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【建築コンセプト】


・ 街並みの保存と伝承はその地域の独自性を守る上 で、子々孫々残すべく重要事項である。

 しかしながら、心無いマンション建設により街の 資産である景観が崩壊していることも事実です。
 そこで住宅地域に建つ学生マンションを想定し、 地域性とその文脈に沿ったデザインを提案します。

・街を繋げるキーワードに外壁カラーの彩度を下げること、 上層階壁面のセットバックすること、瓦素材を屋根 面に加え手摺の笠木と自転車置場屋根にも採用すること。 それは面的な調和と統一感の感じられる街として、また秩序ある 「街並の美」を創造することに繋がると考えます。






建築概要】
・ 建物用途: 共同住宅
  (学生賃貸マンション)
       
・ 構造:RC造・地上3階  
・ 住宅数 :30戸(24u)
・ 駐輪場  :30台
・ 建築面積 :329u
・ 法延べ面積:1,042u
−  地域の特性を生かして  −
「京の景観とマンション共存の提案」

歴史都市「京都」では、観光資源保全という観点 から減り続ける「京町屋の伝統的街並み」の保全再生問題があります。その一方でマンション高 層建築の問題にも取組む必要が迫られております。 良き街並みや建築はその時代その社会の文化の鏡 といわれ、その土地の持っている歴史・風土の文脈中でその土地固有の潜在力を引き出すこと が今、求められているのではないでしょうか。

周囲の環境を街全体の視野で捉えなおし建築をそ の部分としての役割を認識すること、そして構成 素材は厳選された自然素材に絞り、借景を取込み 生かした環境・建築づくりは不可欠と思われます。 また光を砕き、透きのデザイン要素は、伝承する 日本建築「日本らしさ」のキーワードです。 そこに京のもつ伝承、この度のテーマである 「受け継がれる建築の佇まい」があると考えます。
 しかし一方で保守的で画一的な街並みだけが存 在することは、新しい創造の芽を摘み取り街が沈 滞するなど活性化の問題が生じるということも明 記しなければならない重要な視座でもあります。
そこでこの展示は一見、矛盾するコンセプトのよ うに感じられるかもしれませんが、その文脈の中 現代的な解釈の元、共生可能な道を模索したひと つの解です。また高齢化社会の住問題にも光を当 て真に豊かなライフスタイルの提案も込められて います。将来、このプロジェクトが幻の建築とな るかどうかは、この思想に共感いただけた事業主 のご厚意にのみ懸かっており実現できるなら幸甚 です。


【敷地概要】

・ 建築場所:京都市上京区
・敷地面積:566u   
・ 用途地域:準工業地域

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