やさしい栄養のお話(2)(週刊やさしいダイエット第20号より)
■はじめに
前回は「五大栄養素」についてお話しました。「A」から始まって「B1」「B2」…等と番号のついているものから、果ては「K」「U」まである数多くのビタミンや、鉄・マグネシウム・亜鉛など「それは食べられるものですか?」と言いたくなるような(笑)無機質など、数え上げればきりがない「栄養素」ですが、「基本はこの5つ」と思えば案外わかりやすいのではないでしょうか?
今日はこれらの栄養素をどのように・どれだけとったらいいのかについてお話しましょう。
■様々な「食品群」
皆さんは「食品群」と言うことばを聞いたことはありますか?これはすべての食品を、栄養成分の似通った「群」に分類したものです。
皆さんがよくご存じなのは学校で教わる「6つの基礎食品群」でしょう。この他に「三色食品群」「4つの食品群」などの分類方法があります。ここではまず、馴染みの深い「6つの基礎食品群」について説明したいと思います。
■6つの基礎食品群
これは栄養教育の一環として厚生省が提案したものです。全ての食品は以下の6つに分類されています。
1群:魚、肉、卵、大豆、大豆製品
<働き>骨や筋肉を作る、エネルギー源となる
<栄養素>たんぱく質
2群:牛乳、乳製品、海藻、小魚類
<働き>骨や歯を作る、体の各機能を調節
<栄養素>無機質
3群:緑黄色野菜
<働き>皮膚や粘膜の保護、体の各機能を調節
<栄養素>ビタミンA
4群:淡色野菜、果物
<働き>体の各機能を調節
<栄養素>ビタミンC
5群:穀類、イモ類、砂糖
<働き>エネルギー源となる、体の各機能を調節
<栄養素>炭水化物
6群:油脂類、脂肪の多い食品
<働き>エネルギー源となる
<栄養素>脂肪
1日のうち、すべての食品群から食品を選ぶことによって、必要な栄養素をとることができます。
■4つの食品群
この他に、前女子栄養大学学長の故香川先生は「4つの食品群」を提案しています。これは食品を4つの「群」に分類しただけでなく、各々をどれくらいとったら良いのかの目安を「1点=80kcal」で示しています。この為献立を「4つの食品群」に沿ってたてれば、カロリーを考えつつ栄養素を必要な量だけとれるのです。
第1群:栄養を完全にする
<主な食品>乳、乳製品、卵(無機質など)
<摂取の目安>乳・乳製品2点 卵1点
第2群:肉や血をつくる
<主な食品>魚介、肉、豆、豆製品(たんぱく質)
<摂取の目安>魚介・肉2点、豆・豆製品1点
第3群:体の調子をよくする
<主な食品>緑黄色野菜、淡色野菜、イモ類、果物(ビタミン)
<摂取の目安>野菜1点、イモ1点、果物1点
第4群:力や体温となる
<主な食品>穀物、砂糖、油脂、菓子類、種実類(炭水化物、脂肪)
<摂取の目安>穀物8点、砂糖1点、油脂2点
ちなみに<摂取の目安>は成人女子で1日中デスクワークをしている人の場合です。男性や、女性でももっと動いている人では、これより多くなります。
上記の摂取の目安に基づくと、1日の食品の量は例えば以下のようになります。これで総カロリーは1600kcal強です。
第1群:牛乳1本と1/3 卵1個
第2群:魚50g 肉50g みそ大さじ1/2 納豆5g 豆腐1/4丁
第3群:ほうれん草3株 キャベツ1枚 きゅうり1本 イモ1個 リンゴ1個
第4群:米1カップ パン1切れ 砂糖大さじ2 油大さじ2
■おわりに
ダイエットと言うと、とかく摂取カロリーを減らすことに頑張り過ぎて、栄養バランスへの配慮がおろそかになりがちです。しかし、バランスの偏った食事を続けるのは、健康を害するもと。「痩せたけど体は壊しました」などと言うことのないように、栄養バランスにもしっかり気を配りたいものです。