ミネソタの実験(2)(週刊やさしいダイエット第36号より)
■はじめに
今日は「ミネソタの実験」のうち、食事に関する事柄や社会活動にどのような変化が起こったのか、そしてダイエット後の体型についてお話ししたいと思います。
■考えるのは食事のことばかり?!
○食べ物への興味が増した。食べ物の話や食べ物について考えることに没頭するようになったが、何人かは他人が食べ物のことを話すことを嫌がった。
○レシピを集めたり、料理の本やメニューを集めたり、食事の時にとっておいた残りの食べ物を料理することに多くの時間を費やした。
○食べ物への切望心により食事時間への期待感をより高めた。
○その日の食べ物の食べ方の配分について計画的になった。
○食べ物の好き嫌いが無くなった。
○自分の食べ物への所有欲が強くなった。
○暖かい食べ物や飲み物を要求するようになった。
○食べ物を多く見せかけたり、種類が多いように見せかけるようにした。中には、食事をするのに2時間も時間をかけた人もいた。
○中には食べるのを止めることと食べ物を飲み込むことの選択に迷う人がいた
○食べ物を残す人がいると怒る人がいた
○食べ物のかけらまで平らげ、皿をなめた。
○ガムを噛むことが増え、中には1日40パックも消費した人がいた。
○喫煙回数が増えたり、それまで喫煙習慣の無かった人まで吸うようになった。
○爪を噛むことが増えた。
○使わないにも関わらず高価なものを手に入れるようになったり、「困ったとき」のことを考えて貯蓄をする事を極端に心配する人もいた。
■感情が爆発するようになった?!
○ダイエットの前半はユーモアと元気にあふれ。生き生きとし、敏感で忍耐強く、幸せそうだった人たちが、徐々にそれらを失い、話し方もしらじらしく、まじめになり、ユーモアも嫌みいっぱいのものになった。
○集団活動に消極的になり、一人で過ごす時間が多くなって自己中心的でわがままになった。
○社会的ふれあいが堅苦しくなり、行儀はよそよそしくなった。
○食べ物が会話の中心的話題になり、空腹さ、減量、モルモットのような生活などの話題以外ほとんどなかった。
○非常に怒りっぽくなっていることに気づいていたが、感情の爆発や不機嫌さ、暴力などをコントロールすることが全く出来なくなり、一部の人はその攻撃の対象になった。
○時に陽気になったり気持ちよく過ごすこともあったが、それらは数時間から数日しか続かず、最終的には落ち込んでしまった。
■ダイエット後の体の変化は??
○体に脂肪組織が増え、柔らかく丸い体が彼らの特徴的な体型になった。
○筋肉などの回復は脂肪の回復より、大分後れをとった。
■おわりに
以上で「ミネソタの実験」についてのお話を終わります。皆さんはこれらの実験結果を読んでどのように思われたでしょう?ダイエットは大変だと言うことがわかりましたか?それとも自分には関係のないことだと思いましたか?
いずれにせよ、ダイエットには多かれ少なかれ「ミネソタの実験」のような危険がつきまといます。もし自分にも同じような変化が現れてきたら、早めにあなたの健康を良く知る専門家に相談しましょう。そして、痩せ急ぐ余り自分の体を粗末にしないよう、十分気を付けていただきたいと思います。
なお「ミネソタの実験」のうち、食欲に関するレポートは第25号「急激な減量とリバウンド」を参照してください。