「点と線」・松本清張
松本清張の長編推理小説。初期の作品ですね。
松本氏の小説で最初に読んだ作品は多分「砂の器」だったと思うんですが、以来ファンです。彼は結構多作なので、すべて読むというわけにはなかなかいかないのですが、東京勤務の頃、電車の中でよく読んでました。今だと、この手の「アリバイ崩しモノ」は珍しいわけでもなく、かつ手の込んだストーリーを書く作家は多いと思いますが、「ゼロの焦点」「眼の壁」なんかにも感じられる淡く暗い色彩感が気に入ってます。
色彩と言えば、映画化された初期の作品は当然モノクロなんですが、東映の「点と腺」はカラーでしたね。一回だけテレビでみました。発色が悪くて原色だけがどぎつい色使いが、この頃の派手なネオンサインと対照的に暗い街並みなんかを連想させて、いい雰囲気を出してました。残念ながらこの作品だけはビデオ化されてないようです。
松竹で映画化された作品は逆にどこでもレンタルできるようです。これらの中では「張り込み」「ゼロの焦点」「眼の壁」など、モノクロ作品がその時代の香りがしてオススメでしょう。
松本清張が作家として世に知られるまでに不遇の時代を経てきたことは有名ですが、天賦の才と同等以上の努力が精緻な文体から感じられて、他の推理小説作家とは一線を画したものになっています。

実は最近このDVD手に入れました。で、予告編の一部だけだけビデオにしてみました。
(MPEG1/1.05MB)