行動連鎖(2)(週刊やさしいダイエット第64号より)
■まずは書き出してみよう!
前号では、「人間の行動は単独に起こるのではなく、それ以前にあった他の行動の連鎖の結果起こる。これは行動連鎖と呼ばれ、ダイエット成功の一つの鍵になる。」と言うことを勉強しました。それでは自分の行動連鎖を分析し、ダイエットに活かすにはどうすれば良いのでしょう?
それにはまず、自分の行動を書き出すことです。前回お話ししたA子さんの場合、次のようになります。
(1)会社帰りにクッキーを買った
(2)それをテーブルの上(=目につくところ)に置いた
(3)退屈凌ぎにテレビを見た
(4)何か食べたくなり目の前のクッキーを食べた
(5)2,3枚で終わらせるつもりがもっと食べた
(6)全部食べてしまったことに気付き落ち込んだ
(7)気晴らしにもっと食べた
こうすることによって、自分の一連の行動が、どのような個々の行動によって作り上げられているか、把握することが出来ます。
■連鎖の「穴」を見つける
さて次に、先程書き出してみた行動をよく見ていると、個々の行動の中には避け難いものと比較的避けるのが容易なものがあるようだな、と言うことに気づくでしょう。
例えばA子さんの場合、(4)の「目の前のクッキーを食べる」と言うのは、何かを無性に食べたくなった時にはなかなか難しいと思います。逆に(2)の「クッキーを目につくところに置く」と言うのは、ちょっと面倒でもきちんと戸棚にしまえば避けられます。また、中には(1)の「クッキーを買う」方が避けやすいと感じる方もいらっしゃるでしょう。
このように行動連鎖には、比較的除去しやすい「穴」のようなものがあり、しかもそれは行動連鎖のアクセル(?)が全開になっていない、早い段階(A子さんの例で言えば(1)や(2)など)に多いと言われます。
勿論、折角「穴」を見つけても、見つけただけで満足してしまっては勿体ありません。そこで連鎖を断ち切れるよう、代わりの行動を探すことが必要です。
■おわりに
以上、2回にわたり「行動連鎖」についてお話ししましたが、もし貴方が行動連鎖に興味を持ったら、是非早速A子さんのように自分の行動を書き出し、分析し、代わりの行動を探してみて下さい。
自分の行動を書き出すことは、なかなか面倒ですし、また必ずしも気持ちの良いことではないでしょう。ましてやダイエット中の人は、食べ過ぎてしまった時のことなど思い出したくもない、出来れば「無かったこと」にしたいと思うかもしれません。
しかし、かと言ってこのまま目を背け続けるのは余り得策ではありません。それはちょうど、バケツに開いた穴を見て見ぬ振りするようなもので、いくらその場しのぎに水を入れても、結局は何もなくなってしまうのです。
どうぞ皆さん、行動連鎖で「自制心や精神力に頼るダイエット」から抜け出しましょう!