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心臓の病気で一番恐いのは心室細動です。
正常な心臓は、全身を巡ってきた血液を肺に送るための右心房上部にある
「洞結節」から出る電気信号によって各部が秩序正しく動いていますが、
心室で電気信号がぐるぐる回ってしまうと、脈拍数が毎分120から200回と
上昇してしまいます。
この状態が30秒間以上続くと「心室頻脈」と診断されて要注意になりますが、
心室頻脈から心室の各部で幾つもの電気信号が発生して心室部をぐるぐる回 り始めて、心室がまったく収縮できない状態になることがしばしばあります。
これを「心室細動」と言って、心臓から血液が送り出されないために突然死に
繋がります。
心室細動は自然に治ることはなく、血液を送り出す心臓の機能が停止している ので救命のためには一秒も無駄に出来ない状態です。
そこで、AEDと呼ばれる「除細動器」で心臓に電気ショックを与えて、
電気信号の秩序を取り戻すことが必要になります。
除細動器からは1500から2000ボルト程度の高電圧が一瞬(数ミリ秒間)出ま す。
大勢が騒がしくして秩序が保てないときでも大きな雷鳴が響けば
騒がしくしていた人たち も静かになって秩序が戻るのと同じ理屈です。
そして、雷が落ちたら大変なのと同じで、除細動器の電気ショックも
心臓の筋肉に悪影響 を与えることがあるので、除細動器(AED)の保守管理 や使用には十分な注意が必要です。
また、除細動器(AED)には体内に埋め込む型のものもあります。
これは心室の除細動を感知して自動的に電気ショックを与えて心臓の秩序を
取り戻すものです。
頻脈や心室細動のように直ぐに突然死には結びつきませんが、
脈拍が極端に遅くなってしまう不整脈の場合には、息切れや
運動能力の低下、
失神などを防ぐために体内にペースメーカーを埋め込みます。
ペースメーカーは鎖骨の下に埋め込まれ、電気信号を伝えるリード線を静脈か ら心臓内部に入れます。
そして、脈拍が遅くなったのを感知して拍動を促す電気信号を自動的に出して
脈拍数を正常値に戻します。
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