2009年(4月ー5月) 2009(6月−8月)
5月31日
5月が終ろうとしているのに、とうとうオナガは戻りませんでした。時折消防署の方から「ギュ」と短い声が聞えますので、別の所が気に入ったのだろうとやっと諦めました。昨日も4羽が追い駆けながら、元の巣の近くまで来ましたが、何の反応も示しませんから、もう未練は無いのでしょう。虫が大量に発生し、おじさんが木を切ったのがいけなかったのかなー。
さてトビの哀愁を帯びたラブソング?が聞えます。2羽でもつれながら輪を描いています。この時期ですから親と子と考えるのが自然でしょうが、足を絡めたり、翼をクロスしたり、求愛の仕草としか思えません。毛並みも大人のようで、いまどき何だろう・・・と首を傾げています。これから再度挑戦なのでしょうか。鳥に聞いてみたい事が山ほどあります。
K
アオバト
5月30日
日はとっぷりと暮れ、外灯が眩しく輝き出すと、アブラコウモリが現れ、目の前を矢のような速さで飛び始めました。水田に水が入り早苗が並ぶと、たちまちやって来て舞うのはいつものことで、そろそろ梅雨の季節がくる事を教えてくれます。
日中庭で遊んでいた子スズメはきっとこの木のどこかで休んでいるのでしょう。クとかキュとか寝ぼけた声がかすかに聞えます。
O
5月29日
コアジサシはどうしているでしょう。富水〜開成町まで出かけました。酒匂川は上流ばかりでなく中流域も大分変りました。中州には木が1本も無くすっきり。これも派遣切り、失業対策でしたね。その跡地は草原です。そしてなんと言っても、もうすぐ6K程の間に2本目の橋が架かるのですから、これまでの印象が大きく変るのは当然です。コアジサシが良く繁殖をした開成の中州は工事のため、水の底。さらに昨日の雨量が多かったようで、ゴーゴーと音を立てて流れています。と言う事で、中流域には出来そうな場所がありません。景気が悪いのか、最近は浚渫工事もありません。今こそ人工営巣地の重要性が高まっているのですね。
あとは下流部でやってくれていれば希望があるのですが。近いうちに行って確かめなくては・・。
M・戸隠
ヒガラ
O・戸隠
イヌワシ
5月28日
雨です。今日は奥湯河原で夏鳥の調査をする予定でした。そろそろ子供の姿が見られるだろうと期待していたのですが・・。
冷たい雨の中、近くで鳥の声がします。うん?と思い、そーっと窓を開け、声のするほうを見れば、スズメです。窓のひさしにちょこんと座って、雨宿りをしています。随分大きくなりましたが、まだ嘴が黄色く、子供です。一人でこうやって生きているのですね。
子供の写真を送って頂きました。可愛いですよ、ご覧下さい。
T
ノジコの子供
T
ミソサザイの子供
5月26日
今日庭先で見られた野鳥の話しを・・・。
ついこの間繁殖地に出かけたと思っていたカワセミが2羽の子供を連れ戻って来ました。水が入ったばかりの水田で餌を取って子供に与えています。オタマジャクシを良く食べます。この川の2キロほど先に巣穴があるようです。
スズメは一度子供を出しましたが、どうも死んでしまったようで、再び繁殖をしています。今は卵だと思います。が、巣から20センチ程の電柱にカラスがドンと座っていて、数時間動きません。夫婦は抱卵が出来ず、呆然としています。声も出せません。それを知った私が庭に出てカラスを追い払おうとしますが、子供ですので、逆に不思議そうな顔をして、私を見つめ、少しも逃げません。「後を向いているからいまだ!」とか、「毛繕いをしているから今なら大丈夫、入れ!」と声をかけますが、どうしても恐がって入りません。そのうち、兄弟が近くの電線で鳴きましたので、おぼつかない飛び方で飛んで行き、やっと退いてくれました。気温が高いですから、卵は無事でしょうね。
さて次はシジュウカラ。なんとまあ子沢山。10羽以上いました。慌しく庭から庭へと移動していきました。今年は雛の数が多くありませんか。エナガもカルガモも。
さて最後は午後6時。ゴイサギが塚原のコロニーから酒匂川へと食事です。お行儀よく一列に並んで飛んで行きました。みな、命のリレーに一生懸命だ。頑張れ。
M・戸隠
キビタキ
O・戸隠
コガラ
5月25日
地味で目立ちませんが、クロガネモチの小花が咲いています。厚手の葉に隠れていて、花の時期を知らないと見過ごしてしまいそうです。花は虫を呼ぼうと、甘い優しい香りがします。真っ先にその香りに誘われてやってくるのは蜜蜂の群れです。しかし今年はご多分に漏れず我が家にも1匹も来ません。ただ小さなアブが来ていますので、秋には真っ赤な実が成るとは思います。
k
オオヨシキリ
5月24日
夕方6時の合図と共に白いサギが50羽ほど酒匂川方面から塚原の繁殖地に向かいました。丁度雷が鳴る時で、20羽ほどは電線でもたつき、方向を間違えましたが、すぐに軌道を修正し、皆に追い付きました。今年はこれ程多く繁殖をしているのでしょうか。葉が繁って見難く、まだ数を掴めていません。この白いのがダイサギなのかコサギなのか、雷雨の中で分らぬまま視界から消えました。酒匂川のコサギの大きなコロニーが消えましたので、コサギだとホッとします。中流域では少なくなっているのです。
M
コルリ・戸隠
O
ニュウナイスズメ・戸隠
5月22日
今年も無事サンショウクイがやって来て繁殖をしています。良かった!!3年前ウメノキゴケを使った巣を探しましたが結局分りませんでした。普段は巣を探す事はしませんが、県の調査でしたので、急峻な山肌を足を踏ん張り、転がらない様にし、懸命に探しました。そして見つけた―と喜んだのは木のまたに生えたコケの固まりでした。良い感じだったのですが・・・。足の手術前で、テーピングをしながらですが、痛みよりはドキドキ感が今なお強く残っています。
O
サンショウクイ
5月21日
酒匂川もここまで来るとセグロセキレイの多さが目立ちます。しかも今年は繁殖が順調のようで若鳥を沢山見ました。中州での採食よりも脇の水田での採食が主で、やはり河川の周りの環境が大切だと実感します。下流域は川の縁まで住宅ですからね。
コチドリも多かったですよ。昨年の工事で彼らが大好きな砂礫地が出来、繁殖個体を良く見ました。が、カラスが隈なく歩いて卵を探していて繁殖は難しいですね。雇用対策で河原の整備が行なわれ、木が切られ、キジバトやカラスの繁殖は河原を避けて行なわれていました。セッカやオオヨシキリは大分来ていて葦原はこれから賑やかになるでしょう。
キアシシギの出す哀愁を帯びた声は、中洲に涼風を運んでくれます。この時期ならではの光景で、いつ見ても美しいですね。
そろそろアジサイ祭が始まるのでしたね。オナガがその農道前の松で繁殖をしていました。子供が巣立つ頃には多くの人出で賑わっているのでしょう。
O
5月20日
昨日ケリの子を攻撃するケリを見ました。水田で子供のお守をしていた母親が、1羽のケリの飛来を確認し、ケリケリ・・・と軽く鳴きました。すると子は足を折り、地面に伏せ、防御体勢を取りました。何で?といぶかしく思っていると、北側からやって来たケリが子供の頭に蹴りを入れました。来たのはお父さんと思っていましたから、子供への虐待に驚きました。しかしそれは父親ではなく、雌を我が物にしようとする別の雄でした。雄はお母さんの攻撃を受け、すごすごと元来た道を帰っていきましたが、何度でもやって来ます。子供を殺して、雌の繁殖を可能にしようとする目論みに違いない・・と思い、「なんてヤツだ」と思いましたが、自分の子孫を残そうとするのは当然でしたね。カラスや猫の被害さえなければ、生残れるのだろうとの思いはもろくも崩れました。
T
ゴジュウカラ
5月19日
「きゃっ」と言って抱き付いてきます。「え?何」「いやいいの」と言いながらも目線はしっかりとある物に。青葉の上で伸びをしているシマヘビです。
早朝の赤田はキビタキ、ウグイス、メジロ、ホオジロ、カワラヒワ、そしていつになく多いガビチョウの声で溢れかえっていました。最近は荒れ放題で始末に困った竹薮やヒノキで姿を見る事が多くなっているキビタキ。まるでガビチョウ並みの逞しさに、かつてのアイドルのイメージがことごとく打ち砕かれ、なんと言って良いのか。
「きゃっ」と言ってまた抱き付いて来ます。「え、今度は何」「・・・」目線の先にはアオダイショウです。これは太い。先程とは握力が違います。でもこんなに抱き付かれるのは後にも先にもないでしょうね。しかも女性に・・・。
朝7時、アオバトの群れが稜線すれすれを何度も行き来し、海へと向かいます。木に止り鳴く声もします。延べ20羽程でしたが、同じ物が何度も行き来している感じでした。アオゲラの子が2羽、親から離れ、自立への道へと訓練の日々です。ドテッと音が聞えてきそうな止まり方も、もうすぐ軽やかな動きになっていくのでしょう。
「きゃっ」今度は同時に声が上りました。足元から雄と雌のキジが飛び出したのです。早朝の林は何が飛び出すか分かりません。
ところで今年はヤブサメの声が少ない気がしませんか。私はどっちみち遠くのヤブサメはお手上げですが、若者が気を使って「今聞えましたよ」と控えめに言うセリフが少ない気がします。それとも若者が若者でなくなった・・・という事なのかな。
朝駐車場でサンコウチョウの声をしっかりと聞きましたが、帰りにはサンコウチョウの物真似が上手になっているガビチョウだけが見られました。
O
キビタキ
5月18日
今日は一転して暑い日でしたね。今年ケリの子を初めて見ましたが、もう随分大きくなっていてビックリしました。骨太らしく、若鳥の割にはがっちりして見え、これなら生きていけるだろうと、安心しました。ひよこの時とは違い、親の鳴き方もソフトで、子育ても峠を越えたという感じでした。見たところやはり5組から6組の繁殖個体が見られますが、他に雛がいるかどうかは分りませんでした。Tさんの話を聞いていて、あの交通事故にあったケリは、開拓精神旺盛な、小田原に一番乗りしたケリだったのではないかと思われ、複雑な心境になりました。4羽の雛を残して逝ったケリに「あなたのお陰で新たな歴史が作られたのよ、ありがとう」と声をかけました。
O
5月15日
8名で伸びた葦の刈り取りを行いました。あの整備日から一月が経ちましたので、根が残った部分から新芽が出て、これではサシバがやって来ても、餌が取れません。サシバは畦等も草刈をしないと餌が取れ難いそうですね。そういえば昔は必ず「朝草刈り」と言って、朝食前に必ず、朝露が付いた草を刈る習慣がありましたものね。草は家畜の餌としました。農家の生活が変ったのも生息を困難にしているのでしょう。
できれば根っこから切ろうと鎌をぐっと地面に差し込んで、えぐるようにして刈り取りましたので、大分時間がかかりましたが、伸びた葦は全部刈り払いました。今日もまたM爺ちゃんがやって来て、一緒に草刈を手伝ってくれました。いつも知らずにやって来て、黙って手伝ってくれ、黙って帰って行きます。とぼとぼと帰る爺ちゃんの後姿に皆で「ありがとうございまーす」と大きな声でお礼を言うのがこのところの習慣となっています。
この棚田にはタニシが一杯います。実は私はこれで救われました。11歳の時、腎盂炎に罹り、医者から見離されました。女の子が4人もいるのなら1人諦めて欲しいと言われたと、後日聞かされました。そうは言っても諦めきれない父は、何処からか民間療法を聞いて来て、タニシを殻ごと潰し、それをそば粉で練り、足の裏に貼ってくれました。すると中々ひかなかった高熱と真っ赤な血尿が軽くなり、無事家に帰れました。今でも貼った瞬間の冷たく気持ちの良い感触だけは覚えています。
これからも葦は伸びるのでしょう。そうしたらまた刈りましょうね。
O
アマサギ
5月14日
とっても疲れた一日でした。早朝に大雄山の鳥獣保護区を行い、その後はいつもの調査地に回った事が肉体的な疲れで、まあこれは家でのんびりして、甘い物でも食べれば直ります。が、問題はお酒でも取れぬ疲れです。
いつもの調査地は先に仲間が始めていて、後から我々が合流と言う段取りで、彼女達に何処で会えるのか、どんな鳥に出会えたのか聞こうと、ワクワクしながら歩いていましたが、変です。いつも始める前には昨年のデータ―や先月のデータ―を確かめて、本日の出現鳥を大方予想して始めるのです。が、その鳥が全くいません。シーンと静まり返って、カラ類さえ鳴きません。そして周りの景色が一変しているのに驚きました。山径が倍の広さになり、薄暗い林にはさんさんと光が差し、林道脇のサザンカは何の木?と言うほどに切られ、形を変えています。何?何があったの?誰が何をしたの?とぶつぶつ言いながら歩いていると、合流した仲間がその謎解きをしてくれました。
来年の植樹祭の予行演習ですね。それが今月、この地である・・・と言う事でした。出席者は知事さんなのか、市長さんなのか、お役人なのか。車を通すために腐葉土を片付け、張り出した枝を切り、薄暗い林は安全のため木を切り・・・と大掛かりな整備をしたのです。徹底的です。丁度夏鳥が到着した頃だったのでしょうね。あーあ。彼らは息を潜めているのか、逃げ出したのか。
不届きながらも「今時植樹祭って何よ!」と腹の虫が治まらぬまま帰宅した次第です。いやもう疲れました。
T
ハヤブサ
5月13日
雛が出て、大きく成長していくのを見るのは、この時期の楽しみですよね。今日もシジュウカラの雛が4羽と両親がやって来て、サザンカやグミに付いた青虫や毛虫を取って、雛に持って行くのが見られました。毛虫はきちんと毛をむしって持って行きます。ただまだ身に付いていないのは警戒心です。これはある程度自分で経験して学ばなければならないのでしょうね。私が知らずに雛の下に行ってしまったのに、親が気付いて呼び寄せるまで、手の届く所にいて、伸びをする始末でした。
O
15羽の子沢山
5月12日
ミズキは既にはらはらと細かな花弁を散らし、クマノミズキは今にもほころびそうです。イヌザクラは試験管ブラシに似た白い穂をツンツンと無数に突き出し、桐の花はポトンポトンと落ち、既に強烈な香りを失っていて、驚くばかりです。何でもかんでも一緒くたで、脳がついて行きません。これまで通り、ゆっくりと順序だてて進んで欲しいものです。
キビタキは明るい林には勿論、竹薮が混じる荒れた林にも、当り前のようにいて、高らかに縄張りを主張していました。なんと大きなモミの根元に入るキビタキもいました。クロツグミは例年通り、2組繁殖するでしょう。いつもオオルリが多い渓流には数羽のみでした。羽虫が湧く頃、もっと増えるのでしょうね。夏鳥のしんがりを務めるサンコウチョウは、昼食を済まし、山を降り始めてから、数箇所で声を聞きました。尾の長いオスも見られ、今年も無事繁殖を開始するでしょう。サンショウクイは一昨年の繁殖地周辺で何度か声を聞きました。
今日は沢山のエナガの子にあいました。もう皆尾が長く、子供とは言えないほどでした。3組の集団は全て子沢山で、キーキーキーと賑やかでした。葉が繁り、隠れ場は多く、安全な巣立ちが出来たようで、一安心です。
至る所で「熊出現注意」の看板が目立ちました。先月にはありませんでした。おかしいと思い、工事のおじさんに訊ねると、「うちの犬が黒くて、誰かが熊だと勘違いしたんだ」と言って笑っていました。そんなー。
K
5月11日
暑いのか、熱があるのか、自分でも分らなくなる程、季節外れの天気が続いています。体調管理が難しいですね。
さてスズメの子は電柱の穴から出て、庭の青葉の陰で、親が来るのを、ひたすら待っています。既に庭には他所で生れた子も2羽来ていて、見ていると、親の忙しさは並大抵でないのが分ります。よくトイレにまで付いて来て、自分の時間がないと、若いママは嘆きますが、この親も嘆いているかもしれません。一寸動いただけでも、ピーピーと鳴いて追い駆けます。でもこれが、子の成長には必要なのが分ります。一日経つと、飛ぶ力が全く違っています。
子が出ると心配なのはカラスですね。ハクセキレイが2羽で鳴いて、追いかけていましたが、最後は諦めたのか、電線でぐったりとして、鳴き声にも力がありません。卵か雛かは分りませんが、カラスは汚れた嘴を電線になすり付け、旨かった―ーという表情をしました。
O
サシバ
M
5月9日
塒前に鳥が激しく鳴く理由は何でしたか?今夜も5時頃からキビタキが大声で激しく鳴いて、薄暮色の雑木林を鮮やかな色彩に染めてくれました。今では何処でも見られ、飽和状態ですが、鳴き声と共にあの色合いを浮かべる事が出来、ワクワクします。その後はクロツグミのこれまた元気な囀りが始まりました。こちらは雌雄、あるいは別の雄と鳴き交している風で、幾分のタイムラグと距離がありました。この雄の必死な叫びを聞いていると「明日もまた夫婦でいてね」と懇願しているようにも思えるし、「俺の女に手を出すな!」とでも言っている様にも思えました。自然界で婚外子が多いと聞きます。それは必死になります。
この時期はフクロウはまだ巣の中ですね。ワンワン・・とも聞える声が大木の中程から幾度か聞えて来ました。
さてある方がムササビ用にと巣箱を架けましたが、その中からなんとも可愛いムササビが顔を出して、我々を出迎えてくれました。というか、騒々しくて何事かと顔を出したのでしょう。まあ可愛い!!と言う黄色い声援は嬉しそうに受け入れていましたが、鼻がペッチャンコとか、豚鼻とか言う心無い?声には気分を害したのか、ぴょこっと頭を引っ込めたっきり出てこなくなりました。
アオゲラの穴が数個、境内の神社の2階部分にあり、その一つに嘴と頭が見えました。すっかり寝入った所に人の気配で目を覚まし、ビックリした様子で、こちらも頭を引っ込めてしまいました。巣ではなく、単なる塒なのでしょうね。
O
5月8日
鳥獣保護区了義寺の緑は帯状のごく狭いものですが、クスノキの大木が数本あり、面積のわりには豊かな印象を受けます。今日も雨の中、キビタキとガビチョウの大きな囀りが止むことなく聞えました。いつもは車で通り過ぎるだけですが、歩いてみるとコンクリートで固められた菊川にも清流が流れ、小さな棚田が緩やかに広がり、素晴らしい里山であるのが分ります。トビの番が電線に止まり、哀愁に満ちた声で鳴いています。なんだか子供を失ったかのようです。と言うのもカラスを追う夫婦の姿を見かけたからです。渡り途中のタカブシギの群れがこんな山の中の用水路で採食です。酒匂川と違い静かですものね。早苗を運ぶ軽トラックが慌しく走り抜けていきます。明日にでも田植えなのでしょう。
バタバタと音を立てて駈けて来る気配がし、片隅に避けると、後から「こんにちはー」と、元気な男の子の声がしました。ランドセルを背負った坊やです。え、何で、どうして。一瞬状況が飲み込めず、まじまじと顔を見つめてしまいました。「あ、お、お帰りなさい。何年生?」と慌てて聞くと、「3年生」「サッカーやってるの」「ううん、バスケットです」「まあカッコ良いわね」ここでは見知らぬおばさんと話すことを禁じてはいないのですね。素晴らしい。おばさんはこれだけでも元気が出ました。
T
コルリ
5月6日
昨年友人宅から我が家に越して来たスダチに白い花が沢山つきました。そして葉にはアゲハチョウの幼虫が既に数匹見えます。忍冬の花も咲きました。辺りは芳しい香りで一杯です。やがてここにもイチモンジチョウが産卵をするのでしょうか。
庭で一番遅いのはネムノキです。やっと今になって細かな葉を恐る恐る伸ばし始めました。野山でも良く出会いますが、余りに遅く、枯れたのではないかと心配になりますね。
もしかしたら今年はあのオナガは繁殖をしないかもしれないなー。先日4羽が来て以来、この大型連休中声がしませんでした。
O
オナガ君戻って来て
5月5日
随分早くからレンゲ畑に鯉のぼりを出して、子供の成長を楽しみにしていたのでしょうが、肝腎な時にお天気が悪くて、昨晩から仕舞い込まれてしまいました。昨年も同じようでした。5日はせめて青空を見せて欲しいですね。
目の前の電柱の穴でスズメの子供の鳴く声がしきりにします。餌がまだ小さいですから、巣立ちには遠いのでしょうが、どうも声から判断して、1羽のような気がします。いつもならもっともっとうるさく、道行く人も何事かと見上げる事があったのですが。ツバメも一時の寒の戻りで卵や雛がダメになったと聞きました。最近突然寒かったり、暑かったり・・・と、安定しない陽気が多いですから、鳥達の繁殖も上手く行かない事があるのでしょう。
O
いつもの繁殖地、木がなくなったよ
5月3日
先日整備した棚田ですが、2週間が経ち、葦の根が残った部分で新芽が出てきて、30cm程に成長していました。遠目には緑のじゅうたんを敷き詰めたように見えます。あんなに頑張ったのに・・・とショックですが、このまま放って置く訳には行きませんので、水が入る前に再度葦狩りを行なわねば・・・・。自然相手ですから、仕方ありませんが、がっくり。
沼代は一段と緑が濃くなり、キビタキやコジュケイ、ウグイス、ホオジロ、メジロ、ガビチョウ等が休むことなく鳴いて賑やかでした。カマツカやウツギの花も咲き揃って、2週間前より大分季節が進みました。
川の草叢から懐かしい声がしました。雨蛙にはない迫力のある、しなびた声がして、あー昔散々聞いた声だと、途端に子供の頃の記憶がよみがえり、しみじみと父や兄の若い頃を思い出しました。それこそ田に水が入ると、何もかもかき消され、このクグークグーという腹に響く声にあたりは占拠されたものです。知らず知らずのうちに故郷の環境も大きく変わっているのを、今回は耳で感じた次第です。
T
コマドリ
5月2日
朝からツバメが飛び回っています。1羽や2羽ではありません。30羽はいます。玄関前でピチピチと鳴きながら輪を描き、ただならぬ雰囲気です。昨日塒に入ったので、お礼参りかしら?と眺めていると、そのうちスズメも参戦?です。一体どうしたのだろうと、あれこれ考えているうち、ある事を思い出しました。羽アリです。急いで玄関を開けると、郵便受けにわんさと集っています。そうか、飛び出した羽アリを獲っているのか。この羽アリは縁の下から出ている気がして、数年前から何度か業者に調べてもらっていますが、被害はなく、単に光を求めて飛来したのだろうと言う事です。スズメは羽を落とした裸の羽アリを口にくわえて子供に持って行きましたので、数千羽の羽アリは2時間ほどで皆食べ尽くされました。
O
イワツバメ泥運び
5月1日
[葛が絡まって、葦が伸びられず、ツバメの塒が、消えてしまいました。何とか葛を取り払う手立てはないでしょうか]と言う事で、本日5名で葛の根を刈り取る作業をしました。と言っても、葛はクズです。砂漠緑化のエースだけあります。簡単ではありません。
毎月の調査で気付き、今回勇気を出して声にして下さいましたので、何とかしようとは思いますが、年ですねー。腰が痛くて力が入らないし、次第に手先が痺れてくるし・・・で、思うようにはかどりません。太い根を幾つか掘り出し、切りましたが、これは一度ではダメですね。様子を見ながら、今後の作業を考えましょう。美味しい昼食付きの作業でした。
O
春まだ浅い戸隠
K
見事な足指
4月30日
しばらく写真が上手く入っていなかったようですね。ごめんなさい。
夏鳥が出揃いましたね。5月の調査が今から楽しみです。
T
4月27日
今年もケリの雛が生れたそうです。この雛が無事育つには、一番の問題はカラスですが、親鳥にとっては何でもない小さな用水路が、子供にはカラス以上に問題で、落ちれば出られなくなりますし、水があれば流されるで、見ていられません。そんな事があり、毎年若鳥を見る確率は低く、あのケリにしてこうでは、野鳥の世界は生れた子が全て育つのは至難の業だと思い知ります。
4月26日
新聞の文芸欄で男性が詠んだ次の歌を見つけました。
「葉桜の輝きが好き若き日の自信みなぎる父の香のして」
選者の評に(明るく優しい花の桜が母なら、みずみずしい葉桜は父と言う出色の表現。よき親の下で育った作者の幸福感が表われている)とあります。
父の香りと表現する息子と表現される父親。確かによき家庭なのでしょうね。ただ自信みなぎる父が大の苦手だった娘にはこの表現正直驚きです。
4月25日
冬鳥がめっきり減りました。今年はこちらではカモの飛来が幾分遅めでしたが、他はいつになく順調でした。特にシメは多く見られました。数は多くはありませんが、マヒワ、アトリ、ウソにも出会いました。久し振りにトラツグミの姿も見ました。ただシロハラが少なかった印象があります。
4月24日
爽やかな一日でした。曽我山の新緑が、もこもこと動き出し、今にも住宅を飲み込んでしまいそうです。若葉の勢いは誰にも止められそうにありません。
さて今年はケリが5組程繁殖をしています。ゆっくりですが繁殖は増えていて、ここがさぞかし繁殖に適しているのだろうと思います。今は農作業をする人が多く、巣を守ろうと、飛び上がり、縄張りを主張する雄の姿が幾つも見られました。けたたましいですので、お百姓も気付きますが、もう慣れっこになっているのですね。横目でちらりと見て、すぐに視線を戻します。どうも一度田起こしをされた様で、もしかしたら再度の産卵かもしれません。いつもなら子供の姿があっても良いのですが・・。そばではカラスが20羽以上群れています。この中での子育てはかなりきついでしょうね。
4月23日
庭のシダの鉢からぬーっと顔を出したのは、なんとまあ、ガビチョウです。先日鳴いていたヤツでしょうね。まだいたの?ここは一体何処でしょう。アオジが囀り、ガビチョウが鳴き、梅の木でオナガが騒ぎ、上空でツバメが争う・・・。変です、今年は。
さて今年もコアジサシが来ました・・と連絡がありました。3羽が高い所を飛んでいたそうです。河口から上流まで行き、再び戻るのですが、飛来当初は、青空に溶けそうなほど高い所をキリキリと尖がった声だけを残し、移動します。良かったと思うと同時に、年々恐さが増していく、飛来です。
4月21日
緑が濃くなりましたね。新緑を期待し、川べりを歩きましたが、ここ数日ばたばたしている間に、黒々と盛り上る緑となってしまいました。
我が家のツグミも土曜の夕方、クククと鳴いて2羽が飛び出し、くるりと回った後、消えたままです。耳につくこの声は最後の挨拶だと思っています。4月になって、もう給餌はしないと決めたものの、窓を覗いて首を傾げられては、堪りません。これが最後と言いながら、2、3度バナナを置いてしまいました。待ってましたとばかりに、皮を残し、綺麗に食べました。
各地でオオルリがクロツグミがコムクドリが・・・と、夏鳥が観察されています。今年はどんな夏になるかしら。
T
オオルリ
4月19日
「家でアオバズクの声がしました。もうすぐ棚田にもやって来るでしょう・・」と作業に参加してくれたOさんから連絡がありました。M爺ちゃんちの敷地に大きなケヤキがあり、毎年アオバズクが来ます。4月18日
こまたん
ほんとにほんとに皆さんお疲れ様でした。もう感動です。皆さんが一生懸命に働く事はコアジサシなどでも実証済みですが、草や葦が繁り放題の棚田は、さすがに一筋縄ではいかないと覚悟していましたが、なんのなんの、昼前に終了してしまいました。そこで余裕があればやりますと応えていた別の棚田も昼食後やって頂き、本日の作業は完璧なものとなりました。昼食後はきっとしんどかったろう・・と思います。無理言ってすみませんでした。草刈機はやはり優れものですね。大いにはかどりました。
一度消えた野鳥を戻すのは難しいです。こんなに豊かな自然がありながら消えるのは、幾つもの要因が絡んでいるのだろうと思い、厳しい現実を覚悟せねばなりません。
しかし今回はよそ者が棚田は美しく、いつまでも残しておきたい自然であると意思表示をしたことで、地元の方が、それに気付いてくだされば、目的は達成です。それには時間がかかりますが、これからも継続していくつもりです。今度「村の者に野鳥の話をしてくれよ・・」と言われていますので、探鳥会等をやりたいと思っています。
棚田には貴重で、絶滅状態の生き物が沢山見られました。ここに書く事が出来ませんが、私も数十年ぶりに出会った生き物もいました。マムシのお客様も顔を出し、久し振りに友達や兄弟と駆けずり回っていた50年も前の故郷を思い出しました。
参加者の皆さん、本当にありがとうございました。水が入った頃またいらしてください。
O
O
4月17日
明日は棚田整備日です。お天気が味方してくれそうで、それだけで嬉しいです。
モズの子が巣立ちました・・と写真を送って頂きました。我が家の近くのも、ケタケタケタと激しく鳴きますので、巣立ったのだと思います。
沼代はソメイヨシノが終わり、ひと時の賑わいがなくなりましたが、八重桜がそれ以上の艶やかさで咲き揃って、今だ桃源郷です。我々は「まー綺麗」と言っているだけですが、知り合いになったM爺ちゃんは梯子にのって、花を摘んでいました。そして袋の半分ほど摘んだところで、漬物屋に持って行きました。腰や足が曲がって歩くのも困難そうなのに、懸命に働いています。それゆえ桜の卸値を聞くことはとうとう出来ませんでした。農家の卸値がとても安い事を知っているからです。
Y
モズの子供
4月16日
自宅を出た日の出頃、ヒヨドリの大群が黒い塊になって大空に揺れていました。この群れが庭のグミの花を食べたら大変だーと思いながら運転していると、次々と群れはやって来て、今が渡りの最盛期なのを知りました。その渡りは赤田でも途切れることなくやって来て、樹冠すれすれに、秋の道を戻って行きました。ただ秋とは違い、スピードが緩く、緊張感がなく、何か楽しそうでした。
夏鳥はセンダイムシクイのみでした。イタヤカエデの花を愛でていると、大きくビーの声が全員の耳に届き、最近は若者だけが聞える声もあり、全員と言うのが結構な事です。
まあ今日は鳥が多いこと。ツグミとシメとアオジが同じケヤキに止まっていて、なんだか皆でいつ帰ろうかと話し込んでいる風でした。皆それぞれ群れでした。普段余り見ないアカハラも複数いましたし、マヒワも見られました。
ここに残って繁殖する鳥達も全開。1羽で来て囀るものが多く、確実に繁殖に入っているのを知ります。特に多いのはウグイス。今年は何処でも多いですね。コジュケイも多かったですし、おやまーと驚いたのはガビチョウでした。地面ではなく、梢に止まり求愛に専念中の番も多く見られました。モズはもう子供が生れていて、小さな虫を運んでいました。
さて高音の不完全なさえずりの主はアオジでした。以前にここで幼鳥を見ていますので、繁殖をしているのかも・・・という思いは一層強くなりました。
赤田の小道は一面のピンク。さすがヤマザクラ。散っても美しい佳人です。
O
イタヤカエデ
O
4月14日
雨で調査が中止になりました。隣の金木犀で賑やかな、まるで拡声器を通した様な声が聞えて来ます。えーまさか。慌てて飛び出しましたら、枝先でガビチョウが、喉を大きく開けて、雨の中で叫んでいました。まさか!ここでやらないよね。
隣でヒヨドリがビックリした顔でじっとしています。余りの猛々しさで、攻撃もせず、身をすくめています。栢山育ちのヒヨドリですものね。初めて聞く声なのかもしれません。
沼代はもう既にぐんぐんと盛り上がる若葉の季節になっていました。ちょっと早過ぎですよね。何もかもが同時で、正直じっくりと楽しむ事が出来なかった今年の春。残念。
トイレの準備と、自治会長さんへの挨拶をして来ました。ここはタマネギが美味しくてブランド品です。甘くて柔らかなのが特徴です。連休過ぎには販売出来るそうです。食べて見たい。
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4月13日
朝から凄い数のヒヨドリが北東方向に飛んで行きました。家の前でも、市役所前でも。
いつもなら満開の桜に飛び込み、豪快に花弁を散らすのに、今年はもう桜も終わり。そして採食はレンジャクと一緒という事も多いのですが、レンジャクは早めの飛来で、会うことがありません。昨年見送ったヒヨドリのどれほどが戻って来れたのかな。
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4月11日
あれ、葉?花?といぶかる声で本日が始まりました。丹沢湖までやって来ると、南斜面はヤシャブシやコナラが淡い緑の葉を広げ、ピンクのヤマザクラを鮮やかに引き立てていました。恐らくこの春一番の美しさではないでしょうか。見事でした。
さて葉か花か俄には判別がつかなかったレモン色はイタヤカエデの花芽でした。目が慣れれれば山肌の至る所で見られ、桜とは違って、力強い春を演出していました。
さすがにここまで来ると小鳥の春は始まったばかりで、平地では見なくなった追尾行動も見られました。ヤマガラは頭の半分が隠れる程のコケを嘴にくわえて、巣に運んでいました。ただこちらがいる間は絶対に巣には入りませんでした。
アオバトがオニグルミの雄花をムシャムシャ食べていたのは2年前。その印象が強く、必死に探しますが、季節がひと月早く、雄花はなし。しかしミサゴが渓流沿いに上ってくるし、オオタカが青空に透けて見えるし、カケスの集団がギャーギャー言いながら飛び回るし、今か今かと待つ夏鳥を忘れさせる野鳥達でした。
冬鳥にも出会いました。歩き始めると林のへりでアトリが採食に夢中でした。ルリビタキもアオジもマヒワも心は既に旅先でしょう。慌しく動き回るのはさよならの印。一寸淋しい春です。
ガビチョウは鳴きましたが、ソウシチョウはいませんでした。3年程前笹が花をつけ、枯れた後、今になっても戻らず、棲めないのです。本当なら今頃は笹と言う笹はソウシチョウで溢れているでしょうに・・。邪魔する物がなく、久し振りにミソサザイのトレモロが心に沁みました。
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アトリ
4月10日
コナラやケヤキの萌黄色した新芽の中に、あたかもぼんぼりが灯った様に、ピンクのヤマザクラが見えるのが、ここに住んでからの春の一番の楽しみになっています。兄が余命幾ばくもないと知った時も、この風景を見せてあげたら、もしかしたら厄介な病気が治るのではないかと、本気でそう思うほど、野山を彩る命の輝きは力強くもあり、神秘的でもあり、忘れられないものとなっています。
なのに今年は全くその輝きがありません。何故か。それはヤマザクラが周りに合わせず先走り?をしたからです。どんなに美しくても一人では輝けないのよ・・と仲間が言います。本来なら周りのコナラやヤシャブシやケヤキの新緑があって、その中にぼんぼりが灯り、あー、美しい!と驚嘆するのであって、枯木の中でぼーっと咲くのでは美しいというよりうら寂しさのみが感じられます。桜が先走ったのか、雑木が出遅れたのか。今年の珍事です。
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今年大豊作?の山吹
4月9日
幾分標高が高いここでもソメイヨシノが満開で、疲れたのは夏日のせいばかりではなさそうです。花疲れもあるのでしょう。今年は既にヤマザクラも満開でしたので、くたくたでした。
さあ、山頂にやって来たのはここ数年姿を見せているハチクマです。カラスの手荒な歓迎に、身をよじりながらも、嫌がる様子はなく、日本の春を満喫しているようでした。今年も2羽。はたして繁殖はあるのでしょうか。
夏鳥の到着は未だでしたが、メジロやウグイス、ヤマガラの囀りが途切れることなく、改めてここは野鳥の繁殖地だと知ります。こうやって各地を歩いていると、野鳥の姿は多いが繁殖は少ない場所、それに対して、取り立てて、どうと言う事はないが、確実に繁殖をする場所・・・と、次第に分ります。林の中を岩清水を集めた、小さいながらも渓流が幾つも走っているのも良いのでしょう。ただこの時期は姿は殆んど見えず、声のみの確認となりますので、より神経を使います。本日の疲れの原因はそこにもあるのかも。
エナガやシジュウカラにとってモズは恐い存在なのでしょうね。モミジにモズがサッと止まると、次々にエナガ夫婦やシジュウカラ夫婦、ヤマガラがやって来て、激しく鳴きたて、非常事態であるのが緊張感と共に伝わって来ます。この場所でモズは普段見ないのですが、子育てで狩に来たのでしょうね。
カラスザンショウがにょきにょきと大きな拳を広げ、、ウワミズザクラが空に向かって無数の花穂を突き立てています。今から小鳥が群れるのが楽しみです。
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4月8日
今年もオナガは繁殖にやって来ました。朝の忙しい中でも、短く鳴いた一声を聞き逃す事はありませんでした。これが来ると、一気に早くも梅雨を連想してしまいます。春が来たばかりで、憂鬱な梅雨を思い出すのはなんですが、彼らはその頃が一番忙しく、健気に働くのです。あー頑張っているのだなーとこちらも勇気が湧いて来ます。
さて昨日ヒノキ林で聞いた金属的で、か細い、小さな声が今になっても気になってしかたありません。キクイタダキのさえずりとしか思えないのですが、いっこうに姿は見えず、微かな声が降ってくるばかりで、結論には至りませんでした。300mいくかいかないかの低山ですので、繁殖は無理だろうし、その声は一定方向からのみ聞えてくるし・・・と、暫く立ち止まり、その調べに耳を傾けてみましたが、結局記録できず帰宅しました。エナガのラブソングかしら?とも思いましたが・・・。
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キクイタダキ
4月7日
広葉樹が混じる明るい人工林から、ヒノキばかりが林立する薄暗い林に差し掛かると、突然大きな黒い陰が林道を横切りました。ノスリか?と思いましたが、木の間から見える翼は懐かしいサシバのそれでした。ピーと鳴き、くるりと輪を描いたようにも見えましたが、ヒノキに邪魔され、それっきりでした。桜が咲き揃い、暖かな本日はまさに鷹日和。きっと多くのサシバが希望に胸膨らませ、日本列島を移動している事でしょう。
さて夏鳥の初認は若手が短く、ヤブサメを聞いたに留まりました。年長者はキビタキやオオルリの声に神経を尖らせましたが、結局確認出来ませんでした。
一方冬鳥はクロジの小さな群れとアオジの大きな群れが一段と用心深さを増し、アオキの茂みに隠れたきり、最後まで姿を現しませんでした。換羽の時期で慎重なのでしょうね。
先月まで水量が心許ない状態だった上総川ですが、今日はカワガラスの追尾行動もあり、山の中の河原にも春の兆しが見られました。ウソの長居は心配していた通り、桜が満開の時を迎えても、歯が抜けたようで、良く言えば清楚な印象。ただこれが市街地なら問題となっているのでしょう。しかし我々の脳裡には愛らしいウソの姿が焼きついていますから、それで充分です。
曲がった道は真直ぐに。細い道は川を埋めてでも太く。林道脇のヤマザクラは弱っていて、倒れてはそれこそ大変。誰かの首が飛ぶのでしょうね。来年の植樹祭は凄まじい工事の上に粛々と行なわれるのです。
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サシバ
4月5日
探鳥会で見つけたエナガの巣ですが、昨日Sさんが見に行ってくれましたら、残念、羽毛が散乱し、エナガもいなかったそうです。一寸目立つ場所でしたから、カラスにやられたのでしょう。
ツバメの声が一段と大きく、賑やかになって来ました。もう家の前の電線に止まり、直ぐにでも巣作りを始めそうな雰囲気です。
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4月3日
こちらは6分咲きと言ったところでしょうか。浄水場には古木と言えるソメイヨシノがあり、無機質な敷地を華やかに彩っていました。先日撒いた屋上の石の手直しと30体ほどのデコイを設置しました。環境部の皆さん、お疲れ様でした。今年度は新しい方が来られました。うかがえばなんと棚田の住人ですって。そちらもどうぞよろしくお願いします。
さて昨日はっきりと見ましたよ。エナガの尾がくるりと曲がっているのを。1羽は吊金具のように半円形に曲がった物、もう1羽はカタカナのノの字。微笑ましさは勿論ですが、子育ては、大変だなーとつい自分を重ねてしまいます.。
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これはノの字
4月2日
文命堤の桜は3分咲きくらいでしょうか。しかし調査を終え戻ると、広場は思いもかけぬ人出で、中には既に宴会を始めている者もいて、ビックリしました。しかしどんよりとした長い冬を耐え忍び、やっと訪れた春を体一杯味わおうとの気持ちは良く分かります。これから提灯に火が灯り、益々佳境に入る野遊びです。
冬鳥の数はひと頃より減りましたが、ツグミとアオジはここが集合場所と言う事もあり、
まだ多く見られました。川の調査と言っても、多くはその後背に控える水田を拠り所とする鳥達を記録していて、種類も多く、皆伸びやかな様子で、かつては何処もかしこもこのようであったのだろうと気付きます。下流ではすっかり減ったセグロセキレイが次々と記録されるのは、その思いをさらに強くします。
失業対策としての河川整備は無理やりの感が否めません。川岸に生え揃ったハリエンジュ等の潅木を軒並み根元から切り倒してしまいました。すっかり景色が変わって、驚きましたが、いちいち悩んでいても仕方ありません。彼らの再生に期待しましょう。
終了後キレンジャクがいますと聞き、とある場所へと出かけました。ヤブランではなくこちらはリュウノヒゲ。宝石のような藍色の実を、わさわさと盛り上がる草叢の中に体ごと埋め、食べていました。
しかしまあ、何と奇妙な癖を身につけてしまったのでしょうか。人が投げた実に一斉に飛びつき、電光石火の如く口に頬張り、梅の木に戻ります。こんな野性味のないレンジャクなど初めてです。しかも人が動くと付いて来て、こちらを向き、投げるのを待っています。最初は何故付いて来るのか、何故こちらを向いて止まるのか、理解できませんでしたが、さすがにこれは変と気付き、餌を待っている事を知りました。勝手な人の行動がこのような結果を生んだのでしょうね。お互い気をつけたいものです。長旅の無事を祈り、野性への目覚めを期待してキレンジャクに別れを告げました。
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4月1日
寒いですねー。開きかけた桜も蕾を固くしてしまいました。そのせいか、アセビの花が長持ちで、今日は久し振りにメジロの夫婦が一緒にやって来て、釣鐘状の小花に嘴を突き刺していました。このところは1羽で来ていました。きっと近くで巣を構えているのでしょう。全体に黒味を帯びていて、ミカンを食べに来ていた頃とは、華やかさが違っています。
故郷を離れて40年以上、すっかり慣れて、違和感を感じなくなりましたが、こちらの農家はやはり裕福なのでしょうね。田んぼにミカンやタマネギや大根やキウイがどっさっと捨ててあります。今日も辺りが黄色に染まるほどのミカンが捨ててあり、白やブルーのカビが生え、濃厚な柑橘の香りを放っていました。寒冷地に住む母に黄色に色付いたミカンの畑を一目見せてやりたいと思う程、この地は豊かで美しい。それなのにそのミカンが捨てられるとは。一寸した手間をかければ、食べられる物を・・・。私たちは勿体ない勿体ない・・といつも念仏を唱えながら歩いています。そして食べられそうな物は拾って帰ります。ただ故郷も日本一のイチゴの産地となりました。40年前とは変っているかもしれません・・・。
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赤田マメ桜?