ROSS ENSIGN社
かつてのイギリスの名門カメラメーカー。1961年に倒産。
http://www.ensign.demon.co.uk

 


ENSIGN AUTORANGE 16-20
戦後に作られた6×4.5のスプリングカメラ。戦前からエンサインはスプリングカメラをいろいろ作ってきたが、最後に高級機オートレンジ16-20とオートレンジ820を作って倒産してしまった。

このカメラの特徴はスーパーイコンタ以外では唯一のドレーカイル式で一眼連動距離計が付いていること。なんとブライトフレームも付いている。そのため眼鏡をかけていても非常に構図を見やすい。

またこのカメラが有名なのは変わった二重露出防止が付いていること。シャッターをチャージしないでレリーズボタンを押すと針が出てきて指を刺す。ちょっと痛い。フィルム送りはしないとレリーズボタンは押せない。

レンズは、名高いロスエクスプレス75mm/f3.5。3群5枚でテッサー型だが後群が3枚貼り合わせ。シャッターは自社製のエプシロン。小さいと有利なようでオートレンジ820が最高速1/250秒に対して、1/400秒まで使える。

ファインダー倍率が小さいので、視野が見やすいが、ピントは合わせにくいのが残念。一眼式なのでしかたがない。ブライトフレームは眼鏡の自分には非常にありがたい。動作もスムーズで作りもよく、小さく軽く非常によいカメラだと思う。写りはもちろん素晴らしい。



ENSIGN AUTORANGE 220
6×4.5と6×6の両フォーマットで撮影できるフォールディングカメラ。1938年から製造開始。一眼式連動距離計と自動巻き止めではないが、フィルムカウンター付き。

レンズは、自社製エンサー75mm/f4.5(のちにf3.5)、ルーコス75mm/f4.5(のちにf3.5)、テッサー75mm/f4.5(のちにf2.8)があった。シャッターも自社製のエプシロン(最高速1/250s)の他にプロンターII(最高速1/150s)、コンパー(最高速1/250s)、コンパーラピッド(最高速1/400s)と多様。

このカメラはテッサー75mm/f4.5とコンパー(0番)の組み合わせ。650g。

戦後のエンサインのカメラと比べて非常に作りが良い。ピント調節はレンズ前のレバーで行うが、前玉だけでなくレンズ全体が前後する仕組みで、素晴らしい。フィルムカウンターも使いやすくて非常に便利。非常に気に入っている。

なんといっても凄いのがこのレンズの写り!質感と立体感はモノクロで撮ると最高です。


ENSIGN AUTORANGE
6×4.5と6×9の両フォーマットで撮影できるフォールディングカメラ。エンサイン初の距離計連動カメラで1930年代に作られた。

このカメラのレンズは、ロス社製Xプレス105mm/f4.5で、シャッターはコンパーラピッド(最高速1/400s)。他にエンサー付きやテッサー付きがあった。

作りは非常に良く、当時は高価なカメラだったと思われる。レンズが上下左右に動き、撮影意図によって効果を与えられる。

このロス社製Xプレス105mm/f4.5は性能も高いうえに、なんとも言えない綺麗なボケかたをする。ついつい開放で撮りたくなるレンズ。


ENSIGN SELFIX 820 SPECIAL
6×9と6×6の両フォーマットで撮影できるフォールディングカメラ。それぞれ8枚と12枚撮れるから820という名前。スペシャルは非連動距離計が付いているから。

シャッターはエンサイン製のEpsilonで1秒から250秒まである。レンズはROSS XPRES105mm/f3.8で一説によるとアポクロマート補正がされているそう。テッサー型の三群だが、5枚で、三群が三枚の張り合わせ。非常にすばらしいレンズ。

嵌っていくフォールディングカメラの最初に1台がこれ。イコンタとかレチナじゃありふれてるからこれにしてみた。写りは非常に良いんだけど、ピント合わせをレンズに移す作業とか、赤窓でフィルムカウントをする機能とか使いにくくて手放してしまった。

作例