2009年(9月ー10月)  
 2009(11−12)
10月31日
 
秋の夜長と共に人恋しさも募るようですね。奥さんを亡くされた方が「夜になると人と話したくなって困る・・・」と言って、1時間ほど鳥の長話をする事があります。
 先日新聞でも、作家の眉村卓さんが奥様を亡くされ、「人が亡くなると言う事はその人の中にある自分が消えると言う事。あの時あーだった、こうだったと言っても、もう分かってくれる人がいない・・・」と。確かにたまらなく淋しい・・。
 本日で10月も終わり。そろそろ冬支度を始めましょうか・・・。
 


 K       
10月29日
 棚田の草は毎月刈らないと、どうしようもなく伸びてしまいます。これまで草刈機1号、2号、3号とそれらを操る男性が大活躍をしてくれ、伸び放題の草をバサバサとなぎ倒してくれています。私はしばらくお休みでして、本日が4ヶ月ぶりですので、幾分疲れました。刈って1月経った古草を熊手で集め、火を入れるだけですが、日頃使わない筋肉を使うからなのでしょうね。ただ、頭だけはスッキリしていて、今は心地良い疲れに身をゆだねています。
 コオロギ、イナゴ、カエル、サワガニ、カマキリ、オケラ・・・と数え切れない生き物が草の下から這い出てきます。そしてその虫を狙ってハクセキレイやモズが出てきます。
 農作業の真似事をして初めて知る苦労も多いのですが、農作業の密かな喜びも知りました。畦に取り残されて完熟した小豆を取り、ぱちんと割って見ると、さやからは想像もつかぬ色鮮やかな、真っ赤な輝きの種が出てきて、感激しました。まあこれが仕事となると、全く別な感想でしょうが、実りの色というのは、どちらにしても感動です。
 
 

10月28日
 夜中、2階の庇でコトンと小さな音がしました。うん?泥棒?と思いながらも、寝てしまいました。
 軽い小さな音は以前に聞き覚えがあります。28年くらい前になるでしょうか、夜、5歳の次男が親を驚かそうとして、そーっと自分の部屋を出て、中屋根に飛び移り(危なくはないのですが)、洗濯干し場を乗り越え、ガラス戸をコンコンと叩き、ママ!と叫んだのです。思いがけない場所からの息子の声でしたので、思わずキャービックリした―と叫んでしまい、まんまと悪戯にひっかかってしまいました。その時の得意そうな息子の顔といったら・・・。今でも時々思い出します。
 コトンとの音は息子が屋根に飛び移った時の音と同じで、大きな生き物ではないなと納得し、寝てしまったのです。そして今朝、ベランダに出ると、親指大の糞が3個ありました。糞の大部分は柿です。今年は我が家は1個もなりませんから、他所で食べて来たのでしょう。おそらくハクビシンだと思います。でも柿がないのにどうして来たの。もしかしたら月光で葉が光って見えますから、騙されたのかしら?
 
マユミ
 
10月27日
 台風の影響と言えば、公園の木々を揺らし、色付き始めた楓やフーの葉を落としたくらいで、歩く頃には真っ青な空がどこまでも広がり、気持ちの良い調査となりました。大友の公園の池には渡って来たばかりのカルガモやマガモの姿がありました。そのそばではアカミミガメが手も足も伸ばせるだけ伸ばし、日向ぼっこに明け暮れていました。
 先日見たケリやタシギ、タヒバリは相変わらず元気で、群れをとかず、大友の水田の居心地の良さを満喫していました。ここは無農薬、有機栽培と言うのではないでしょうが、農薬なども抑えているのでしょう。虫が多く、小田原でも屈指の野鳥の楽園です。水田への引き込み口を見れば、山からの絞り水が流れ込んでいます。そんな点も良いのでしょうね。
 ケリが小田原に棲み始めた頃、柿木のおじさんに呼び止められました。「この頃大きな声で鳴く綺麗な鳥が飛んでいるだが、何かね?」と聞かれ、ケリが棲み始めた経緯を話した事がありました。その時懸命に農家をやってきたのに、中国から安い梅が入って、生活が成り立たないと嘆いていました。が、今日そこに赤い柿がこんもりと山になって捨てられていました。これは家に持ち帰るほどの値打ちがないという事ですよね。野山を歩いていると年々こんな光景が多くなり、気が滅入ります。
 
10月25日
 酒匂川に堤が出来て400年です。この川は氾濫を繰り返す暴れ川で、これまで流域の住民の苦労は並大抵ではなかったようですね。
 400年を記念して11月1日川東センターマロニエで酒匂川交流会が行われます。ミニ講演会や環境保護団体が参加します。我々西湘地区も参加します。子供用のゲームやクイズなどを作ってお待ちしています。農産物や手作り品、小田原おでんなどの販売も予定されています。是非お出かけください。10時〜3時迄です。
 今日は11月中頃の気温といいます。余りの寒さに、足温器を出してパソコンに向かっています。どんよりとして気分も晴れませんが、渡って来たばかりのハクセキレイのチチンチチンと言う、あっけらかんとした声を聞いていると、幾分心が軽くなります。昨日打合せで出かけた曽比の水田では、自転車にぶつかるのではないかと思う程のハクセキレイが飛び交っていました。
 I
              色鮮やかな生き物達
   
10月23日
 大友の水田近くを通りましたので、畦をゆっくり車で回ってみました。殆んど稲刈りは終わり、さらに田起こしをした田も見られます。そこは虫も出ているのでしょう。早くもタヒバリの群れが来て、飛び交っていました。ムナグロも混じって、採食に夢中でした。ケリは30羽ほど。彼らが動くと潜んでいたタシギがジェと一声鳴いて飛び出します。ケリはここで越冬をするそうです。以前調査の際1羽も見られませんでしたので越冬は無いと思いましたが、集団でやっているそうです。
 全体に湿地気味の水田ですが、その中でも一番の湿地の、まるで粘土の様な水田ではオオカワラヒワの大集団が見られました。ハクセキレイも数が増していました。寒気団に押されるようにどっとやって来たのですね。木枯らしが吹いてからと思ってましたが、今年は早々と来てしまいました。
 ところで話が変りますが、サシバの明神谷コースで、大木の杉が疎らに並んだ場所があり、そこを通過すると、我々の視界から、サシバは完全に消えますが、この疎らな杉は、最乗寺の相生杉だと分かりました。万葉公園と大雄山を結んだ線がキーポイントとなりますね。

ホオアカ

タヒバリ
10月22日
 寒くもなく暑くもなく、うららかな秋の一日、サシバが通る明神谷の探索に出かけました。最近は観察者が増えましたので、来年は問題の明神谷を探ろうと思っているのです。飛行コースは公園から見えるギリギリですので、3km前後とふんで、林道を歩いて見ました。その結果第一松左から第三松に出る群れは、地蔵堂裏手の金時山の稜線と分かりました。いつも目印にする鉄塔と杉の頂き、それに続く疎らな林が見つかりました。足柄古道で昼食を取ろうとした時、目に飛び込んできました。その稜線に入るには、関所跡で矢倉への道を左に入り、細い林道を進んだ場所です。
 もうひとつはどんぐりの森に向かう林道です。今は閉鎖されて、車は入れませんが、本日は元気な若者が居ましたので、黒白林道から歩いて入ってみました。ある一定の時期だけ、ヤマメ等の渓流釣りの人が入る人気のない場所です。今日はガビチョウとソウシチョウが我が物顔で鳴き騒いでいました。遥か下をゴーゴーと音を立てて流れる沢は、流れ流れて狩川となるのですね。とても澄んだ綺麗な水でした。これが下流域ではあのようになってしまうのですね。その林道で一箇所、群れを正面から待ち受ける形になる絶好のポイントがありました。が、女性一人ではさすがに恐い。イノシシが襲ってきそうです。
 ここまで探しましたから、来年は実際に動いて見て、様子を見ましょうという事になりました。それにしてもサシバは矢倉を中心に左右数キロの幅で富士宮方面へと飛ぶのですね。真上から川の流れのようなサシバの飛行を見られたら、どんなに楽しいでしょう。
 
クマタカ
 
10月21日
 例年並でしょうか。それとも幾分早めでしょうか。ジョウビタキが来ましたーと嬉しそうな声が続々聞えて来ます。我が家でも今日、ネムノキに止るオスを見ました。まだ用心深く、あっという間に木蔭に隠れてしまいましたが、とりあえず確認でき、ホッとしました。
ただ、ホッとする同時に「今年も冬が来るんだ」と一年があっという間な事を思い知らされ、少々気が滅入ります。先日友人が「夏が過ぎるとあっという間に一年が終了だわ」と淋しげに漏らしていて、皆同じだと安心しました。
 
ミサゴ
 
 
10月20日
日の出と共に始めた調査はまずは大きなスズメの塒立ちを確認し、カラスの寝起きの声を聞いて始まりました。
 先月「もう数えるのが大変、出ないで」と叫んだ大きな渡りは今は何処を探してもありませんでした。渡りもいよいよ終盤なのですね。枝を渡るのさえ躊躇していたサンコウチョウの若鳥は今頃何処をどう移動しているのか、台風に負けては居ないだろうか・・・と彼らがへばりついていたモミジの下でしばらく佇み、思いをめぐらしました。
 ただ大きな群れではありませんがエナガやメジロ、シジュウカラがやって来て、楽しませてもらいました。しかしいつもならこの林道を横切るはずなのに、何故かモミジの中から出ようとしません。変ね・・と言っていると突然青空にさっと滑り込んできたのはハイタカでした。これでは出られないわねー。
 今日は一月前の気温だそうです。陽が高くなるにつれ、汗ばむほどになりました。それにつれ小鳥の賑やかな声も多くなり、赤田はいつもの森へと変っていました。そして帰り道、渡りの最後を飾る北国からの訪問者に出会いました。実がかろうじて残るクマノミズキに1羽の小鳥が止ったのに気付きました。朝からヒヨドリの渡りが賑やかで、林は元気に飛び回る彼らで溢れていましたので、ヒヨドリかと思い、双眼鏡を当てると、脇のオレンジがうっすらと見えます。そして何と言っても白い媚斑がくっきり。これはもう間違いなくマミチャジナイです。雌のようですが、素敵な色合いと落ち着いた様子はさすがです。しばらく逃げずに周辺を動いていましたので、全員で見ることが出来ました。同じ場所でキビタキもクルクルと鳴いて、渡りの最後を飾ってくれました。
 寒さに追われる様にやって来たジョウビタキも赤田での冬越しを決めた模様です。2羽で縄張りの争いをしていました。ミカンが一段と色付き、赤田は今一番色鮮やかな季節です。


10月17日
 
「う?え?何で?ウソ・・・」こんな感嘆詞?が幾つも付くような、驚いた一日でした。朝9時頃、木の葉が幾重にも重なった、ほんの僅かな隙間で、ちらちらと動くものがあるのに気付きました。スズメの動きではないぞと双眼鏡を覗けば、真っ赤なものが見えます。あれソウシチョウか?いやそんな。赤は喉の下だけで他は地味な茶色です。え!まさか。ノゴマ?あれほんとにノゴマだ!ハゼの木で何かついばんだ後は細い嘴を幹に擦りつけて念入りに羽繕いを始めました。最後は目の前に出て、虫をちょんとついばみ、慌てて動いた私に気付き消えました。用心深さは相変わらずです。昨日の草むしりが良かったのですね。虫が出てきていたのでしょう。遠路はるばる北海道から来た事を思うといとおしさもひとしおですし、あまりのVIPの登場にこんなむさ苦しい所に来ていただき恐縮しています。あ、むさ苦しいから来たのですね。植木屋さんが入っても、最後の仕上げの殺虫剤を止めて貰っているのも良いのかもしれません。
 酒匂川では毎年見られますし、ここ栢山でも死体を拾った事があります。こうやって人知れず移動しているのですね。改めてそのドラマを感じた一日でした。
 
酒匂川

10月15日
 先日たくさん居たアマサギはもう1羽も居ません。水が枯れ、青草が茂る休耕田ではチュウサギが3羽、首を伸ばして何か見つけたようです。
 久し振りに、稲刈りが終った事もあり、畦に入ってみました。一足で跨げるほどの小さな水路に沿って歩くと、シジミが見えます。酒匂川にはもうマシジミは居ないと、せんだって講演会で聞いたばかりですが、本当かしら・・・と、すくってみました。識別が容易なカネツケシジミは直ぐに分かりましたが、マシジミかタイワンかは今ひとつ分かり難く、未だに分かりません。郵便で送れるそうですので、○○高校に送って見ましょう。タイワンは変異が多いそうで同定が難しいと聞いています。
 さてその小川で何とも綺麗なイトトンボが水草に産卵をしていました。触れば直ぐにでも潰れてしまいそうな繊細なトンボです。頭と腹の先端が鮮やかなブルーであるのを確認し、これで決まりと、帰宅し、図鑑を持ち出しましたが、アオモンイトトンボなのか、アジアイトトンボなのか、分かりません。もっと細かに見なければいけなかったんだ。
 鳥の世界でも「図鑑だけでは分からないんです・・」と種の同定に迷う方が多く、何故分からないのか、不思議に思う事がありましたが、分からない時は分からないのですね。

10月14日
 昨日、紅色に変り始めたタンキリマメだった・・と思いますが、さやに手を伸ばした途端、すぐさま嫌な臭いが鼻をつき、思わず「ひゃ―マルカメムシだ」と後退りをしました。その事をすっかり忘れ、今日一枚服を羽織り、庭に出ましたら、至る所からあの臭いが立ち込めます。まさか洋服からとは思わず、葉をひっくり返しながら、あちこち探しましたが、見つからず、仕方なく家に入ると、まだ匂っています。そこでやっと気付きました。
 一日経っているのに余りの臭さにその成分を調べましたら、青葉アルデヒドで青葉の香り成分だそうです。薄ければ癒しの効果。濃いとカメムシの堪らぬ臭い。明日洗濯機に入れるかどうか、悩むところです。

ヒバリ
10月13日
 戻って来ました。今年は途中台風が来て、サシバも調査も足止めさせられ、長引いてしまいました。
 早速近くの調査地を歩いて来ました。やはり疲れますね。ここ3週間歩かず立ち続けていましたので、筋力が低下しています。徐々に慣れるとは思いますが。
 今年はどこの調査地でもエナガがめちゃくちゃ多いですね。今日も至る所で見られ、ヌルデの葉をレースにしてしまった虫を次々に捕っていました。愛らしさに目を奪われていると、数センチもある青虫を叩きつけて飲み込んでいたりして、驚きますが、なにはともあれ、生命力溢れる小鳥です。もう居るだけで廻りをぱーっと明るくしてくれます。
 お寺の墓地でコサメビタキやエゾビタキを見つけました。熟して香りが増したミズキの実に飛びついてはついばんでいました。ミズキにはキビタキの群れもいました。今はミズキが最も賑やかで輝く時ですが、ヒタキ等の渡りが済んだら、来年まで深い眠りにつくのですね。
 ソウシチョウは笹原があれば必ず声が聞えました。さらに山を降りて来たのですね。ただまだ用心深く、人がいると姿を見せる事がなく、数の把握は困難でした。来月には遠慮会釈なく、笹原を暴れまわるでしょう。
 ルリビタキやアオジなどはまだ来ていませんでした。ヤマシギもです。シベリアに大寒波が押し寄せたと聞きますから、冬鳥の到来ももう直ぐでしょう。

 

      ーーー 2009年サシバーーー
 

9月19日
 もう射すような日差しは戻らないのでしょうか。今日は一日中どんよりとした、時に生暖かい風が吹く一日でした。台風の影響なのですね。
 昨日頂いたメールでは平塚方面の水田でケリが16羽見られたそうです。と言う事はこちらのケリがそっくり移動したのでしょうか。ここには越冬できない訳があるのか、殆んど残りません。
 さてさて今年もついにこの日が来ました。今日からサシバの観察が始まりました。Sさんが行って調査をしてくれていますので、その様子をお知らせできると思います。
と言う訳でしばらくこのページはお休みです。10月10日頃には戻ります。
サシバの部屋も時々は覗いて下さい。お願いします。
 

ケリ

トウネン・ミユビシギ

セイタカシギ
      
9月16日
 本格的な秋の渡りが始まるまでには、何度か今日のような暑さのぶり返しがあるのでしたね。
 さて昨日はもうひとつ、素晴らしい渡りが見られました。6時開始を1時間半遅らせ出発すると、朝霧が明神中腹にたなびき、辺りはモノトーンの世界でした。きょうはおそらく一日日差しは望めないのだろうと、ぼんやりと、目覚め始めた山里の家並みを眺めていると、右の視界に素早く入るものがありました。「あ、Uさん、コムクドリ」と声を上げると、目の前を150羽ほどの群れがあっという間に通り過ぎ、中井の森へと消えました。「今日は幸先がいいわね、頑張ろう」と視線を戻し、歩き始めようとすると、目の前の電線にも、もうひとつ大きな群れが止まっているではないですか。先ほどの群れの一部なのでしょう。やがてアカメガシワに止り、ちょんちょんと突付いています。が、その動きに真剣みはなく、仲間に遅れまいと落ち着きがありません。こちらは80羽程でした。こうやって毎年変らぬ光景が見られるのは幸せな事です。
    



  
オジロトウネン
9月15日
 「ごめん、もう出ないで」と思ったのは初めてでした。根気があるOさんが欠席ですから、Uさんと私とで、雨で緩んだ山道で、足を踏ん張りながら数えましたが、もう多くて多くて。今年はエナガがやたら多いですね。あらゆる群れの先頭を凄い数で走って行きます。4つ辻で混群の気配を感じながらも、姿が見えず、仕方なく少なめにカウントをし、進みましたら、「そんなに少なくないわよ」と言わんばかりに、目線の先を次々と林に飛び込む小鳥達がいます。大きな群れで優に200羽を越えていたでしょう。エナガの後にメジロ。そしてセンダイムシクイ。ギュとくぐもった声が聞え、サンコウチョウが小枝で躊躇しています。これも幾つかいます。しっかり者のエナガ君に付いて行けば大丈夫とでも思っているのでしょうか。
 その群れをやっと見送り、フー疲れたわねーと言いながら進むと、いやー今度もまた群れです。横浜FMの建物を右に左に、こちらは賑やかな渡りです。今にも雨が降るような暗さですから、全て見上げながらシルエットを判断するしかありません。こちらにも何種類もの小鳥が混じりますが、メジロとエナガが多いのは同じです。
 古怒田の集落に入ると、やっと群れは途切れ、景色を楽しむ余裕が出来ました。ツリバナもツタも桜も大分紅葉が進んでいるのですね。クリもはじけて実がのぞいていました。
 さて復路を歩いているとまたもや混群です。こちらにはヤマガラが混じり、コナラのどんぐりを枝から食い千切って運んでいます。が、場所が変。電波等のアンテナの穴に運んでいるような。取り出せるの?点検時に掻き出されてしまうよ、そんな場所じゃ。ここには綺麗なキビタキが混じっていました。いつ見ても素敵です。やがてヤマガラを残し皆先を急ぎ、山を移って行きました。途中1羽のキビタキの雌にも出会いました。早く皆と一緒になれるといいね。
 あちこちでミンミンゼミの声がしましたが、もう暑さを感じる事はありませんでした。

オジロトウネン

セイタカシギ
9月14日
 昨日コムクドリが1羽、庭に来て可愛い声で鳴きました。毛繕いをすると、首筋に産毛の様な柔らかな毛が見えましたから、若鳥かもしれません。砂嵐のような、龍の様な、帯をなして上空を飛び回る光景が見られるのも、もう直ぐです。
 明神岳から続く緑の回廊を伝って来た小鳥はこの長泉院を過ぎるといったい何処に向うのかが、気になる点でした。この先は緑が途切れて、県道になりますので、飛翔力のない若鳥はどうするのか。先日その謎を解明してくれる行動が見られました。100羽以上の群れが院の玄関口の高木で突然ブレーキをかけ、反対の太刀洗い川の川岸の木に飛び移り、そのまま下流へと向いました。ギャーギャーわめきながら、次々と先頭に付いて行きましたが、おととと・・と声が聞えるような慌てぶりでした。
 太刀洗い川は25年程前塚原駅から上流に向けて歩いたことがあります。財政が豊かな頃の「市史」の編纂のための調査でした。その時、キョキョキョと、ヨタカの声を聞きました。時期は11月。責任者にヨタカの筈はないと言われましたが、結構渡りは遅くまで行われる事を知った今では、自信もってヨタカだと言えます。この緑はグリンヒルの別荘地へと続いています。数年前の調査ではグリンヒルでセンダイムシクイやメボソムシクイ、マミチャジナイなども良く見ましたね。
 
海岸を渡るシギ
 
9月12日
 予報より早い9時にはしとしとと雨が降り出しましたが、既に当地に住む鳥は大方見、聞きましたので、案内した身としては気が楽でした。山の入口ではサンコウチョウの声が迎えてくれました。ヒノキのてっぺんを、首が痛くなるのを我慢しながら探しましたが、この暗さではシルエットが限界です。複数いた模様です。長い尾を見た人もいます。今年最後のサンコウチョウとなるのでしょうか。
 お寺の入口では日の出を待って動き出した小鳥が飛び交っていました。メジロ中心の群れでしたが、おそらく様々な鳥が混じっているのでしょう。境内の庭では美しいキビタキを見かけましたから。群れは100羽は軽く越えていたでしょう。
 先日サルナシに群れていたソウシチョウやメジロは既になく、笹原を揺らしながら鳴き騒ぐばかりでした。幾らあっても足りぬ彼らの食欲です。足元さえ怪しい早朝ではソウシチョウの鮮やかな色彩が味わえぬのは残念です。
 杉木立ちにはアオバトの声や姿もありました。アオゲラの鳴く声も絶えずします。カケスもいます。山から降りて来た小鳥の群れが方向を変えたのは何故でしょう。遠くから聞えて来る声をたよりに待っていると、急に目前で方向を変え、反対の林に進むのはエナガやメジロ達です。ここにも色々な鳥が混じっているのでしょう。大小のシルエットが頭上を通り過ぎて行きます。秋の深まりと共に一段と大きな流れとなった小鳥達。どうか最後まで頑張って欲しいと願わずにはいられません。
 さて今日はやけに車が多く、山には似つかわしくない背広姿の人も見かけます。あ、そうか、例の植樹祭の関連イベントだ。これまでこの人達に鳥を見てもらう努力をしてこなかった我々に問題があるのかも。

コアジサシ若

9月10日
 夕焼のなんと美しい事でしょう。掴めるものなら掴んでみたい朱色の光りです。
 今日は元気な仲間が篠窪を歩いて来てくれました。ハチクマの姿があったそうです。サシバの前にハチクマの渡りが粛々と行われているのですよね。余裕がなくてハチクマまで手が回りませんが、野性的で逞しい姿はサシバにない魅力です。
 渡りはいよいよ低地へと移っています。コサメビタキやサンコウチョウの姿もあったそうです。篠窪を過ぎれば赤田の林が待っていますよ。ゆっくり休んで行ってね。
 
ツツドリ・赤色
9月9日
 天気予報では頑として関東南部は晴れで、一言も雨とは言いませんでしたが、今朝は屋根に叩きつける雨音で起こされました。
 さて毎度オナガの話で恐縮ですが、また戻って来ました。子供は付いて来ませんで、夫婦だけが20mほど離れた我が家の電線と反対側の電線とで鳴き交わしています。中々呼吸が合っていい感じ。その夫婦が飛ぶ先はいつも同じで、一体何処の家に行っているのか気になって仕方ありません。そこでお散歩を兼ねながら追って見ました。リハビリロード方面へと飛びますので、まずはそこに向かい、一軒一軒しらみつぶしに庭木を調べましたら、我が家から50mほど離れた中○製菓の庭木の針葉樹から飛び上がりました。その後はまっすぐ中学校方面で、これは直ぐに分かりました。鉄塔脇のヒバの大木です。これで分かった!と喜び家に戻ると、もう既に始点のヒバに戻っていて、「おばさん遅いよ!」と鳴いています。彼らの縄張りは針葉高木を頂点としたトライアングルでした。結構狭い縄張りなんですね。ぐるっと歩けば4分。
 ところで子供ですが昨日運動公園でオナガの群れを見ました。毎年この時期ここに現れます。おそらく我が家のオナガもこの辺りにいるのではないでしょうか。
 何故に3年程前から住宅街での繁殖を多く目にするのか。これまでは主に酒匂川の松でやっていたオナガです。と言う事は、その松に何か問題が生じたと言う事でしょうか。今度は松を調べねば・・・。


夏草の茂る酒匂川


 
アカエリヒレアシシギ
9月8日
 小田原の穀倉地と言えば真っ先に調査地の大友が浮かびます。私には駆けずり回った故郷の風景が思い出されて、懐かしい場所ですが、近付けばこの黄金色の稲穂の間に、雑草が目立ちます。今大慌てで、その草取りが行われています。既に諦めたのか、雑草ばかりの田もあります。ケリが住み付いたのもこの広々とした水田があったらばこそ。彼らの目にも昔の自然が色濃く残る場所と映ったのでしょうが、内情は厳しいですね。高齢者の波がひたひたと押し寄せているのを感じます。昨年はこの稲穂が刈られず12月まで立っていた田もありました。一口に自給率アップと言っても容易ではない事を知ります。
 さて稲刈り前の畦ではキジバトの姿が目に付きました。チュウサギやダイサギの姿もありました。そしてこの秋の気配で一斉に山を降りて来たのはモズでした。縄張りが定まらないのか、激しく鳴く姿が幾つもありました。夏草を燃やす白い煙が立ち昇る中、ケリの姿を懸命に探しましたが、見つかりませんでした。しばしの別れです。
 

シマアジ
9月7日
 暑さがぶり返してきました。一寸動くとどっと汗が出ますが、風は明らかに違いますね。肌にあたると、吹き出た汗が一瞬に引いていきます。
 栢山駅のツバメはまだ子育て中でした。巣に1羽。もう1羽はキオスクの屋根に。もう1羽は踏み切りの台に。体がとても小さく感じますが、元気はあります。駅前広場では親鳥がぐるぐる回って餌捕りです。今年は狩川の塒が葛がはびこってダメでした。ですからもうツバメを余り見かけません。きっとどこかで「今年は多いわね・・」と言っているかもしれません。数万羽と言う塒でしたから。これからこの子供を連れ、渡るのでしょうか。もしかしたら国内に留まるのかしら。今年はツバメにはあまり良い季節ではなかったそうです。とにかく虫が少なかったですものね。
 トビの澄んだ声が聞え、空を見上げれば、3羽がくるくる回っています。サシバを見上げる時期ももう直ぐです。
 
コムクドリ水浴
 
オグロシギ
9月6日
 朝7時大きな花火が上がりました。ビックリ。そうか、今日は地区の運動会だったんだ。担当を外れると無関心になる住人の典型です。ここは学○前自治会と言って、「一番が大好き」です。リレーも綱引きも予行演習があるようです。こんな私でも昨年は手が痛くなるほど応援をしましたよ。
 前の川に戻ったカワセミが連日良い声で鳴いています。今年は子供の姿も見ています。こう鳴くのはとりあえず縄張りを宣言しているのでしょうね。
 ところで今月の小田原市の市報の表紙が沼代の棚田でした。我々の棚田はこの田の下にあります。黄金色の稲穂と点在する彼岸花が里山の風景を鮮やかに切り取っていて、改めて棚田の美しさを再認識させられました。
 
コサメビタキ
  O
キビタキ
 
コアオアシシギ
9月4日
 昨日お墓の近くで「葉の上にドングリが引っ付いていて離れないんですが・・・」と言われ、覗き込むと、確かに小指の爪ほどのドングリがちょっこんとのっていて、少々突付いたぐらいでは落ちません。あれこれいじっているうちに突然ポロンと手にのりました。葉には丸く薄い食痕があります。そうするとドングリではなく、何か生き物だろうと言う事になりましたが、いさぎよくナイフで二つに割る者がいて、その正体が明かになりました。つまりはドングリでもあり、虫でもあったわけです。産み付けられた卵が幼虫となり、ドングリを食べ成長し、それが落ちて葉に付き、今度は葉を食べ、成虫となると言う事だろうと結論付けました。真相は分りませんが、手についた粘液が粘る事粘る事。木から落ちてなお葉に付き、葉をも食べる戦術にはこの粘りは重要なのでしょうね。まあ驚くばかりの世界です。それにしても一体何の虫なのでしょう。
 
トウネン
 
タシギ
9月3日
 2ヶ月ぶりの調査ですので、今はかなりの疲れです。しかし昨日までの不安な気持ちは消え、体に一本芯が通った感じで、これなら復帰できるのでは・・・と思っています。
 さてこの急激な秋の気配に急かされるように、小鳥の幾つもの移動が見られました。主にエナガが中心となるグループですが、まずはヤマガラやキビタキと思う小鳥が混じったグループが現れ、次はメジロとエナガに、ヤマガラ、センダイムシクイ、オオルリの混じる50羽ほどのグループです。最後はそのグループに置いていかれた感じのエナガとメジロのグループ。15メートルはあるヒノキの頂を動き、完全には捉まえ切れないのですが、いずれも命の喜びに溢れた小鳥達の移動でした。いつもながらもう少しじっくり観察し、できれば会話なども楽しみたいと思う瞬間です。何しろ前へ前へと動き、樹間を離れる事がありません。この幼さを思うと、途切れのない連続した緑の必要性を感じます。
 ここにはサルナシが鈴生りになる場所があり、既にソウシチョウとメジロの群れが来て、絶え間なく、突付いていました。ソウシチョウはそのツルの絡まった薄暗い場所を棲みかと決め、絶えず賑やかに食事をしていました。笹が生える場所には大体戻っていて、恐らくこのような食堂が幾つかあるのでしょう。ガビチョウも何度か見かけましたが、幼さが残る個体ばかりでした。良く鳴いてもいましたが、声に力がありませんでした。
 豊かに見える調査地にあって、手入れをしない人工林が数箇所あり、生き物の気配はありませんが、今その手入れに補助金が出るそうで、間伐と枝打ちが行われていました。長い事光の射さなかった林床に新たな命が甦るのだろうと、微かな期待を抱きました。真っ先にやって来るのは一体誰でしょうね。
 久し振りの調査を終え、坂道を下り始めると、カナカナ・・・とヒグラシの声が聞こえました。来月訪れる頃には一段と秋の気配が濃厚となっているでしょうね。
 
オオルリ
9月2日
 久し振りに車を運転し、市役所に向かいました。O高校生がコアジサシに付いて話して欲しいと言う事です。高校生対象のビデオコンクールがあるようで、主に「コアジサシは何故減少したのか」について質問を受けました。しっかりした女子高生で、何かに挑戦している人は皆真面目で好感が持てますね。自分達のような若い者に望む事は何ですかとも聞かれました。すぐさま具体的な活動は無理でしょうが、身近にいる生き物の存在を知って、時には彼らの声に耳を傾けて欲しいとお願いしました。
 T
コムクドリ
9月1日
 まだ暗かったですから多分5時前だとは思うのですが、消えて1ヶ月も経つオナガの鳴き声が聞えて来ました。それも複数。夢か現か、分らぬまま、また寝てしまいましたが、昼頃8羽ものオナガが飛び回っていました。巣立った後は巣に戻らない鳥が多い気がしますが、オナガはすっかり大きくなった子供を連れて戻ります。8羽ですから数も増えています。よく分らぬオナガの生態です。
 伸び放題の庭木を朝のうち切って、ごみ収集場に運び、ホッとして休んでいると、ルリタテハがホトトギスにやって来ました。なんて美しいのでしょう。毎年幼虫は鳥にやられたり、虫がついたりで、育った所を見ていませんが、今年も産卵でしょうか。先日からクロアゲハが毎日来て、雨の日などは葉にしがみ付いて休んでいます。スダチを植えたのが良かったのでしょう。大きくて優雅に舞いますので、目を奪われます。窓を全開にして涼んでいると、バサバサ・・と障子に挟まれ暴れる蝶がいます。アサマイチモンジでした。今朝、今年はもう来ないとスイカズラを切って捨ててしまったのよ。ごめんね。
 
マミジロ