特定保健用食品(トクホ)(週刊やさしいダイエット第95号より)
■はじめに
皆さんは「トクホ」をご存知ですか?「ああ、知ってるよ。CMでやってるヤツだよね、きのこっのっこ〜のこ・・・」と歌い出した貴方は残念。「トクホ」とは「特定保健用食品」の略です。
以前、週刊やさしいダイエットでも「効く?効かない?サプリメント」と題し、トクホについて簡単にお話したことがありますが、その頃195品目だったトクホは今や330品目以上(平成15年2月7日現在)にのぼります。また最近よくCMでも「○○(商品名)は厚生労働省が認めた特定保健用食品です」と言われていますよね。そこで今回は改めてトクホについて、具体例を挙げながらお話したいと思います。
■特定保健用食品(トクホ)とは?
トクホとは難しい言い方をすれば、「身体の生理学的機能や生物学的活動に関与する特定の保健機能を有する成分を摂取することにより、健康の維持増進に役立ち、特定の保健の用途に資することを目的とした食品」として厚生労働省が許可したもの。つまり「効果がある」と国からお墨付きを貰った健康(補助)食品なのです。
トクホは保健の用途(=効果・効能)によって以下のように大別されます。
1.おなかの調子を整える食品
2.コレステロールが高めの方の食品
3.コレステロールが高めの方、おなかの調子が気になる方の食品
4.血圧が高めの方の食品
5.ミネラルの吸収を助ける食品
6.ミネラルの吸収を助け、おなかの調子を整える食品
7.骨の健康が気になる方の食品
8.虫歯の原因になりにくい食品
9.歯を丈夫で健康にする食品
10.血糖値が気になり始めた方の食品
11.食後の血中中性脂肪値が上昇しにくく、体に脂肪がつきにくい食品
12.食後の血中中性脂肪値が上昇しにくく、体に脂肪がつきにくい食品、また、コレステロールや中性脂肪が気になる方の食品
13.食後の血清中性脂肪値の上昇しにくい食品
例えば1.のおなかの調子を整える食品には、「オリゴのおかげ」「ファイブミニ」「サイリウムヌードル」がありますし、4.の血圧が高めの方の食品には長嶋さんのCMでお馴染みの「アミールS」、5.のミネラルの吸収を助ける食品には金のつぶ食べよう〜♪の「ほね元気」、そして11.の血糖値が気になり始めた方の食品には「蕃爽麗茶」など、トクホには皆さんご存知の食品が沢山あります。
勿論この他にもトクホには色々な食品がありますが、それらの一覧は厚生労働省のHP内のページから最新のものを入手することが出来ます。また「やさしいダイエット」でも同じようなものを作ってみましたので、トクホに興味のある方は是非一度ご覧下さい。
[特定保健用食品の表示許可等一覧について(厚生労働省HP内のページ)]
http://www.mhlw.go.jp/topics/0102/tp0221-2.html
[特定保健食品一覧(やさしいダイエット内のページ)]
http://homepage2.nifty.com/luke_apostle/tokutei.html
■健康エコナ(エコナクッキングオイル)
それでは私たちはトクホをどんな風に生活の中に取り入れたら良いのか、具体例を挙げて考えてみたいと思います。ここでご紹介するのは皆さんお馴染み「健康エコナ」シリーズの、エコナクッキングオイル(以下「エコナ」と略す)です。エコナは「ジアシルグリセロール(以下「DAG」と略す)」と言う成分を含み、前述の11.食後の血中中性脂肪値が上昇しにくく、体に脂肪がつきにくい食品に分類されます。
エコナは普通の油とどこが違うのでしょう?一般的に油は消化酵素によって一度分解されますが、小腸で吸収された後再合成され、中性脂肪として血液中に出て行きます。しかしエコナの主成分であるDAGは分解されたあと再合成されにくい為、中性脂肪として血液中に出て行く量は普通の油の半分になります(つまりカロリーが半分になるのとほぼ同じことです)。
また普通の油は、中性脂肪として血液中に出た後エネルギーとして消費されますが、余った分は脂肪細胞に取り込まれます。しかしDAGは中性脂肪が半分しか出来ないので、普通の油より脂肪がたまらないことになります。(ちなみに残りは肝臓や筋肉で燃やされてしまいます。)
ここで、DAGについての研究をご紹介します。成人男性38人を2つのグループに分け、片方に普通の油、片方にDAGを料理の油に使ってもらい、食事制限を行いました。そうしたところ、体重、ウエスト、内臓脂肪面積は4週間でそれぞれ次のように変化したのです。
体重の変化:普通の油(1.1kg減)<DAG(2.6kg減)
ウエストの変化:普通の油(2.5cm減)<DAG(4.4cm減)
内臓脂肪面積の変化:普通の油(8平方cm減)<DAG(22平方cm減)
よって同じ量なら、DAGは普通の油より脂肪をためにくいことが証明されました。
■エコナにありがちな誤解
しかしここで一つ気をつけなければならないことがあります。それは、上記の研究はあくまで普通の油とDAGを「同じ量」摂った時の結果だと言う事です。
ですから普段使っている油をエコナに変えれば上記の様な効果は望めるかもしれませんが、もし普段から揚げ物などを控えているような人が新たにエコナを使った揚げ物を沢山食べるようになったら、痩せるつもりが太ってしまうでしょう。またエコナは痩せ薬ではないので、「毎日大さじ1杯のエコナを飲んだら痩せるかな?」と言えば、そう言うことはありません(冗談のようですが、本当にそういう勘違いをされる方がおられるのです)(^^;)。
よって、ダイエットにエコナを取り入れるならば「カロリーハーフの油」程度に考え、あくまで普通の油の代用として使うこと。ダイエット中の油の摂取量は1日10-15gがのぞましいと言われていますので出来ればその量の範囲内で、多くてもその2倍量までに留めると良いでしょう。
■おわりに
以上でエコナを例に挙げたトクホのお話を終わりにします。最後に改めてトクホを利用するときの注意についてお話しますと、トクホはあくまで健康(補助)食品。それ単独で病気を治すことは出来ませんし、摂れば摂るほど健康になるわけではありません。実際、ヨーグルトは健康に良いと言う考えから1日に牛乳とヨーグルト(トクホとして認可されているもの)を併せて1,000cc摂った結果、コレステロールが180から230に跳ね上がってしまった・・・と言う方もおられるそうです。
食事も運動も頑張った上で、トクホを取り入れるなら適度に取り入れて。健康なダイエットを心がけてくださいね(^-^)。
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