停滞期(適応現象)(週刊やさしいダイエット第6号より)


前回は、1日あたり食事と運動をどれくらい頑張れば目標を達成出来るか、具体的に計画を立ててみましたね。しかし、ダイエットをしたことがある人なら誰でも経験があると思いますが、どんなに綿密な計画に基づいたダイエットでも、体重は常に減り続ける訳ではなく、途中で何日も減らない時期があったり、時には増えてしまうことすらあります。これを皆さんは「停滞期」と呼んでいると思いますが、医学的には「適応現象」と言います。今日はダイエットの難関「停滞期」の仕組みと、それを乗り切る心構えについてお話したいと思います。

まず「適応現象」と言いますが、一体何に「適応」するのでしょう?それは低エネルギー状態です。体は食べ物から取り入れたエネルギーを色々な形で消費します。しかし今まで3,000kcalの食事をとっていた人が2,500kcalに減らした場合、以前と同じだけ消費していてはエネルギー不足になってしまいます。ですから、体は「省エネ」モードに切り替わろうとするのです。

具体的にどうするかと言いますと、意識的に運動していなくても呼吸や血液循環など生命活動に使われるエネルギー、すなわち「基礎代謝」を減らすことによって省エネになるのです。

切り替えが完了すると、その後また体重は減り始めます。そして更なる省エネモードが必要になった場合、停滞期は再び、何度でもやってきます。

「これを越えれば、また体重は減り始める」と言うことがわかっていれば停滞期もそれほど辛くはないはずなのですが、それでもなかなか結果が目に見えて来ないと誰でも「このダイエットは失敗だったのだろうか?」と不安に思ってしまいます。今日は更に停滞期の乗り切り方と、その時に気をつけたいことについてお話しましょう。

まず停滞期の心構えは焦らないこと、そして自暴自棄にならないことです。後者は何となく想像出来るかも知れません。「もうダイエットなんてやめた!」と思って暴飲暴食をしたり、スポーツクラブをやめてしまったりすると、折角今までに身につけてきた「太らない習慣」が台無しになってしまいます。また前者は「何とか体重を減らす為に食事制限をもっと厳しくしよう」「運動時間を倍にしてみよう」とすると、ダイエットがどんどん過激になってしまいます。

停滞期の間は、今までやってきたようにダイエットを続けて下さい。そして出来るだけダイエット以外のことに気持ちを向けるように心掛けて下さい。停滞期は「ダイエットの失敗」ではなく、体が健康的に反応している「正しいダイエットの証明」です。

最後に現在体重が停滞してしまっている人が、これは停滞期なのか、それともその体重が今までのダイエットで落とせる限界なのか見極める為にはどうしたらいいでしょう?それには普段カロリー計算をしていないでも一度自分の摂取カロリーと消費カロリーを計算してみて下さい。どう考えても消費カロリーの方が多いのなら、それは停滞期と言うことが出来ます。


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