ダイエット情報の見分け方(3)(週刊やさしいダイエット第51号より)


■はじめに

「ダイエット情報の見分け方」も今日で最終回です。これまでのお話は皆さんの参考になったでしょうか?

「猫も杓子もダイエット」のご時世にあって、私たちの周囲には数多くのダイエット情報があふれています。そしてこれからも次々に「最新」で「最良」のダイエット方法が登場することでしょう。

しかし今や皆さんはそれらを見分ける為の「鍵」を持っていらっしゃいます。各々のダイエット方法を取り上げて「これはどうかな?大丈夫かな?」と一から検証するのは骨が折れますが、一度「鍵」を手に入れてしまえば、ずっと簡単にダイエット情報を見分けることが出来るでしょう。

今日は今までの続きと、今までのまとめをお話ししたいと思います。

■(6)真の戦いは体重が減ったときから始まる

例えば貴方が食事の代わりに飲むダイエットドリンクを使って1週間で2キロ痩せたとします。目標を達成した貴方は「これで辛いダイエットともおさらばだ!」と言わんばかりに、ケーキバイキングを皮切りに、今まで食べられなかったものを沢山食べました。するとどうでしょう?1週間かけて減らした2キロはあっと言う間に、もしかしたらその日のうちに戻ってしまうかもしれません。

これは病院で処方される肥満治療の薬でも同じです。第30号「体重を維持するには?」でもお話ししたように、貴方の体重は摂取カロリーと消費カロリーの差によって決まります。ですからどんなに頑張って一時的に体重を減らしても、生活習慣が変わっていなければダイエットを止めた後、遅かれ早かれ体重も元に戻るのです。

「ダイエットは辛い」と言う風潮がありますが、実際には、日に日に体重が減っていく「減量期」には、それを励みにどんなに辛さにも耐えられる、寧ろ刺激的で楽しいと言う人も少なくないでしょう。しかしそう言う人にとって、体重計の針が止まってしまう、刺激もなくダラダラと同じ毎日が続く「維持期」は、「減量期」以上に辛い「真の戦い」なのです。

この「真の戦い」を乗り越えるため、地道に生活習慣を改善していくことが大切です。

■(7)最良のダイエット方法はまだ見つかっていない

以上、3回にわたってお話ししてきたことをまとめると次のようになります。

(1)体重計の針にごまかされない
(2)タブーの多い食事療法に気を付ける
(3)安易な単品主義に気を付ける
(4)部分的には痩せられない
(5)短期決戦より長期持久戦
(6)真の戦いは体重が減ったときから始まる

そしてこれに最後の項目として

(7)最良のダイエット方法はまだ見つかっていない

と言うことを付け加えたいと思います。

私のダイエット相談室には「よくまぁ、こんなに」と感心するくらい、テレビや雑誌で紹介された「最良のダイエット方法」を知っていらっしゃる方が訪れます。そのような方に各々の方法について「どれくらい続きましたか?」と尋ねると、「長くて3ヶ月」と言う答えがしばしば返ってきます。

これらの方法が長続きしないのは、何故でしょう?効果が現れないから?それもあるかもしれません。しかし効果が出た(ただしこれが本当の効果なのか、脱水による見せかけの体重減少なのか定かではありませんが)にも関わらず続かないこともあるのです。それは「次の方法が見つかると、そっちの方が良いような気がして‥」と言うような場合です。

このように「ダイエットのはしご」をされる方は、客観的に見るとまるで、最良のダイエット方法が見つかるまでダイエットに本腰を入れないかのようです。しかし、最良のダイエット方法とは何でしょう?それはまだ残念ながら見つかっていないのです。もしその様な方法が見つかっているのであれば、世の中から肥満は消え、ダイエットなど必要なくなっているはずだと思いませんか?

もし皆さんがテレビや雑誌で「最良のダイエット方法」を見つけられたら、まずそのことを思い出してください。

■おわりに

痩せたい人の気持ちにつけ込むダイエットビジネスは、今やアトピー(アトピー性皮膚炎)ビジネスと並んで、お金儲けの格好の手段になっています。それらの中には、効果が無いどころか健康に被害のあるもの・時には死に至るものまであります。このようなダイエットビジネスに対しては、健康に携わる公共機関や専門家の取り組みも必要ですが、一人一人の心がけはそれ以上に大切です。

どうぞダイエット情報を選ぶときには慎重に。貴方の健康は、貴方自身の責任で守ってください。