ダイエット情報の見分け方〜実践編(4)(週刊やさしいダイエット第76号より)
■はじめに
週刊やさしいダイエットではこれまで「α-ラクスリム」と言う架空の健康
情報を例に挙げ、ダイエット情報の見分け方についてお話ししてきました。
私達は日頃、「テレビで言っていた」「本に書いてあった」と聞くと、つい
鵜呑みにしてしまいがちです。そのうえ立派な肩書きがついていたり、一見
科学的な実験結果が示されていたりすると、「これは絶対間違いないだろ
う」とまで思ってしまいます。しかし、ダイエット情報の氾濫している今の
世の中だからこそ、肩書きや実験結果に惑わされない「賢いダイエッター」
になることが大切なのかもしれません。
今日は実践編の最後として、「番組(記事)構成」のトリックについてお話
ししたいと思います。
■肥田博士は「果物で痩せる」と言っている?
ここで皆さんに一つ、クイズを出します;第73号の「α-ラクスリム」の
お話の中で、肥田博士は「果物で痩せる」と言っている、○か×か?
中には「当然○でしょ?」と答える方もいらっしゃるかもしれません。しか
し、答えは実は×なのです。
もう一度あのお話を読んでみてください。確かに肥田博士は、果物に含まれ
る「α-ラクスリム」がダイエットに効果的であると言い、その根拠として
動物実験の結果をあげています。また、人間では1日当たりメロン1/2個
相当の「α-ラクスリム」を取り入れると良い、とも言っています。
ですが‥ここまで読んで既にお気づきの方もいらっしゃると思いますが、肥
田博士は「α-ラクスリムがダイエットに有効」とは言っていても、「果物
がダイエットに有効」とは言っていないのです。この微妙な言い回しの差が
おわかり頂けるでしょうか?
■有効成分だけに注目することの危険
ちょっとわかりにくい方へご説明します。例えば、もしメロンやバナナなど
の果物がノンカロリーだったら、「α-ラクスリムと言う有効成分を含んで
いるので、果物はダイエットに有効」と言えるかも知れません。
しかし、残念ながら果物にはカロリーがあります。しかも果物に含まれる糖
分は「果糖」と言って、体脂肪に変わりやすいと言われています。そう考え
ると、カロリーや糖分のことを考慮しないで「果物はダイエットに有効」と
言ってしまうのは、ちょっと強引な感じがしますよね?ですから「α-ラク
スリムがダイエットに有効」と言うことと、「果物がダイエットに有効」と
言うことは、違うのです。
実は、この様なパターンは色々な番組・雑誌でしばしば見受けられます。つ
まり、ある食品に含まれている微量の有効成分だけを取り上げて「健康に良
い」「ダイエットに効果がある」等とアピールするのですが、一方でその食
品のカロリーや糖分・塩分・コレステロールの量など、大事なことには目を
つぶってしまうのです。この様にして「ココア神話」「納豆神話」は生まれ
ます。
■誰が「果物で痩せる」と言ったのか?
それでは話を戻しましょう。肥田博士でないとすると、一体「果物で痩せ
る」と言ったのは誰でしょう?
それは番組のスタッフや出演者です。彼らは肥田博士の意見「α-ラクスリ
ムはダイエットに有効」を受けて、ちょっと強引に「だから果物はダイエッ
トに有効である」と結論づけているのです。しかし、私達は番組の構成(流
れ)によって「肥田博士がそう言った」と思ってしまいます。そして更に
「専門家がそう言ったのだから、間違いない」と思ってしまうのです。
私達はダイエット情報を見るとき、どこからが専門家の意見なのか、そして
どこまでが制作者側の意図なのか、よく見極めなければなりません。
■おわりに
これで架空の健康情報「α-ラクスリム」のお話は終わりです。今回お話し
した以外にも、ダイエット情報を見るときに気を付けなければならない点
は、まだ沢山あります。しかしそれらを全て網羅することは出来ないので、
更に詳しく知りたい方はこの特集を組むときに参考にさせていただいたHP
[健康情報の読み方]
http://www.page.sannet.ne.jp/onai/
を是非ご覧下さい。きっとダイエット情報を見極める良い手助けになると思
います。
さて最後になりますが、この4回の特集を読んで「ダイエット情報を見極め
るコツがわかったぞ!」と言う方は、是非今夜からでも、明日のお昼からで
も、実行してみてください。これで慌ててスーパーに買いに走るようなこと
が無くなれば、貴方はまた一歩、ダイエットの達人に近づいたのかもしれま
せんよ。
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