やさしい栄養のお話(1)(週刊やさしいダイエット第19号より)
■はじめに
7月30日発行の週刊やさしいダイエット第5号では、体脂肪1キロを減らす為に減らすべきカロリーについてお話しました。ダイエットの基本は食事や運動に気を付けて、摂取カロリーを減らし、消費カロリーを増やすことです。しかしここでもう一つ、大切なことを忘れてはいけません。それは栄養のバランスです。
「栄養」や「栄養素」と言うと、とても難しくて面倒に思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、健康をできるだけ害さないようにダイエットする為には、これらの知識が必要となります。今日は栄養についてわかりやすく説明したいと思います。
■栄養とは何か?
「栄養」とは、医学的には「生体が外部から物質を摂取して生命活動を営むこと」をさしますが、やさしく言えば「生き物が何かを飲んだり食べたりして生きていくこと」となります。そして「栄養素」と言うのは、文字どおり「栄養」の「素」。生きていくのに必要な食べ物の中の成分です。
最近はテレビや雑誌でも色々な体にいいとされる成分が紹介されていますので、詳しく知っている方もいらっしゃるかもしれませんが、栄養素には「三大栄養素」と呼ばれる「糖質」「たんぱく質」「脂質」、さらにこれらにビタミンと無機質(ミネラル)が加わった「五大栄養素」があります。
これからその5つの栄養素について簡単にお話しましょう。
■糖質とは?
糖質は炭水化物とも呼ばれるもので、ごはんやパンやイモなどに含まれ、エネルギー源として最も大切な物質です。また体の色々な機能を調節する働きもあります。糖質の中には果糖、ブドウ糖、でんぷんなどがあります。
とりすぎるとグリコーゲンと言う物質や脂肪となって体に貯えられ、肥満の原因になることは良く知られていますが、一方不足すると糖質を唯一のエネルギー源としている脳神経がダメージを受けてしまいます。
ちなみにグリコーゲンの「グリコ」とは「糖」を意味するギリシャ語で、あのお菓子の「グリコ」もここからきています。しかし「グリコ」の「元」だから「グリコー元」なのではなく(笑)、「ゲン」とは「もたらす」と言う意味のギリシャ語なので、「グリコ」+「ゲン」で、「糖をもたらすもの」つまり「グリコーゲン」となるのです。
また、糖質の他に「糖類」「糖分」と言うことばがあり混乱を招きやすいのですが、しばしば「糖類」は「糖質」と同じ意味で、また「糖分」は「糖質」の中でも甘味のあるものをさす言葉として使われることが多いようです。
■たんぱく質とは?
たんぱく質は肉や魚や豆腐などに含まれ、血や骨や筋肉などを作ったり、エネルギー源となったりします。
とり過ぎるとエネルギー過剰で肥満の原因となる他、痛風や骨そしょう症(過剰のたんぱく質は、骨からカルシウムを追い出してしまう為)を招くことがあります。不足すると筋肉の量が減ってしまったりします。
■脂質とは?
脂質はバターやマヨネーズ、脂身の多い肉などに含まれ、エネルギー源となります。脂質の中には中性脂肪やコレステロールなどがあります。
とりすぎると肥満や動脈硬化の原因となり、不足すると脂溶性ビタミン(油と一緒に吸収されるビタミンで、A、D、E、Kなど)の欠乏症を招きます。
■ビタミンとは?
ビタミンは色々な野菜や果物に含まれ、皮膚や粘膜を保護したり体の色々な機能を調節したりします。
ビタミンにはA、B、C、D…と数多くのものがありますから、とりすぎや不足によって起こる症状も様々です。例えばビタミンAでは、とりすぎると頭痛や吐き気、食欲不振などを招き、不足すると夜盲症(夜に目がみえにくい病気)などを引き起こします。
■無機質とは?
無機質はミネラルとも呼ばれ、主なものにはカルシウム、マグネシウム、ナトリウム、カリウムなどがあります。中でもカルシウムは乳製品や小魚などに含まれ、骨や歯を作ったり、体の色々な機能を調節する働きをします。
とり過ぎると食欲不振や尿路結石の原因となりますが、不足すると骨や歯の健康を損ないます。
■おわりに
以上「五大栄養素」についてご紹介しました。それでは、毎日これらをどのように、どれくらいとったらいいのでしょうか?次号にてお話したいと思います。