目標達成の心理学(1)(週刊やさしいダイエット第67号より)
■はじめに
これまで「行動連鎖」「ダイエット日記」と、己を知るための方法についてお話ししてきました。これらのことを実践すると、おのずと自分のウィークポイントが見えてきますから、ダイエットの目標が立てやすくなると思います。
しかし、中には「いつも目標や計画を立てるところまではうまくいく。でもその先が続かない」と言う方もいるかもしれません。そこでそんな皆さんのために、ダイエットの目標を達成するにはどうしたら良いか、心構えをお話ししたいと思います。
■現実的な目標設定をする
「行動連鎖」や「ダイエット日記」から、いかに今まで自分が運動不足だったか気づく人もいるかもしれません。しかし、だからと言って「これからは毎日10km走ろう」と言う目標を立ててしまったら、運動不足が解消される前に続かなくなってしまうでしょう。
「目標を大きくした方がやる気が出る」と言う人もいるかもしれませんが、実現不能な目標を立ててしまうと毎日が失敗の連続になり、結局嫌気がさしてきてしまいます。目標を設定するときには、慎重に。自分が達成できそうな、現実的なものにすると良いでしょう。
■「白か黒か」の考え方をやめる
例えば先程の「これからは毎日10km走ろう」と言う目標について考えてみましょう。ある人はとても頑張り屋さんで、5日間毎日10km走りましたが、6日目に雨が降って全然走れなかったとします。すると「ここまでの努力が水の泡だ。もうダイエットは終わり」と投げ出してしまうかもしれません。これが「白か黒か」の考え方です。
この人のダイエットがうまくいかない原因は、何でしょう?6日目に走れなかったことでしょうか?いえ、そうではありません。寧ろそれを「努力が水の泡」とガッカリしてしまうことにあるのです。
1日だけ走れなかったことは、長い目で見れば大した問題ではありません。それにも関わらず「出来なかったこと」に過剰に反応し、ダイエットの全てをダメにしてしまうことこそ、この人の問題です。
実はこのような考え方に陥ってダイエットに失敗する人は多く、食べて良い食品・いけない食品・しなくてはならない運動など、自分の中でルールを作ってはそれにがんじがらめにされています。例に挙げたこの人も、毎日走るか走らないかではなく、「時々でも良いからなるべく走るようにした方がずっとダイエットには効果的」と言うことを学べれば、きっとダイエットはうまくいくでしょう。
■目標設定は柔軟に
先程の例について、「白か黒か」の考え方をやめることも一つの対処法ですが、この他「目標を変更する」こともまた一つの対処法です。
目標を立てた時には「これなら実現可能だ」と思ったことも、実際にやってみたら案外難しかった‥と言うことがあります。「一度決めたことは最後までやり通す」と言うのも確かに素晴らしいことなのですが、ダイエットの場合、大切なのは「一度立てた目標をやり通す」ことではなく「結果を出す」ことです。それにも関わらず、「一度決めたことだから」と実現不可能な目標にこだわることはナンセンスではないでしょうか。
「毎日10km」が無理なら、「週に2〜3日10km」でも「毎日3km」でも良いでしょう。それでも十分立派な目標ですし、続けていればきっと結果は出せるはずです。
(次号に続きます)