女性が太りやすい時期(週刊やさしいダイエット第55号より)


■はじめに

このメルマガは男性と女性のうち、おそらく女性の方が多く読んでおられることでしょう。女性にとってダイエットは、ファッションやコスメと同じくらい大きな関心事のようです。

しかしそんな痩せ願望とは裏腹に、女性には一生の間に生理的に太りやすい時期というのがあるのです。今日はそのことについてお話ししましょう。

■思春期

女性が最初に遭遇する「太りやすい時期」は中学生から20歳頃までの思春期です。この時期には女性の体は脂肪を取り入れて、胸やお尻のふくよかな所謂「女性らしい体型」になります。この脂肪の取り込みは思春期を過ぎると自然とおさまるので、普通は心配することはありません。

しかし受験などで食べ過ぎたり運動不足になったりすると、必要以上に太ってしまうことがあります。そして太りすぎは生理不順を招くことがあります。ある調査では、それまできちんと生理の来ていた人が急に肥満になると、その半数に生理不順があらわれると報告しています。

かと言ってこの時期に無理なダイエットをすると、丈夫な体が作られなくなってしまいます。例えば初潮の年齢と体脂肪率に関する研究があるのですが、それによれば体脂肪率が21.7〜23.5%にならないと初潮が来ないのだそうです。

つまり女性の体のメカニズムが正しく機能するには、一定の体脂肪率が必要になると言うことです。何事もほどほどにすることが一番ですね。

■妊娠・出産

お腹に赤ちゃんがいるときにはよく「二人分食べなさい」と言われますが、この時期にはホルモンなどの働きにより食欲が亢進します。これはお腹の赤ちゃんの発育のために必要なメカニズムで、実際妊婦さんは350kal前後・授乳中の方は600kcal前後、普段の食事よりカロリーが必要になります。と同時に代謝も活発になるため、食べても案外太らないものです。

しかし、これに甘んじて自分の好きなもの(甘いものや脂っこいものなど)を好きなだけ食べてしまうと、やはり太ってしまいます。そして妊婦さんの太りすぎは妊娠中毒症などの合併症を起こしやすいと言うことが知られています。

また出産後に太ってしまったと言う話をよく聞きますが、調査の結果、初産婦(初産の人)の過半数、経産婦(二人目以降)の38%に出産後の体重の増加が見られるそうです。

■更年期

更年期になると女性ホルモンの働きが弱まり、毎月の生理がストップします。この時、女性ホルモンの中には食欲を抑える作用を持つものがあるのですが、その働きも弱くなってしまうために食欲のコントロールが難しくなります。その為更年期もまた太りやすいと言われているのです。

しかし実際には、ホルモンの働きと言うよりは「加齢によって基礎代謝や運動による消費カロリーが下がったのに、若い頃と同じだけ食べる」為に太ることが多いようです(男性も、この時期にでお腹が出てきますからね)。

またこの時期の肥満は生活習慣病との関連が問題になり、美容だけでなく健康のためにも肥満を避けることが必要になるでしょう。

■おわりに

以上、女性が太りやすい時期についてお話ししました。これを読むと「10歳代は思春期、20〜30歳代は妊娠・出産、40才以上は更年期で太りやすいなんて、これじゃまるで一生太りやすいみたいだ!」と思われるかもしれません。しかし、いずれの「太りやすい時期」であっても食べ過ぎに気を付け、適度に体を動かせば、多くの場合肥満は避けられます。

その一方で女性には「体のメカニズムを正しく機能させるために必要な体脂肪」と言うものも存在します。皮膚や骨がなくなったら大変なように、体脂肪もまた体の大切な器官です。どうぞ「にっくき体脂肪」と目の敵にするのではなく、適度な体脂肪とうまく付き合っていけるといいですね。


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