| 前骨間神経麻痺闘病記(?) |
| 私が前骨間神経麻痺(前骨間神経症候群とも言うそうです)という不思議な病気を患ったときのお話です。 |
| はじめに | |
| 私が前骨間神経麻痺という病気に突然かかったのはもう何年も前のことになります。 この病気を患っていたことを自分でも少し忘れかけていましたが、先日腱鞘炎になってしまった時にふとこの病気をことを思い出し、blogに書いてみました。 (そのときのブログはこちら。) その後、「前骨間神経麻痺」や「指が動かない」をキーワードに私のブログを訪れて下さる方が何人もいらっしゃり、不思議に思い調べてみたら「前骨間神経麻痺」について書かれているページは、いまだにないに等しい状態でした。 たしかに私が患っていたときもあまりにも情報がなく、治る病気なのだろうかと治療中とても不安な毎日でした。 もし同じ病気を患っている方へ少しでも参考になればと思い、そのときのことをまとめておこうとこのページをつくりました。 しかし何年も前のことなので記憶もあいまいな部分もあり、思い出しながら少しずつ書いていこうと思っています。 |
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| 発 病 | |
| 9月のとある日、起床したら左腕が肩から指先までの痛み。長い時間正座をしてしびれた足の痺れがとれていく時のような痛みです。 「腕を下にして寝てしまっていて、しびれているだけだろう」と勝手に思い込んでいました。しかしお昼になっても夜になっても痛みとしびれはとれません。振り返ってみれば起床したときはきちんと仰向けの姿勢だった事だったし。 不安に思いつつ、どうすることもできず、「血流がわるい」?と思い込み、左腕のマッサージを丁寧に行ったり、横になって腕を上に伸ばしておいて、しばらくしたら腕を下げて血液が指先まで一気に流れるような事もしましたが、そのときはちょっと良くなったような気がするものの、痛みが取れることもなく数日がすぎました。 |
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| 指が動かない | |
| さすがに痛みがこれだけ続くと不安も増し、会社の診療所へ。 ここの整形外科の先生(以後、A先生)はとても有名な大学病院から週一で診察に来ています。 病状を説明して、(たしかレントゲンも撮り、)診察がありましたが、痛みの原因、病名はまったく不明。 なるべく左腕を使わないように心がけて様子を観察しましょう。というのが一回目の診察は終わりました。 腕を使わないようにといわれても、会社勤めですから、パソコンも使わなければいけませんし、たまには郵便課から重い荷物も運んでこなければいけません。痛い腕もかばいながらも日常生活を続けていました。 そしてやっと痛みがをすこーし落ち着いてきた頃、会社帰りの電車の中でふと気づいたのです。 左の親指と人差し指が曲がらない。 指の付け根は曲がるのに、第一関節、第二関節がまったく曲がらない。右手で押さえれば曲がるのに、自分の意志だけでは曲がらないのです。 右の指を曲げるように、左を曲げようとしても曲がらないのです。指ってどうやって曲げるんだっけと必死に考えても考えても左手は思い通りになりません。 電車の中で両手を見つめ必死に動かしていたのですが・・・ |
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| そんな後の2回目の診察。 痛みだけではなく、指が動かない事態にA先生も悩みつつ、また、様子見という診察です。 様子見と言われても指が動かないという事態にかなり不安にかられている私。 のんきに一週間待っている余裕はありません。 すぐにいつも通っている病院へ。この病院も有名な病院で先生方もそろっています。 担当になった先生はこの整形外科のなかで中堅のB先生。 しかしそこでの診察結果も様子見。とりあえず薬を処方されました(たしか血流をよくする薬だったと思います)。 処方された薬に期待してましたが、その後まったく変化なし。 A先生3回目の診察、B先生の2回目の診察、薬の処方と続きますが、指には一向に動く気配もなく、病名も不明。不安だけが増していきます。 どちらの先生も病名、原因ともに不明という診察結果は同じですが、薬の処方があるB先生に藁をもつかむ期待をして、とりあえずB先生に通い続けることにしました。 何度目かのB先生の診察の日。午前中お休みをもらって病院に行ったけれど、この日病院は激コミ。このままだと一時までに会社に行くのは無理そうです。看護婦さんとも相談し、今日はあきらめ、B先生はいないけれど、土曜日に診察に来て薬を頂くということにしました。 |
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| 病名判明 | |
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週末の旅行をキャンセルし、しかし土曜日の先生は当番医みたいな先生ばかりなので、実はあまりあてにしていなく、とりあえず薬さえもらえればと思いながら病院へ。 今日診察してくれるのはC先生という若い先生。やっぱ当番医(←私が勝手に名づけてるだけで、ちゃんとした担当医なのかもしれません)かぁと内心思いつつ、これまでの経過を私が説明。その後、腕をあげたり、さげたり、ここは痛くないですか?などなどいろいろ診察し、考え込むC先生。もちろん期待していないので「わかりませんねー」という答えだけが返ってくると思っていいたら、突然席をたつC先生。 どこからか分厚い本を抱えて戻ってきました。それをひろげながら、「やっぱりそうだ」と一言。 「前骨間神経麻痺という病気です。左手なので左前骨間神経麻痺」 突然病名がついたことにびっくりしつつ、ところで ぜんこっかんしんけいまひ って何? 指先を動かす神経が肩から腕を通って指先まで通っていて、この神経の一部がなんらかによって圧迫され、意志の伝達が行われない。この神経が前骨(という骨があるそうです)の間に通っているので「前骨間神経麻痺」というのです。とC先生は本を使いながら丁寧に説明してくれました。 この病気になる人はスポーツをする人が多いそうですが、私は運動とはまったく縁がない。発病した時にもなーんにもしていません。私の場合、原因不明の発病でした。 それまでいろいろな悪い病気を想像していただけに、命にかかわるような病気ではない病名がついたことに安心したものの、どんな病気だが自分でもぴんと来ない。家に帰って「家庭の医学」をひらいても、そんな病名は載っていません。ほんとにそんな病気はあるんだろうかと疑心暗鬼の部分も実はすこしありました。 |
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| さて病名はついたものの病気の内容について詳細な情報を手に入れたくても、家庭の医学にも載っていないし、インターネットで調べてもヒットしない。病院での説明のみが病気についての情報です。 それってとても不安だけどどうしようもない。先生を信じて病院通いをするのみです。 しかしこのときはこの病気がそれほど珍しい病気とは知らなかったのです。 病名がついてから数週間後の診察。 C先生はやはり当番医だったのでしょう。担当はB先生に戻っていました。 B先生はカルテを読んで、ふむふむと独り言。 しつこいようですが、珍しい病気だと知らなかった私は、病名を発見したC先生の上司(だと思われる)のB先生に安心して頼っていたのです。(しかしこれは間違いだったと気づくのは数ヵ月後・・・) 通院を続けても、特別な治療があるわけでもなく症状の確認が続くだけ。 とはいえ症状に変化があるわけではありません。 発症してから4ヶ月が経っても何も変化がなく、ついに先生から手術を提案されました。 手術の内容は圧迫されている前骨間神経の圧迫をとるためにひじから手首にかけてメスをいれるというもの。おおきな傷が残るのはイヤだけど、指が動かないのはとっても困る。手術をしても必ず動くようになるとは言えないけれど、少しでも可能性があるのならそれにかけてみようということで手術を受けることを決めました。 |
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| 手術準備 | |
| 手術をうけるにあたっての検査を申し込み。 検査の中のひとつに、腕の神経が圧迫されていて動かないだけで、指先までの神経はちゃんと機能しているか確認する検査がありました。その検査を行ったのB先生。検査のために神経に針を刺す(?)のですがなかなかうまくいかない。 そのとき先生がぼそっと。「難しいなぁ。」。え?「この手術は初めてなんだよ。」 おいおい。それはもっと早く言ってくれなくちゃ。 「先生、この手術何度目ですか?」って確かに私は確認しなかったけど、でもやったことない手術にチャレンジしないで下さい。 |
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| 大学病院での受診 | |
| 手術前検査でのドクターの一言により、この病気がごくごく普通の病気でないことをやっと悟った私。 知り合いの医師に相談の電話をこのときに初めてしました。 病名を説明すると、それならうち(とある大学病院)に手専門の整形外科に相談したらとアドバイス。 手専門? そうそう手専門のドクターがちゃんといるから。まずはその先生に診てもらいなさい。と。 |
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| さて友人のアドバイスにより、大学病院手専門の先生の診察を受診。 あらためて「前骨間神経麻痺」であることを告げられ、また治療の選択肢の一つに手術があることが説明されました。 |
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| 手術の説明 | |
| 手術の内容は肘から手首にかけて腕の内側を切開し、神経を圧迫している要因を取り除く そして ・手術の成功の可能性は100%ではない(たしか6〜7割?) ・手術が成功しても、100%の完治ではない ・手術により、他の神経を傷つけてしまう可能性もわずかだがある この点について詳しい説明をうけました。 もちろんその先生がこの手術を何度も行っていることは確認した上で、手術を申し込み。 |
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| 専門医の手術を申し込みましたが、人気のドクターでもあり手術は順番待ち。順番が来るまでの間、なにもせずただ待つのももどかしく、この間は東洋医学に頼りました。 |
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| 東洋医学 | |
| まず最初に行ったのは針治療。 鍼灸師の方に隔日に来てもらい、マッサージと針治療。 マッサージは肩から腕にかけて。針治療はひじの内側近くから手首近くに針を刺し電気を流す。手術前検査で行ったような感じのことを数分行います。電気を通すと、神経が刺激され、普段は全く動かない指が勝手に動きます。この治療を始めるまでは、左腕と左手は細く、薄くなり続けていたけれど、治療を始めてからは筋肉が戻ってきたのか、手の親指の根もとあたりの厚みも復活。 とはいえ実際の症状は何も改善せず、鍼灸師にすすめられた漢方屋さんへ。 漢方屋さんの診断では、私は極度の貧血。 この貧血が原因で体の不調が起きているとのこと。 そこで処方された漢方は、前骨間神経麻痺に直接効くものではなく、体質そのものを改善しようとするもの。 針治療は続けたもののそのときは何も効果なく、一ヶ月半で終了。 漢方は体質改善への期待を込めてその後も数年続けました。 |
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手術を決めてから(実際手術はうけませんでしたが)のことは追って書きます。すみません。 何か疑問点などございましたらメールをいただけたらと思います。 |
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