楽園となるよう祈りました。そんな時に昨年の鷹匠がやって来て、調整池を見ていました。鳥が多いとこうやって、迷惑な事も起こる訳です。草取りの間じゅう鳴いていたジョウビタキもツグミもスズメも充分気をつけてよ。
 
11月15日

 ハッキリしないお天気でしたね。年のせいか、最近は、太陽にあたり、そのエネルギーをもらって、動き出す・・という感じですので、こんな日はどんよりとした気分です。
 矢倉岳にはサシバが終ると、とんと足を向けなくなりますが、猛禽を狙って毎日登る方がいらして、昨日は山頂近くで、ウソにベニマシコ、下のほうではカシラダカを見かけたそうです。あの万葉公園はツグミ、シメ、シロハラが集団で降りてくる場所です。
 彼らももう直ぐ下界に降りるでしょう。そうすれば調査地も賑やかになるでしょう。楽しみです。
 O・ヒバリ
11月14日
 今日も良いお天気でしたね。でも午後は明神岳方面はうっすらと霧の中。お天気が早くも崩れるのですね。
 今年は冬鳥が順調だと思いますが、我が家にもツグミがやって来ました。朝、おばあさんが手押し車を支えにカタカタとやって来たかと思うと、クククク・・・と声がして1羽飛び出しました。思わず「つぐみ」と叫んでいました。毎年柿の木に止まり、一声鳴いた後、消えるものがいますので、多分それでしょう。定着するのは12月になってからです。4月になると、北に帰るものが、家の周りの柿の木に小さな群れを作ります。ここは一寸したコースになっているのです。
 T・白いカワラヒワ
11月13日
 今日は一転して晴天。早朝からモズの声、ジョウビタキの声、シジュウカラ・・・と太陽をこがれて鳴き出しました。このところの寒さですから、鳴きたくなる気持ち良く分かります。
 さて昨夕コチョウゲンボウを見ましたと連絡を頂きましたが、本日はめでたく写真が撮れたそうで、送っていただきました。場所などは聞いておりませんので分りませんが、酒匂川でも時々見られます。でも連絡を頂いても居なくなるのも早く、中々会えません。それにしても美しい鳥ですね。
 O・コチョウゲンボウ
11月12日
 寒い一日でしたね。ストーブはまだですので、セーター、コート、マフラー・・・と重装備で過ごしました。こう言う日は鳥も元気がありませんね。ヒヨドリがクロガネモチを食べに来ただけでした。
 箱根に出かけた観察グループの一人が気分が悪くなり、救急車で運ばれたそうです。この寒さで体調を崩したそうです。突然やって来た寒さです。皆さんもお体を大事に・・・。
 
 
    
11月11日
 「あ、ホバリングしている。降りた。掴んだ。持ち上げた。あー、運んで行った!」悲鳴に近い実況中継でした。チョウゲンボウの狩の様子です。狙われたのはスズメ。梨畑のビニールハウスの上での出来事でした。ちゅんちゅんと賑やかに鳴いていたのが、突然静まり返った、その直後。逃げ遅れたのですね。
 ケリが一斉に飛び出すと美しいですね。お気に入りの水田に下りると、じわりじわりとひこばえが生え揃った水田へと移動して行きました。双眼鏡を嫌がっているのでしょう。越冬個体は22羽となりました。このうち8羽程が残り、レンゲが咲き乱れる頃子供を孵します。
 さてその逃げ込んだ先にはタマシギの雄が2羽、潜んでいました。喉の赤みが見られませんので両方とも雄です。反対側の水田にはタシギの群れが潜んでいます。畦の間を隈なく見て行くと、長い嘴を真直ぐにして休んでいます。これらはいずれも彼らが好むじくじくとした水田です。
 大空にはムクドリの大群が飛びまわり、タヒバリの黒点も目立ちします。今これ程鳥が多い水田はないでしょうね。チョウゲンボウがやって来るのもうなづけます。
 脳への血流が上手くないのですね。軽い目まいで、運転が出来ず、場所を変更しての調査となりました。公園のケヤキやフーの木が色鮮やかに紅葉し、目も体も精神もすっきり。これで目まいもなくなるでしょう。
 
O・アリスイ
11月7日
 ぞくぞくとカモが移動してきているのですね。雨が上った空に大小の群れがあてもなく、くるくると回っています。そして川に下り、また何かの拍子に飛び上がり回ります。落ち着くまでこんな光景が見られます。さて、そろそろ餌付けされたヒドリガモもやって来ているでしょうか。
 
11月5日
 庭先から、ジョウビタキが苛立ったら、こんな声で鳴くのでは・・・と思う、キリキリした尖った声が聞えます。何か気に食わない事でもあったんでしょうか。
 さて昨日とある公民館で見て、余りの懐かしさに、一寸失敬したくなった(絶対盗りませんよ)蜂谷柿ですが、なんと本日田舎から送られて来ました。今では高級品として高値で販売され、芸術品の如く干しあがった柿は庶民には一寸手が出せません。そこで自分で作ることにしました。既に10日ほど前から、小さな渋柿で実験済みですので、自信を持ってこの高級品に臨みました。丁寧に皮を剥き、串に刺し、紐に吊るし、ベランダへ。見事なオレンジ色のカーテンが出来上がりました。その後は用もないのに、何度も外に出て、眺めてみたり・・・。あれ、なんだか、ジョウビタキが幾つも吊り下げられた感じィ。
 出来上がったら調査の時にお持ちしますね。お楽しみに・・・。
 T

 
 
11月4日
 暑くも寒くもなく、快適な里山歩きとなりました。予定していた天照山は諦め、大井の鳥獣保護区へと向かいました。地区の学童の帰宅時間に合わせて、出迎えなければならず、奥湯河原では間に合いません。
 フクロウの住む神社はうっそうとして、昼なお暗く、女性一人で社にたどり着くには相当の覚悟が要りましたが、何でしょう。次々と大木が枯れ、次々と切られて、道路からもあの月夜に浮かんだフクロウの止まり木が見えるではないですか。命あるものの宿命ですが、前のようなうっそうとした森になるにはこれから数百年という時間がかかるのでしょう。
 ミカン畑に野菜畑、そして雑木林・・・と変化に飛んだ里山は鳥の姿が途切れる事がありません。渡って来たばかりのカワラヒワの大群が黄色い帯をひらりと交し、ブタクサの実をついばみます。アオジもチッチと鳴いて飛び出します。乾いた林ではガビチョウの声が響きます。ウグイスの声も多く聞えます。
 夏にはキビタキ、クロツグミが。もしかしたらサンショウクイも見られるかも。でもサンコウチョウはどうかしら・・などと来季から始まる調査を心待ちにする仲間の声。源頼朝がしばし馬を休め、富士の眺めを胸に収めたというこの丘陵。多くの鳥達に出会えそうな予感もします。
 
11月3日
 朝からどんよりとした空模様で、洗濯物が乾くのかしら。ここ4日で1700ページ分の小説を読みました。面白くて、食事も忘れるほどでした。次は司馬遼太郎ですので、今度は幾分時間がかかるでしょう。流麗な文体と言うのとはちと違いますものね。
 そろそろ調整池の清掃があります。造ってもうかれこれ12年。葦原を再現したつもりが、自然の猛威は凄まじく、「おーい」と叫んでも、誰も助けに来ないほどうっそうとした草むらが出来上がっています。まさしく小鳥の聖域です。どれほどの野鳥を飲み込んでいるのでしょう。雨水のはけ口にゴミが溜まっているのが目に付きましたし、ヘドロが溜まって池の底が上がって、コガモやカルガモなどの休息は無理です。台風が来ていませんからね。ただ人が入り込んだ様子はなく、不法投棄は無いようです。担当者はごみ収集の連絡を市にお願いしますね。沢山の方が来てくだされば1時間もしないで終ると思います。清掃は16日日曜日午前に予定しています。
 要定川にはバンが多いです。アオジもチチ・・と鳴いて飛び出します。コガモとカルガモが落ち着きなく、上空を旋回しています。今年は冬鳥のおとずれが順調です。
 
11月2日
今日は三連休の中日、うっすらと刷毛で刷いたような青空が広がり、柿の実が映えるお日和ですのに、どうした事でしょう。鳥の声がなく、時が止まったかのようです。遠くに籾を乾燥する機械の音だけが聞え、つまらないナーと隣家の庭を眺めていると、金木犀の中を僅かに動くの見えました。尾からしてモズです。昼日中から茂みの中とは・・・。今は花も散り、香りがない金木犀ですが、鳥の塒にピッタリです。前後左右何処から見ても葉を繁らせ、まさに隠れ家です。雄の木だけが中国からやって来て、実が見られないのも、中々面白い。冬のメジロの塒ですが、モズがいては、今年はどうするのだろう。
 O・今年も来ました
 
10月31日
 ジョウビタキが来た事だし、草むしりをしようーと、庭のコブナ草などを払っていましたら、30m先のアンテナで鳴いていたのに、直ぐ近くの電線までやって来て、カタカタカタ・・と尾を振っています。気配を感じますが、知らん振り。下を向いて手を動かし続け、その後家に入りましたら、何を見つけたのか、サッと下り立ちました。こうやってさりげない会話が出来るのが、これから半年、楽しみです。

10月30日
 庭先でジャジャ・・・と鳴く声が聞えます。毎年10月も半ばを過ぎるとやって来るウグイスです。下草を生やし、隠れ場を作っておけば毎日、虫を取りに現れ、水浴もして行きます。
 今から50年も前、いやもっと前ですね。祖母は孫達に「去る者は日々に疎し」と良く言って聞かせました。今でもその声音を覚えています。決まって解説が付きましたから、小さくても意味は分かりました。しかし何故そう言うのか。男ばかり5人も育てた気の強い女性でした。我々姉妹はこの祖母の影響を強く受け、今でも集まると決まって彼女の話が出ます。ただ気の強さばかりを受け継ぎ、美貌を受け継がなかった事が一生の不覚。今もって残念な思いです。ソバの実が縁側に干されていた頃でしたから、深まり行く秋天を眺め、老い先が短い事を嘆いたのでしょうか。昔の事です。60も半ばを過ぎれば、いつお迎えが来るか分らない・・・。
 この時私は庭先の茂みで、しきりにウグイスが鳴いていたのを覚えています。
 
 
10月29日
 ヒヒヒ・・・と物静かに鳴いていたのは雄でした。庭のモミジに止まり、次に電線へと移り、カタカタ・・・と尾を振りながら、モダンな色模様を見せてくれました。近くでメジロの声も聞えます。まだ庭には来ませんが、木枯らしが吹く頃になり、ミカンを出してやれば、直ぐに夫婦で来るでしょう。そうするとヒヨドリも来て、ミカンを独り占めしようとします。12月の声を聞くと、ツグミが居着いてくれ、楽しみはさらに増えます。丁度その頃故郷から島根産の柿が送られ、梨ほども大きな実を冷凍し、北帰行前のツグミにだけそっと与えます。遠方の客と言う意識からでしょうか。それとも気が弱いからでしょうか。ツグミにはいつも応援歌を送っている気がします。
 T・モズ
 
10月28日
 タヒバリは既に来ていましたね。ピピと鳴く1羽を線路脇の水田で見かけました。もっともっと増えて、ウンカのように舞うのはもう少し寒さが厳しくなってからです。
 さて30年も近くに住んでいながら、滅多に立ち入らない場所は誰にでもありますよね。二宮尊徳の生家が目と鼻の先にありながら、公開された家の中に足を踏み入れたのは今日が初めて。狭い土間や小さな囲炉裏があり、豊かではない暮らしぶりが偲ばれますが、昔は何処でもこんなもんで、つましく暮していたのです。敷地に建てられた立派な石碑に目を通すのも今日が初めてです。それによると、この敷地全体をあの御木本幸吉翁が買い取り、他所に売られていた生家をこの地に戻したそうです。うーん、知りませんでした。
 生家の横に大きな桜の木があります。ソメイヨシノですから尊徳さんの時代のものではありませんが、ここにはニュウナイスズメが良く止まり、良く鳴きました。桜の花とニュウナイの紅。とても調和して、思わず声を上げたくなる美しさでした。春先ですから、命の限り歌い、それにも圧倒されました。
 O・アメリカウズラシギ
 

10月27日
 大友にタヒバリが来ているそうですので、栢山の水田を歩いてみました。しかしまだその姿はありません。アオサギとハクセキレイが見られるだけでした。ハクセキレイはこの数日でどっと増えました。田起こしの耕運機の周りをチチンチチンと飛んでいます。カルガモも多くなりましたね。ミゾソバの花を背伸びして食べています。
 この時期は癖になっているのでしょう。スズメが鳴いているとドキッとし、近くに行って、ニュウナイスズメではないかと確かめます。
 我が家にも2日前にジョウビタキが来ました。まだ遠慮がちですが、それでもこの鳴き声は耳に心地良く、どんな小さくとも見逃しません。これから長いお付き合いが始まります。草むしりを始めると、必ず後ろで待つのです。
 川沿いで昆虫網を振る老人を見ました。うん?昆虫ではない。イナゴだ!腰を屈むのが苦しいのですね。奇妙な取り方ですが、結構収穫があるようでした。こちらのイナゴ名人を見て、触発されたのかな。
 K・チュウサギ
10月26日
 昨日は一寸思いがけない、嬉しい事が2つ。
早朝調査から帰宅すると、NHKが緒方拳さんの追悼として、とある番組を放送していましたが、なんとそれは43年前の吉川英治原作「太閤記」でした。織田信長が高橋幸治、秀吉が緒方拳、ねねが藤村志保、お市が岸恵子さんです。これはたった今知った事で、まったく私には記憶がありません。私が鮮明に覚えているのはデビューしたばかりの石坂浩二さんのみ。当時高校2年の私が、翌日の体育の日、「ねー見た?凄いかっこ良い人がでていたねー」「まだ大学生らしいわね」・・・とボールをトスしながら仲良しのKさんとワクワクしながら話したのをまるで昨日の事のように覚えているのです。石田三成役の知的な石坂さんが鮮烈な印象だったのでしょうね。今見れば、織田信長の高橋幸治さんが素敵ですが・・・。画面は白黒でしたが、色まで覚えている気がします。多感な頃の何気ないひとこまですが、思いがけず出会えて、嬉しいやら、恥ずかしいやら・・・でした。
 もう一つはすっかり暗くなった頃の話。訳あって、夜になって洗濯物を干そうとテラスに出ると、目の前の電線に黒い鳥がじっと佇んでいます。う?いつも前の川に来るゴイサギか?、いやフクロウ?、いやアオバズクだ。時折首をキュキュとひねり、下を見ています。急いで双眼鏡をかざし、横顔を見ようとしますが、あくまでも後姿。渡りの途中なのですね。程なくすると、スーッと前の田に滑り出し、数軒先のアンテナに止まりました。犬が一声ワーンと鳴くと、消えて見えなくなりました。こちらも思いがけない鳥との遭遇でした。
 O・タシギ
10月25日
 日の出が遅く、5時では真っ暗です。今朝は特に霧が深く、見知った箱根への道がまるで夜空に引かれたレールのよう、ふわふわと宙を舞うかのようでした。
 樹木園はサルナシの真っ赤な葉が目立ちましたが、モミジの紅葉にはまだ間があります。枯れかけていた笹が盛り返し、それにつれソウシチョウも多くなって、笹ごとに数を記録していかねばなりません。12月までには下に移動するのですが、それまでの間はこの喧騒は続きます。アカガシのドングリが粉々に砕けると、凄い数のソウシチョウが来て、競い合い、食べ尽くします。ドングリは今盛んに落ちています。エノキの硬い実も同様です。発酵を始めたサルナシは道路に散乱し、踏まれ、あますっぱい香りをたてています。アケビはすっかり甘い種は食べ尽くされ、危険な皮だけが残されています。バナナ以上に滑る皮で、今山で一番気を使います。
 アオゲラの動きが活発になっています。雄の後頭部の紅も一段と鮮明になり、目立ちます。軽いドラミングをして、気を引くものもいます。そしてここでは珍しいモズ。3箇所で声を聞きました。小さな灰色の集団を見つけながら、余りに高く、結論を持ち越したまま、折り返し地点まで行き、コサメビタキと決定しました。が、なんとまあ幼い事。産毛が残る未熟さです。大丈夫?
 ヒヒヒカタカタ・・。あージョウビタキです。今年もやって来ましたね。色変りを始めた桜の上空を急いで渡るものがいます。カワラヒワの声がしましたから、冬の使者、オオカワラヒワでしょうか。
 K・ケリ
10月24日
 久し振りの雨、しかも結構な雨量。このところセイタカアワダチソウの花粉が飛散して、目も喉もイガイガしていましたが、これで大分落ち着くでしょう。
 まだキビタキなどの渡りの姿が見られますが、この夏の繁殖の状況は、どうだったでしょう。ここでの全体の印象では、初夏の頃の虫の少なさで1回目の繁殖が上手くいかなかったようです。Nさん宅のツバメもそうですが、サンコウチョウもキビタキも調査地内では雛を見る事は余りありませんでした。しかし6月半ばが過ぎてからは虫の具合もよく、夏鳥は皆雛を孵し巣立ちをさせました。中には晩夏になっても、餌運びが続いて、秋風が吹き始めても餌運びをしている親鳥の姿に心が痛みました。
 8月末から9月の渡り時にはサンコウチョウの姿を良く見かけました。キビタキは成鳥も若鳥も多かったですよ。八ヶ岳に別荘を持つ隣人の話しでは換気扇とひさしの隅にキビタキが繁殖をし、子供を孵したそうです。10日ぶりに出かけたらもう子供はいなかったそうですが。
 

10月23日
 
H21年に天皇皇后両陛下が来られ、植樹祭が予定されている南足柄の森。今急ピッチで道路の整備が行なわれていて、早くも交通止めにあってしまいました。「お車」が通る道路脇の雑然としていた林には、子供たちが育てた若木を植えるようで、既に雑木は切り払われ、赤土が見えました。足止めにあったその先には、県の鳥獣保護区があり、春と夏に調査をしました。鳥が多く、檜と杉の林ながら気分が良く、惨憺たる県の保護区の中にあって、唯一散策をしてみたいと思える場所でした。「水源の森」と位置付けられ、これまでの薄暗い湿っぽい人工林が、落葉樹を植え込んだ明るい混交林へと転換が図られているのがその理由です。枝打ち後に落とされた木っ端も綺麗に片付けてあり、木漏れ日が下草に降り注ぎ、風通しの良い、美林が広がり、点在する高木の実成りも良好です。この春オオアブラギリだろうと当りをつけていた異国情緒たっぷりの木は本日大きな青い丸い実を見つけ、アブラギリではなく、オオアブラギリである事がはっきりとしました。この大きな実から油を絞り、印刷や油紙に利用したようですね。きっとその昔、林業関係者が1本植えたのでしょう。今ではその子孫が周りに無数に見られました。この大振りな中国産の艶やかな花に一体どんな鳥がやってくるのか、今から楽しみです。ただ木が皆高木で、鳥の声はすれども、姿が見えないのが、困った事と言えば困った事です。
 K・酒匂川
 

10月21日

 モズが幾分静かになったのと替わり、ヒヨドリの縄張りが激しくなりました。クロガネモチをたいらげようとやってくる夫婦と熟柿に取り付く夫婦。追い払い、追撃・・と辺りは騒然としています。
 仙了川はミゾソバが繁茂し、隠れ場を提供しています。カルガモが頭だけ隠して寝ています。バンの子供が尾を降りながら潜りこんで行きます。1羽は成鳥に近い個体ですが、他の3羽は今年生れの幼さです。すっかりヘルパーが板についた感の長兄ですが、犬が近付くと、命令を聞かず、散り散りになった子供達。ヘルパーが右に逃げたのに子供達は皆左の茂みに逃げ込みました。
 O・イソヒヨドリ
 
10月20日
 コアジサシの活動は私が不甲斐ない状態でも、粛々と行政の手続きは進行しますし、実行委員は来年のデコイの準備や人員の確保など、既に動き出しています。市の担当者の熱意で、来年は今年に倍した屋上が出来上がるでしょう。
 魚を増やす事、つまりは川を豊かな状態に戻す事も考えねば、問題は解決しないですよね・・・との問い掛けに、出来るのかなー・・・と躊躇した訳です。営巣地の問題は言うまでもなく、餌となる魚がコアジサシ保護のキーワードである事は我々誰もが実感し、大いなるジレンマを感じているところで、日々悩んできた事です。今回改めて複合汚染を突きつけられ、ひるんでしまった私がいるのです。
 皆さんにご心配をおかけして、多くの貴重な意見を頂きました。本当にありがとうございました。
 バードカービングの先生が屋上用としてコアジサシのデコイを試作して下さいました。刈り入れが進む水田をのんびりと歩きながら、Nさんのお宅に向かい、その出来栄えを見てきました。途中目にする、すくって飲めるほどの清涼なせせらぎ。まさにこれは栢山のシンボルです。自然と心がほどけます。
K・アオサギ
10月17日
 先日の新聞に、脳科学者の茂木氏がひらめきが生れるのは「経験と意欲の掛け算です」と言った・・・とあります。また、年長者は経験は豊富なのに、意欲にかける人が多く残念とも。確かに年とともに意欲は欠けますね。昨今のノーベル賞のひらめきなどとは無縁のこちらも、人並みに意欲の減退だけは顕著です。
 一昨日も市のコアジサシの担当者が活動の更なる充実を熱く語ってくれますが、反応の鈍い自分がいます。何でも良いと思えば、やってみよう、試して見ようと、考えるより先にのめり込んだものですのに、今は難しくて踏み出せない・・と既に尻込みをしています。動けば思わぬ副産物があることを十分知っていながら、この有様。
 還暦後の生き方を伝授してもらおうと、先輩の所に出かけました。そして貴重なご意見を頂きました。「走り続けないで、時折体を休めなさい」。良く分からないけどそうなのかなー。
O・セグロセキレイ

10月16日
 とある調査地で、時折犬を連れた男性にお会いします。お近くにお住まいの方で、陶芸家だと聞いています。大変鳥に詳しく、お互いに情報を交換する事もあります。「作品展があるようでしたら教えてください」とお話しましたら、近々あると言うことで、早速時間が空きましたので、出かけてみました。
 数人の市内の芸術家との合同展覧会で、各自数点の作品を出していました。その方は大皿と花瓶、壷で、その壷の白地には桜に止まるソウシチョウの絵柄が鮮やかに描かれていました。我々には幾分異端者的なソウシチョウですので、少なからず驚きましたが、美しさを言えば申し分ない野鳥です。そういえば、彼の近くの調査地では桜が咲く頃、ソウシチョウは元気に飛び回ります。
 T・キセキレイ
 
10月14日
 10月も半ばになるのに、まだ夏鳥が必死に渡りをしているのですね。市間から深沢に入ろうという林でクルルクルルと独特の声を張り上げる小鳥と、ヒヒヒ・・と鳴きながら2羽で絡み合う小鳥を見つけました。いずれもキビタキの子供か雌のようです。そしてミズキに群がるコサメビタキにエゾビタキ。紫色に熟した丸々の果実をひらりと態を交わし摘んでいます。モミジに絡まるツルマサキを食べるのはメジロの群れ。赤く熟す前がお好きなのでしょうか。いずれにしても、好みの果実がふんだんにあるのは嬉しいでしょうね。
 この間まで大きなサシバを見つめていた目にはなんとも小さく、壊れそうですが、動きに俊敏さが感じられますし、木の実に飛びかかる様にも迷いがなく、サシバとは違い悲壮感など微塵も感じさせません。全ては見る者の心の有り様なのでしょうが、小鳥にはいつも愛らしさと同時に潔さも感じます。暖かな気候になった日本ですから、渡らずにこの辺で留まったらどうでしょう。餌は充分のように思いますが・・・。
 さてしばらく黙っていたガビチョウが2羽で鳴き交わす光景を幾つも目にしました。中には2羽に割って入って縄張りの喧嘩を仕掛けるものもいて、竹薮を巡り争奪戦?が行なわれていて、ひっそりと静まり返った山里に秋の深まりを告げていました。
 O・セイタカシギ
 
10月12日
 朝7時から神社のお祭のテント張りです。子供神輿が出ます。地区長さんは神社でお払いを受け、神輿と共に移動します。前に参加した10年程前からですと子供の数が減りましたし、今は子ども会に入らないのだそうです。面倒ですものね。そのため大人の方が多いくらいです。公道を練り歩きますので、車の方には多大な迷惑をおかけしますが、皆さんじっと待ってくださいます。
 先月から縄張りを主張していた雌のモズは3週間前から雄のモズに変っています。若鳥らしき雌は北側の電柱で控えめに鳴いています。顔つきからして強烈なオスですから負けてしまったのですね。噛み付くかと思う程の猛々しさで鳴き、こちらまで震え上がるほどでした。ただこの2羽、親子だと思うのですが・・・。違うのかしら。
 K・虹
10月9日
 すっかり秋が深まりましたね。サシバに出かけることがなくなりましたので、また戻って来ました。ただまだ調査は終ってはいないのです。ポツリポツリと人もサシバも出ていますので、出かけた方がお知らせ下さいます。今年は何故か秋がはやく、短期間でサシバが出切ってしまい、達成感が余り感じられませんでした。
 さてそんな中な定例の調査地に向かいました。林に入るや涼しい風がサアーっと頬を撫でて通り過ぎました。サンコウチョウの子育てを見守ってきた小さな沢がもたらした物で、今になっても水量が多いのは何故でしょう。
 冬鳥はまだですから、夏鳥の最後の移動が見られれば・・・と期待しましたが、残念ながらそれはなく、大きなメジロの群れとコゲラ、エナガ、ヤマガラの混じる群れを幾つか見つけました。突然左の林からメジロの流れが続き、目の前で止まり、なんだなんだと言っていたら、そこは食事場で、アケビにコクワが鈴生りでした。道路脇にあったらメジロを押し分け、間違いなく皆で口に運んでいたでしょう。
 調査終了後、難聴の日帰り手術が出来ると、Mさんが話してくれました。しかも小田急沿線のごく近くでです。それならヤブサメの声が聞えなくなって久しい調査隊。みんなで行こうか、団体割引ってあるかしら・・・とわいわいがやがや。
 O・エゾビタキ

                    サシバの観察へ


9月23日
 秋の気配が濃厚の樹木園でした。夏の香りを探そうと、懸命に目も鼻も利かせましたが、もう何も残ってはいませんでした。そして一段とソウシチョウが声を張り上げ、笹と言う笹は全て彼らの遊び場でした。低地への移動のために、山から降りてきたものも混じっているのでしょう。賑やか賑やか。控えめな日本の鳥が、黙って、採食に励むのとは対照的でした。メジロも小さいながら群れを作り、移動です。もう夏鳥が混じる込むこともなく、見る方も幾分醒めた目線です。
 もみじの葉陰をヒラ、サー・・・と行き来をするものがいますが、朝日を逆に受けて、分りません。が、ハトには違いありません。しばらくあちこちに移動しながら、やっとのことで枝の先に見えたのは2羽のアオバトでした。
 中央の芝生にモグラの土盛りがあちこちに見られるのも、この季節ならではです。この下で西と東のモグラの戦いが繰り広げられていると思うと楽しくなります。
 さて釣糸の被害により苦しむ野鳥がいます。下の写真には足と口にきらりと冷たく光る釣糸が見えます。30年以上も前に、多くの鳥が羽や足、そして命を無くしているのを知り、釣り人にチラシを配り、河原の釣糸を拾ったのが、昨日のことのように思い出されましたが、少しも変っていないのですね。釣り人の皆さん、釣糸は持ち帰って、人も鳥も安心して暮せる川にしましょう。
 

9月22日
 お天気が悪いですね。青空が見えていても、突然黒雲がやって来て、ずぶ濡れになりました。
 さてサシバの季節になりました。調査は24日から始めます。もしそれ以前に観察をした方がいらっしゃいましたら、数などを是非お知らせください。お願いします。
 10月15日くらいにはこのページに戻れるものと思います。時にはサシバの部屋も覗いて下さい、お願いします。
 K

9月17日
 お天気を心配するのは止めました。明日から2日、旅行の予定です。しかしこの台風と前線にはどうやっても勝てませんね。仕方ない。美味しい季節の物を食べ、買い物をして、楽しむことにします。と言う訳で数日間お休みします。もしかしたらこのままサシバに突入かもしれません。よろしくお願いします。
 K・アマサギ

9月16日
 今年もアオサギが前の川に戻って来ました。水田に水を回さなくなると、この川も川らしくなって、絶えず清らかな水が流れます。もともと魚もザリガニも多い場所でしたので、餌は充分です。夜中にグワーグワーと不気味な声を上げるのは困りますが、話し相手がいるのが楽しみです。
 
9月15日
 足柄花紀行の酔芙蓉は一段と花数を増し、黄金色の稲穂の周りで鮮やかに咲き競っていました。朝が早いせいか、観光客はまばらでしたが、しばらく賑わうでしょう。既に稲刈りも行なわれていて、周辺は活気がありました。やはりそんな場所には鳥が多いですね。コサギもムクドリもスズメも曇天の中飛び回っていました。素晴らしい風景です。
 更に足を伸ばして大口まで行きましたが、カモの姿はまだのようでした。桜が随分枝を伸ばしていて、川が見え難くなっていました。彼岸花が咲くのももう直ぐでしょう。
 
9月14日
 記念日を70日も過ぎてやっと来ました。庭の電柱に1羽のムクドリ。あれ、小さい。なーんだコムクドリじゃないの。急いで双眼鏡を取りに2階に上がり、洗濯物の隙間から、覗けば、幼さが残る若者です。キョロキョロしています。先日来柿木でそれらしき声がしていたのですが、忙しさにかまけてほっておきました。数日前から来ていたのですね。毛虫の大量発生時に来て、ムシャムシャ食べて欲しかったなー。
 今年小田原の海岸で産卵をしたアカウミガメですが、どうも皆無性卵だったようですね。新聞で知りました。孵化の朗報を待っていただけに残念でした。
 
9月13日
 今日の探鳥会はこじんまりと6名の参加者で赤田を回りました。コムクドリが相変わらず、30ほどの群れを幾つも作り、中井方面へと飛んで行きました。水浴でしょうか。それとも食事でしょうか。日の出後2時間のことです。
 サシバで賑わう頃はコサメビタキも群れでやって来て、渡りの醍醐味を楽しむことが出来ますが、まだそれには早く、ひとりヤマガラが頻りに小さな木の実を運んでいました。
 その後はいつものコースを相模湾が見渡せる場所まで歩きました。メジロやセンダイムシクイやらエナガが小刻みに動くさまを、葉陰の間から見つけましたが、声がしても姿は中々見えず、苦労しました。
 いつもの調査隊のおば様たちと違い、栗が落ちてようが、花が咲いていようが、誰一人拾う者も、手折る者もなく、勝手の違いに面食らいました。改めて女性の力強さ、生命力を感じた一日でした。まずいと分っていても拾いますもの。
 
 
 
9月12日
 またまた蒸暑い日が戻ってきました。庭の電柱ではモズがケタケタケタと大きな声を張り上げています。このモズ先日はうぶ毛を風になびかせて、まるで巻き毛のカナリアのようでした。これから第一回の冬羽に変るのでしょうか。繁殖が始まる前、ここの縄張りの主は雄。今は明らかに雌。サシバが終わる頃にはどちらの縄張りとなっているのでしょう。
 9月は鳥を探すのは難しい時期です。木の葉が繁って、鳥は樹冠ばかりを動きます。休耕田や沼、海岸で鳥を探すしかありませんね。しかしこの辺は休耕田がめっきり減って、その機会も減っています。
 K・ケリ
 
9月11日
 「今日は9.11ね」と言いながら、なだらかな丘をゆっくりと歩き、調査を開始しました。が、夏鳥は1羽も見られず、静かな赤田でした。微かな鳥の声を聞きつけ、探しますが、この時期は木の頂を動くばかりで、姿が見えず、イライラが募ります。しかしエナガだけは梢の下までやって来て、更には木を離れ電線を越え、次の樹木へと飛び移る姿が見られ、堪能しました。大きな2つのグループで50羽を越えました。殆んど声をあげませんね。うっかりしていると気付かないかも知れません。度々メジロの声を聞きましたが、本日はムシクイもキビタキも混じってはおらず、第一弾の移動は終了でしょうか。これからはコサメビタキやキビタキが混じる群れがやって来るのでしょう。
 今年はヤブランが花盛りです。落葉樹の下で紫色の穂が幾つもつんつんと伸び上がり、見事でした。これはレンジャクを誘う野草ですので、来期が楽しみです。
 サシバは何を狙っているのでしょう。ホバリングをし、急降下をし、消えました。何処で繁殖をしたサシバでしょう。もしかしたらあの案内して頂いたサシバでしょうか。まだまだ渡る様子は見られませんでしたが、その前触れだけは感じられました。
 すじ雲の下、栗の実がはじけ、柿の実が色付き、甘い香りを運ぶそよ風に出会い、里山の秋を心ゆくまで楽しんだ一日でした。
 
 
9月10日
 すっかり秋めいてきましたね。野山を歩いても、余り汗をかかず、爽快です。
昨日池で盛んに産卵をしている赤トンボを見つけました。いつも見る赤トンボより小さく、何だろうねと話していましたので、下から上がってくる男性が蝶を観察すると聞くや、矢継ぎ早に質問をしました。リスアカネと言うのだそうです。そして大きなヤンマはオオルリボシヤンマ。シオカラトンボの大きいのがオオシオカラトンボ。突然おば様たちが次々と質問をしてきたのでピックリしたでしょう。皆はじめて聞く名前です。これからはトンボもやってみたいですが、覚えられるかしら。
 清水が湧き出す山道でキク科の見慣れぬ植物を見つけました。どこかで見た記憶がありますが思い出せません。新種の帰化植物か?と思いながら調べましたら、ヌマダイコンでした。地味ですが良く見れば味のある花です。中々出会えませんので覚えても忘れます。
 加齢に伴い脳にβタンパクが溜まるんだそうな。そうすると神経細胞が壊れ、やがて認知症に。しかし適度な有酸素運動とおしゃべり。そして肥満を防げば、βタンパクを分解する酵素が活発となり、”ボケ”を防げるとの事です。うん、いい感じ。我々は皆実践しています。


9月9日
 登りつめた尾根に小さく浮かぶ池があります。トンボや蝶が舞い、都会の喧騒を忘れさせてくれる不思議な空間ですが、今日はここであの夏の賑わいを思い出させる小鳥の群れに出合いました。いつものようにメジロの群れが現れ、しばらくすると、赤く熟し始めたミズキの葉陰を横切る物が目に入りました。メジロやヤマガラとは一線を画し、低い位置で何かに飛び掛り、口に運んでいます。見ればサンコウチョウではありませんか。雌や若鳥の群れでしょうか。魅惑のアイリングは見えませんが、尾羽の美しさといったらありません。思いっきり広げた尾羽に夏の名残の光が注ぐと、突然飴色に輝きました。そしてひらりと体をかわすと胸の白さが薄暗い杉の林で浮かびあがり、しばし声を失い、時間が止まったかのようでした。そして美しさと同時に力強さも垣間見え、きっと荒波を乗り越え、無事に帰り着くのだろうと確信しました。
 
     
9月8日
 ツバメの子育ても大方終了でしょうか。家の上空を塒に向かう群れが見られたのは随分前のことになりました。が、いつもの塒にはまだ5000羽程が見られるそうです。次々と北のものがやって来ているのでしょうね。チョウゲンボウがやって来て、ねぐら入り前のツバメを狙っているそうです。そのため、かなり暗くなってから葦原に飛び込むそうです。カラスもこの子供を狙うのですよね。真っ赤な口で青光りするツバメをくわえたのを見た時はとても驚きました。子供の群れに飛び込んで行き、掃除機で吸う様にしてくわえたんですよ。突然のことで、何があったのか分からぬまま落命したのでしょう。
 
9月7日
 蒸暑かったですね。今日は地区の運動会があり、先ほど帰宅したばかりです。スポーツは参加してこそ、ですが、地区毎の競争がありまして、我が地区は3年連続優勝がかかっていますので、得点種目は手を真っ赤にして応援をしました。お陰さまで今年もダントツの優勝でした。かっこ良いものですね。走れる人は。駐車場で会う太目のおじさんが偉いこと速いのにはピックリ。これから見る目が変ります。
 早朝6時30分からテントの設営がありましたが、その頃電柱でモズが鳴き、営巣地からオナガが飛び出しました。そして昼頃はチョウゲンボウの雄が運動場の上空を旋回し飛び去りました。今日の鳥見はこれだけでした。
 
9月5日
 昨日調査をしてくれた仲間がサンショウクイの姿を見たと報告してくれました。繁殖をしている場所の営巣木?で2羽です。という事は2回目の繁殖をしていた事になります。まあ良く頑張ったのですね。先月声も姿もなく、もう離れたのだろうと思っていましたので、嬉しい報告でした。鳥も人もお疲れ様でした。
 ”足柄花紀行”の里では酔芙蓉が咲き出していました。これからサシバが終わり、水田で藁を焼く煙が立ちのぼる初冬まで、この街道は花を愛でる人々で賑わいます。
 数日前からモズの鳴き声が高らかで、力強いものに変っています。ソングポストは4箇所。順繰り回ります。見れば雌の若鳥のようです。いつもの雄が来たら譲るのでしょうか。このところ秋の気配が濃厚です。
 O・雄
9月4日
 今は休耕田に水が入っていれば、必ずカルガモの姿がありますね。新薬の近くの小さな水田では畦にへばりついて、沢山のカルガモが休んでいました。シギの姿はありませんでしたが、チュウサギがいて、その動きがスローモーションのようで、中々見ごたえがありました。これからこちらでは仲間のイナゴ取り名人が出没するのですが、それと競うのがこのチュウサギです。見ていると大体名人が勝っているようですが。
 皆さんの所でも金木犀が咲き出したでしょうか。今年は早くも咲き出して、濃厚な香りを漂わせています。いつもはサシバの観察が佳境に入り、そろそろ疲れが出る頃、帰宅するとふわーっと香って来て、秋の深まりを感じるのでしたが・・・。一昨日も「早生だよ」と言ってましたが、栗を頂きました。季節が微妙にずれてきているのでしょうか。
 
 
9月3日
 昨日川東地区を出て富士道橋にかかる頃、青空に細かいゴマを散らしたような黒点の固まりが見えました。それが右に左に、時には広がりながら、移動しています。ムクドリを小さくした鳥ですので、コムクドリの集団でしょう。そろそろ塒に入ろうかという時間です。水浴をしたり、食事をしたり。運動公園辺りに大きな塒があるのでしょうか。動きに愛らしさのある鳥ですね。陽気に喋っていても、人の気配でさっと逃げるんですよ。もっと良く見ようと部屋の中で動いただけで、気付かれてしまいます。結局今年は一度も我が家には来ませんでした。
 K

9月2日
 驚くほどの轟音を立てて流れています。日頃はすっかり渇き切っているのに。この頃の雨は一様ではなく、局地的で、思わぬ事態を引き起こし、不気味です。
 ホイホイホイ。何時聞いてもワクワクする声です。もう会えないだろう・・・と思っていたサンコウチョウが、エナガの群れに混じって移動です。既に長い尾はありませんが、相変わらず優雅で、スギの梢をひらひらと舞う姿はそれだけで充分に人を引き付けます。
 先日来、子供ばかりを見てきたキビタキですが、本日は中々の成鳥です。きびきびとした動きを披露し、オレンジと黒のコントラストを存分に見せてくれました。岩清水が沢に注ぎ、やがて大河へと流れ込むように、これらの夏鳥たちも、やがては大きな海路へと流れ込むのでしょう。
 庭のネムノキが2輪咲いています。今年は各地で沢山の狂い咲きを見ます。うん?今頃咲くのだったかしらと思い、樹上を見ればもうしっかと実が出来ている。そんなことが度々です。
 
9月1日
 カクレミノでどうにも可愛い、ほっては置けない声がします。この声に本能的に反応する癖は自分でも承知しています。人間の赤ちゃんの鳴き声とどこか似ているのです。しかしまあ今頃ですか。尾が2cmほどのヒヨドリです。モズの高鳴きが遠くに聞える今日頃頃ですのに・・・。