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       視力回復の研究(1ページ目)



身近な自然と科学 Vol.142【視力回復トレーニング】2007/01/27

私が今試みている回復法は「9、3Dイラストを見る」ですが、先ず、眼の光学的構造について簡単に書いておきます。
眼の光学系は光を取り入れる側から角膜、前房、水晶体、硝子体、
網膜の順に各器官が並んでいます。
この内、像を結像させるレンズ系は角膜と前房からなる凸レンズと水晶体からなる凸レンズで、
2つ合わせて焦点距離約17mmの凸レンズになっています。
この凸レンズによって外界からの光は網膜上で結ばれ、
色素の光化学変化を介して脳まで伝えられます。

任意の距離にあるものを結像させるピント合わせは
水晶体の周囲にある水晶体小帯を、
更にその周囲にドーナッツ状にある毛様体と呼ばれている筋肉で引っ張ることによって
水晶体の厚み(曲率)を変えて行います。
このように水晶体の曲率を変えてピント合わせをするという説を「ヘルムホルツ説」と言っています。

屈折異常による視力低下では、
1、レンズの焦点距離に対して網膜までの距離が長すぎる、
2、レンズの焦点距離に対して網膜までの距離が短すぎる、
3、レンズが歪んでいる、
が考えられ、1は近視、2は遠視、3は乱視と呼ばれます。

近視にはレンズの焦点距離が短くなってしまったものと、
レンズから網膜までの距離が長いもの(眼球が前後に長くなる:眼軸性)とがあります。
眼軸性の近視は、近くのものを長い時間見ていると
水晶体の周囲にある毛様体を緊張させてピントを合わせるより網膜との距離を大きくした方が楽だと身体が認識するために起こります。
このためか、近視は近くを見ることが多い現代人に合わせた進化だと言う眼科医も居ます。

眼軸の伸びは前方には眼を支えている筋肉(直筋肉4本と斜筋2本)の力、
後方には眼を納めている
眼窩眼球の入っている、頭蓋骨の深い大きなくぼみ)で制限され、
概ね5〜7mmぐらいです。
正視の場合は眼軸17mmで無限遠のものにピントが合うのですから、薄い凸レンズの公式に当てはめて考えて

薄い凸レンズの公式
1/f = 1/a + 1/b
但し f :レンズの焦点距離
    a :レンズから被写体までの距離
    b :レンズから結像点までの距離

それが7mmも余計に広がってしまったらどう毛様体が頑張って水晶体の曲率を大きくしてもピントが合うはずがありません。

眼軸性近視は、眼の成長は他の部分より早いために、
前者は中学や高校の頃までは1.5ぐらいあって後に近視になった人に多く、
後者は小学生の頃には既に近視だった人に多いといわれていますが、
中学高校生の頃に近視になった人も程度の差こそあっても眼軸性近視になっているそうです。

ここからは中学高校ぐらいまでは裸眼でもばっちり見えたという方の視力回復方法を考えてみることにします。(老眼にも効くかも知れません)

巷には数多くの視力回復法が出回っていますが、
私の独断と偏見で考察する限り、
どれも水晶体の曲率を変える為に収縮する毛様体の筋肉を柔軟にしようとしているだけです。
では、ひとつひとつ考察してみます。

1、遠望法(遠くの物や星を視る)
これは昔から言われているものです。
遠くに焦点を合わせようとすると毛様体が縮んで水晶体を周囲から引っ張て水晶体の曲率を大きくします。(水晶体の曲面が緩やかになる)
視力の良い方が予防的に行うには良いと思いますが、
私の経験では視力低下に悩む段階に入ってからは効果が少なく、場合には弊害があります。
その理由ですが、
視力が落ちてしまっては遠くの物に焦点が合わせることが出来ず、無理に合わせようと努力すると、
見えない物の形に合わせようとして眼のレンズ系を歪めて乱視になる可能性があります。
眼のレンズ系(角膜や水晶体)は流体状なので形が絶えず変化しています。
それでも正常に見えるということは網膜に結像した像の形を判断して角膜や水晶体の形を補正しているからです。
逆に言うと、網膜上に形が判らないものが映ったのでは角膜や水晶体の形を補正できないということです。
ですから、視力が中程度以上悪い方が強いて行うなら、形の判っているもの、例えば「星は点に見えるはずだ」と思いながら夜空の星を視ることをお勧めします。
 角膜や水晶体が容易に変形してしまうことは
左図のような同心円をたくさん描いた図を見てみると 直ぐに判ります。
 モアレが見え、そのモアレが移動してあたかも乱視になったように見え  ると思います。
 
 (左図は模式図なので見えないと思いますが)
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