中国製ダイエット食品(週刊やさしいダイエット第82号より)


■はじめに

皆さんご存知のように、最近中国製ダイエット食品による健康被害が問題となっています。私のHPにもこれに関連する相談を頂くことがあるのですが、つくづく思うのは「情報が混乱しているな」と言うことです。皆さんの中にもサプリメントは全て危険だと思い、ビタミン剤さえ飲むのをためらっている方や、一方中国製で無ければ全て安全だと思い、体の不調を感じながらも海外のサプリメントを飲み続けている方がおられるのではないでしょうか?

今日は中国製ダイエット食品に関するこれまでの情報をまとめ、これから私たちがどうしたら良いのか、少し考えてみたいと思います。

■事の起こり

そもそもこの問題の始まりは、7月12日の次のような記事でした。

[中国製健康食品を服用の女性10人に肝障害] 
中国製のダイエット用健康食品を個人で輸入し、服用した女性10人が劇症肝炎などの肝障害を起こし、うち女性1人が死亡していたことが12日、厚生労働省の調べで分かった。同省は問題の食品名を公表し、異常が表れた場合はただちに医師の診察を受けるよう注意を呼びかけている。(毎日新聞より)

つまり、中国製のダイエット食品を使った人の中で10人の人が肝臓を悪くし、そのうち1人が亡くなっていることが厚生労働省の調査でわかったのです。このとき報告されたダイエット食品は2つだけでしたが、その後の調査で該当ダイエット食品の数は111にのぼり、被害者の数も773人、うち死者が4人となりました。なお、この中には肝臓以外の臓器の障害も含まれます。(厚生労働省発表・8月23日午後5時現在)

■原因は?

それでは一体何故、このような事件が起こってしまったのでしょうか?被害を出したダイエット食品にはある共通の物質が含まれていて、それが今回の事故の原因になったのでしょうか?

しかし残念ながらその原因はまだわかっていません。特に被害の大きかった3つのダイエット食品からは「N−ニトロソ−フェンフルラミン」と言う使用禁止物質が高い濃度で検出されたことがわかっていますが、これが果たして肝臓に害を及ぼすのか、更にこれ一つで全ての事故を説明できるのか、現在解明中です。

■私たちは何をすべきか?

先ほどもお話したように、今回の事故はまだ原因物質がわかっていません。また現在厚生労働省ではHP上で中国製ダイエット食品に関する情報を提供していますが、次から次へと新しい事故が報告されるため、今そこに載っていないからといってその食品が必ずしも安全とは言い切れません。

厚生労働省では、ダイエット食品を使った後体調の異常を感じたときには、すぐに使用を中止し医師の診察を受けるよう提言しています。また安易に医薬品やサプリメントを海外から輸入することにも、警告を発しています。

■おわりに

今回は、中国製ダイエット食品に関する情報の、ほんの「さわり」のみお伝えしました。これから追って詳しい情報をお伝えしたいと思います。

なお、文中に出てきた「肝臓」と言う臓器ですが、これは体内の毒素を解毒したり、必要な物質を作り出したりする大変重要な臓器です。しかし肝臓は「沈黙の臓器」とも呼ばれ、症状が出たときには相当障害が進行していると言われます。

ですからもし皆さんの中で、ダイエット食品を使い始めてから体調がおかしくなったかも・・・と言う方がいらしたら、速やかに使用を中止し、必要があれば医師の判断を仰いでください。またこれからダイエット食品を使ってみようかな?と思っておられる方は、厚生労働省などの情報に留意し、くれぐれも安易に使用することの無いよう、気をつけて欲しいと思います。

[厚生労働省HP・中国産ダイエット用健康食品関連情報]
http://www.mhlw.go.jp/kinkyu/diet.html


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