ダイエット情報について・各国の取り組み(1)(週刊やさしいダイエット第77号より)
■はじめに
これまで週刊やさしいダイエットでは、4回にわたり、情報の受け取り手
(消費者)である私達が、どうやってダイエット情報を見分けたら良いかに
ついてお話ししてきました。
今日は少し視点を変えて、国や政府がどのようにしてダイエット情報につい
て取り組んでいるのか、いくつかの例をご紹介したいと思います。
■代替医療(だいたい・いりょう)とは
その前に、皆さんに今日のお話のキーワード:代替医療(だいたい・いりょ
う)についてご説明します。
国語辞典をひくと、代替とは「代わり」と言う意味だと書いてあります。つ
まり、代替医療とは何かの「代わり」の医療なのですが、では一体何の「代
わり」なのでしょうか?―――それは「西洋医学」です。
代替医療とは、とてもアバウトな言い方をすれば、西洋医学以外の、病気を
治したり健康を維持したりする方法全てを指します。例えば火傷にアロエ、
眠れぬ夜にハーブティー、風邪の予防にミカン、と言った具合にです。
ですから前回までお話しした「α-ラクスリム」も、肥満解消のために食べ
たり、抽出してサプリメントとして売り出せば、代替医療と言うことが出来
るのです。
しかし、代替医療の中には、科学的に効果が証明されたものもあれば迷信の
域を出ないものもあります。この為、代替医療の中から本当に有効なものを
選び出し、補完代替医療(ほかん・だいたい・いりょう―――「補完」とは
補って完璧にすると言う意味)として確立しようと言う動きが、世界中で起
こっているのです。
■代替医療に対するWHOの取り組み
それではまず、WHO(世界保健機関)の取り組みについてご紹介します。先
頃WHOは「より安全かつ便利な代替医療のための、各国の取り組みを支援し
ます」と発表しました。
代替医療への関心が高いのは、日本に限ったことではありません。WHOによ
ると、フランスでは75%の人が代替医療を使ったことがあり、ドイツでは77
%のペインクリニックで代替医療を取り入れているそうです。またアフリカ
では今でも80%の人が伝統医学(これも一種の代替医療です)の恩恵を受け
ています。
しかし、その一方代替医療による事故も少なくありません。アメリカではエ
フェドラ(このメルマガでもお話ししたことがありますが、ダイエットサプ
リメントに使われる生薬で、別名「麻黄」と言います)によって最低でも1
2人が亡くなり、ベルギーでもハーブによって最低でも70人の人が腎臓障
害を起こし、腎臓移植や人工透析を受けています。
この様な痛ましい事故を防ぐため、WHOは代替医療について各国に次のよう
な提案をしました。
1.良いものは良いと評価し、悪いものは悪いと規制する。
2.安全性や効果、品質について科学的根拠を明らかにする。
3.価格を適正にする。
4.安全で効果的な使い方をすすめる。
■おわりに
今回はダイエット情報に対する国や政府の取り組みの一例として、WHOの例
をご紹介しました。
現在、日本では代替医療を取り締まる機関が事実上無いため、私達は自分で
自分の身を守るしかありません。しかし私達は全員がその道の専門家ではあ
りませんから、「自分の身を守る」と言っても限界があります。そのために
も、是非国や政府に動いてもらいたいものですよね。
次回はサプリメント大国:アメリカの例をお話ししたいと思います。
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