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不整脈についての早分かり



脈を計るには動脈血管に指を触れさせます。
一番簡単なのは頚動脈に指を触れさせることです。
それには左右のどちらかの手の親指と残りの四指で、正面から首を挟んで、
指を若干動かして脈が感じられるところ探ればよいです。
心臓から送り出される血液が頚動脈の血管壁を圧す力を感じ取っているわけです。
 
肺で二酸化炭素を棄て、酸素を捕まえた血液は、
僧帽弁を閉じている左心房
拡張に伴って肺静脈から左心房に入り、
大動脈弁を閉じて少し遅れて拡張した
左心室に伴って僧帽弁を通過して左心室に入ります。
左心室が拡張し終わると、僧帽弁を閉じ、大動脈弁を開けて左心室が収縮して
血液を全身に送り出します。
        ⇒
心臓についての早分かり参照
血液が血管壁を圧す力は、左心室が拡張しているときが最も小さく(
最低血圧
左心室が収縮しているときが最も大きくなります(
最高血圧
動脈に指を触れて脈を診るのは最高血圧と最低血圧の差を感じ取っていることになります。
 
手で触れて感じられる脈は、上記の説明で解るように、左心房、左心室、
僧帽弁、大動脈弁の規則正しい連携作業によって作られていますから、
器官や信号伝達系に異常があると、脈の異常として感じ取ることができます。
 
脈の感じ方によって分けてみます。
  • 脈が途切れたり、打つリズムが乱れる(期外収縮)
    たまになら、疲労やストレスなどが原因で健康な人でも起こる脈ですが、
    頻繁に起こったり、日頃から血圧が高い人や心臓が悪い人は要注意です。
     
  • 脈が不規則に打つ状態が続く(心房細動)
    心房の収縮拡張が小刻みになることにより、心房から心室に送り出される血液量が一定せずに血液量が多いときには脈が感じられ、少ないときは脈を感じることが出来ずに脈が不規則になります。
    原因は心臓弁膜症、虚血性心臓病、甲状腺機能亢進症などで、
    全身に送り出される血液量が少なくなると、動悸や息切れといった症状が出てきます。
      
  • 突然、脈拍数が150〜250回/分と早くなり数分で戻る、また、動悸、冷汗、失神などの症状が出る(発作性心臓頻拍)
    原因は過労やストレスが多いが、心臓に異常がある場合がある。
     
  • 脈が飛ぶ、乱れる、脈拍数が異常に少ない(房室ブロック)
    心臓の収縮拡張は右心房と上大静脈が接する辺りにある
    洞結節からの信号で制御されていますが、この信号が心房から心室に伝わらないために脈が飛んだり乱れたりします。
    脈拍数は成人で毎分60〜90回ですが、30回ぐらいになり、痙攣や失神を起こすものを
    アダム・ストークス症候群と呼びます。
    アダム・ストークス症候群になると、死亡する場合があります。
     
    洞結節からの信号が房室から心室に伝わらない状態を
    完全房室ブロック
    右心室に伝わらない状態を
    右脚ブロック
    左心室に伝わらない状態を
    左脚ブロックと言います。