体重を維持するには?(週刊やさしいダイエット第30号より)


■はじめに

「体重を維持するには?」などと言うタイトルを見ると、「維持なんてまだまだ先のこと、今は減らすのが精一杯!」と思われる方もいることでしょう。しかし、ダイエットは常に維持という「先のこと」を念頭におかなければいけません。何故ならダイエットは一瞬痩せるだけでなく、その体重を維持できて初めて「成功」と言うことができるからです。

あなたのダイエットは一瞬痩せる為だけのダイエットになっていませんか?今日は体重の維持について勉強してみましょう。

■体重と摂取カロリー・消費カロリーとの関係

皆さんは一体どれくらい食事と運動を頑張れば、ある一定の体重を維持できると思いますか?実は体重と摂取カロリー・消費カロリーの間には

[摂取カロリー(kcal)]−[消費カロリー(kcal)]=[体重(kg)]×26.5

と言う数式が理論上成り立っているのです。これはあくまでも理論上です。同じだけのカロリーを摂取しても太りやすい人と太りにくい人がいるように、全ての人がこの数式通りに行くとは限りません。しかしおおよその目安にはなるでしょう。また、ここで出てくる「消費カロリー」には基礎代謝の分は含まれないことにご注意下さい。

■もし50キロの体重を維持したかったら

例えば皆さんが50キロの体重を維持したいとします。すると先ほどの数式の右辺は50×26.5で1325キロカロリーとなります。つまり(基礎代謝以外に)全くカロリーを消費しない状態でこれだけ食べても、50キロの体重が維持できるのです。この数値を見て皆さんは「こんなに食べても維持できるのね!」と思われるでしょうか、それとも「これしか食べられないの?」と思われるでしょうか?

しかし実際には、意識して運動していない人でも「(基礎代謝以外に)全くカロリーを消費しない」と言うことはありません。通勤・通学、仕事や勉強、家事や育児など日常の動作で、カロリーは意外と消費されるものです。ですから「今日は運動できなかったから1325キロカロリーしか食べないことにしよう」などと言うことのないように!

■この式の意味するところ

それでは「[摂取カロリー(kcal)]−[消費カロリー(kcal)]=[体重(kg)]×26.5」という式から私たちはどんなことを学ぶことができるでしょう?

一つには、体重は最終的には「食べたい量」と「運動してもいいと思う量」で決まると言うことです。体重60キロの人が一時的に食事と運動を頑張って左辺を1325キロカロリーとし、その結果50キロまで体重を落とすことが出来たとしても、その後元の生活に戻って左辺が1590キロカロリーになれば、体重も60キロに戻ってしまうと言うことなのです。50キロを維持したければ、1325キロカロリーも維持しなくてはなりません。つまり、自分の「食べたい量」や「運動してもいいと思う量」を無視して無理な目標を立てることは、初めからリバウンドするつもりでダイエットしているようなものなのです。

そしてもう一つには、人間は永遠に太り続けることは無い、ということです。ダイエットをしていると、しばしばどか食い衝動におそわれることがあります。そこで衝動に任せて大量に食べてしまったとき、若しくはその後実際に体重計の目盛りが増えているのを目にしたとき、中には冷静な判断を失って「このままどんどん太るのかもしれない」と混乱する人もいることでしょう。しかし、体重は摂取カロリーと消費カロリーによって規定されますし、人間の摂取できるカロリー(食べ物の量)はたかが知れていますから、永遠に体重が増え続けると言うことはないのです。

■おわりに

以前私は「世の中に一度痩せたら二度と太らないダイエット方法はない。もしあるとすれば、生活習慣の改善だけかもしれない」ともお話ししましたが、今日のお話で、ダイエットとは自分の理想とする体重を維持できる食事と運動の習慣を身につけることだ、ということがおわかりいただけたと思います。

みなさんのダイエットは、将来維持することが出来そうですか?この機会に振り返ってみましょうね。