体を動かそう!(週刊やさしいダイエット第10号より)


■はじめに

以前「vol.5:体脂肪1キロを減らす為には」で「20才代・体重60キロの女性がサイクリングを1時間するのと、食パン(6枚切り・60グラム)1枚分がだいたい同じカロリーである」と言うことをお話しました。これを読んだ皆さんの中には「運動で減らせるカロリーは時間と労力の割りにわずかである。だから運動なんてやっても無駄だ」と思われた方もいるかもしれません。

しかし運動はカロリー消費だけでなく、色々な面からダイエットを応援してくれるのです。今日はダイエットと運動について「運動をしよう」ではなく、敢えて「体を動かそう」と銘打ってお話したいと思います。

■食事療法だけのダイエット

まずもし食事だけでダイエットをしようとすると、どのようなことが起こるでしょうか?一つには体脂肪が減らずに骨や筋肉ばかり減ってしまいます。つまり、体脂肪率が上がってしまうのです。またもう一つには「インスリン」と言う「カロリーを体内に貯えることに関与するホルモン(体内で作られる化学物質)」の働きが低下して、うまく痩せなくなってしまいます。

■運動療法の効果

それでは、これに運動を併用するとどんな効果があるでしょうか?一般には次のことが言われています。

1)カロリーの消費
2)呼吸や血液循環など、じっとしていても体が消費するカロリー(いわゆる基礎代謝)の増加
3)脂肪の蓄積の防止
4)インスリンの働きが良くなる
5)動脈硬化の改善や善玉コレステロールの増加に寄る、生活習慣病の予防
6)体が鍛えられて体力がつき、運動能力も向上する
7)ストレスを解消して食べ過ぎを防ぐ

これらのメカニズムについては今後発行するメルマガの中で詳しく説明します。

■運動療法をやってはいけない人

さて、これだけダイエットに効果のある「運動」ですが、中には行ってはいけないケースもあります。

1)治療のうまくいっていない高血圧、糖尿病、肝臓病、じん臓病など
2)痛みや息切れなどのある心臓や血管の病気
3)ウイルスや細菌による病気(風邪など)
4)肥満度70%以上(BMIで35以上)の肥満の時
これらの場合にはかかりつけの医師の指示を仰ぎましょう。なお上記の他にも体調の悪い時に運動を行うと、体力を消耗し、かえって健康を害することがありますので、無理は禁物です。

■最後に

最後に何故敢えて「運動をしよう」と言わなかったのかといいますと、実際はダンベルやウォーキングなどのいわゆる「運動」だけでなく、家事や通勤・通学など日常の動きの範囲内で、いくらでもカロリー消費をアップさせることが出来るからです。例えば掃除機を使ってのそうじも、ゆっくり散歩をするのと同じくらいのカロリーを消費するのです。

忙しい毎日の中で、時間を新たに作って運動を始めることはなかなかしんどいものでしょう。子供を幼稚園に送り出して、家事も片付けて、ようやく出来たわずかな自由時間を、やりたくもない運動に費やすのは苦痛でしょう。若しくは折角の休日にゆっくり休みたいところを「ジムに行かなきゃ」と出かけるのも疲れるでしょう。

時間が十分に取れて、また運動することが好きな人には是非、運動をダイエットに取り入れてもらいたいと思います。しかしそうでない人には無理に「運動」と構えなくても、日常のちょっとした動作に工夫をして「体を動かす」と言う習慣をつけてほしいものです。