スウェーデンのカメラブランド。中版の王者として長くプロの間に君臨。今でも新製品を出しつづけている。
http://www.hasselblad.se/
 

 

 
 

SWC/M
SWC/Mは4代目のSWCシリーズなのだが、このカメラは3代目SWCをシュリロにて、純正改造したもの。SWCと比較して

1)ファインダーシューが底上げされている。
2)三脚用クイックシューが底上げされている。
3)巻上げノブがラチェット式になり、逆回転もする。
4)ポラパックが使える。

SWC/Mは1977年から1988年まで11年間作られ、1983年にはレンズがCFレンズになった。

このカメラは1961年製のSWCのSWC/Mへの改造品で、まだシャッタースピードが彫り込み文字のもの。当然メーター表記。鏡胴に傷は多いけど、レンズの状態やシャッターは絶好調。気軽に使えるビオゴン38mmf4.5である。Okadayaオリジナルフード付き。これにローデンシュトックの70mmキャップがちょうど取り付く。

下の写真はファインダーを見やすくするために(最も古いタイプは眼鏡の人には見難い)最新型のファインダーに変更。物凄く見やすくなった。


SW
機械式ハッセルブラッドは大きく分けて3種類。1眼レフのレンズシャッター式500シリーズとフォーカルプレーン式シャッターの2000シリーズ、そしてこの外付けファインダーで超広角レンズ固定のSWC
シリーズ。

SWCシリーズ
初代 :SWA(1954)
2代目:SW(1956)
3代目:SWC(1959)
4代目:SWC/M
5代目:903SWC
6台目:905SWC
このSWSWAの弱点だったレンズの剛性を改良したもの。
このカメラの最大の特徴はありとあらゆるところで絶賛されているレンズビオゴン38mmf4.5専用だということである。

フィルムの巻上げとシャッターチャージが連動していないのがこのカメラの特徴だが、逆にメカニカルな操作が嬉しく別に欠点でもない。それよりもコスト度外視で作りこんであるボディやめちゃめちゃカッコいい鏡胴や彫り込みのHASSELBLADの文字が古いものはやっぱり良いと思わせてくれる。
またコシナの非常に見やすいアングルファインダーを使用するのでSWA/SWの前にあるシャッターボタンは使い易い。
薄いボディのためストラップ金具が変なところに付いているが、SWはノブ式のため(SWC以降はクランク式)引っかからなくてよい。他のサイトで現行ストラップ金具は付かないとあるが、ちゃんと付くのでご安心を。
SWはどうも調べてみると700台程度しか作られていないらしい。SWAは900台程度と言われている。

このカメラはSWCの状態の良いCレンズメートル表示のものを探していたら偶然見つけてしまったもの。これくらいすばらしい状態のものはもう2度と逢えないと思い、手に入れることにした。1956年製。
レンズも完璧、ファインダーも完璧、動作も完璧、外観もほとんど傷なしと状態は50年前のものにしては奇跡的な状態。上の写真がオリジナルの状態。通常は下の写真のように実践的な仕様にしてある。コシナのアングルファインダー(このカメラ専用のファインダーなのにこのカメラを買うずっと前から買っていた)とOkadayaオリジナルフード。この穴開きフードはフレア防止の効果は定かでないがファインダーのケラレ防止には非常に効果的。ルックスもかっこいい。これにローデンシュトックの70mmキャップがちょうど取り付く。
描写はもうすごいの一言。緻密にどこまでも精密に描写してくれます。



500C/M
上記のように500Cからフォーカシングスクリーンを変更可能にしたのが500C/M。ハッセルブラッドと言えばこの500C/Mを意味するぐらい大ヒットし、1970年から1989年まで作られた。20年近く生産している間にマイナーチェンジをたくさんしている。

・ボディのストロボソケットが無くなった。
・ ネームプレート下のレリーズケーブルフック取り付け穴がなくなった。
・レンズマウントリングが太くなった
・マガジンフックが2ピースから一体に。
・ 三脚取り付け穴が小穴大穴の2つから大穴1つに。
・ボディが角張る
・巻き上げクランクがプラスチック製に
・ウエストレベルファインダーフードが屏風式に。

初期のものの方が作りが良い。

当初は500Cを使っていたが、やっぱりどうしても黒いハッセルブラッドが良くて、買い換えた。ボディ、ファインダー、マガジンと別々に買ったので揃えるのに手間がかかった。ボディは1978年製でまだマイナーチェンジ前。擦り傷多いがまあ実用にするから綺麗過ぎないほうが使い易い。1年愛用した後、ミラー角度調整、巻き上げグリスアップをしてもらった。ブラックボディは黒レンズも似合うし、白レンズもかっこいい。フォーカシングスクリーンはいろいろ試した結果アキュートマットDのスプリット&マイクロプリズムが一番という結論になった。

500C
ストロボの全速同調を達成するために作られたのがレンズシャッター一眼レフの500シリーズ。

初代 :500C
2代目:500C/M(スクリーンが交換可能に)
3代目:503CX(TTL調光可能に。スクリーンが明るく、内面反射対策もとられた)
4代目:503CXi(ソフトレリーズになりワインダー対応になった)
5代目:503CW(現行。ミラーが長くなりミラー切れ防止)
他に500CMの延長として500クラシック501C501CMがあり、限定モデルもいろいろある。

このハッセルブラッドは500シリーズの最初のモデル500C500Cは1957年から1970年まで作られた。 最初期のものはエアポンプによるショックアブソーバーが付いている。最後期のものは中身は500CM。 この500Cは1961年製でレンズマウント横に穴が開いているタイプ。

500Cとしては2台目。1台目はヤフーオークションで綺麗なボディを安く入手。その後プラナー80mmを買った際に付いてきた新品みたいなボディを気に入り、そちらを残した。メッキの荒れは一部あるがマガジンがピクリとも動かないし、レンズマウント、マガジンマウントもまったく使ってないような綺麗な状態。ウエストレベルファインダーは動きは渋いが、レンズが非常に綺麗。巻き上げクランクは新品同様の綺麗なものを付けた。

 

 

 

 
ハッセルブラッド用レンズ
 

ビオゴン38mm/f4.5
レンズ史上最高傑作といっても過言ではない。カメラマニアなら1人1本(つまり1台)は持ちたい。SWCシリーズは一貫してそのビオゴン38mmf4.5を搭載しているが、時代によって変更点がある。SWAおよびSWは絞りが円形なのが特徴(SWC以降は5角形)。逆光にもとても強く硝材も違うのではと思ってしまう。

作例

5群8枚 
フィルターサイズ シリーズ8
1956年製

ディスタゴン50mm/f4
ハッセルブラッドの基本の広角レンズ。標準レンズを買った人は次にこのレンズかゾナー150mm/f4を買うことになっているらしい。このレンズは1965年製。この後T*コーティングされ、黒鏡胴になる。

外観はそこそこだけどレンズは綺麗なディスタゴン50mm。広角だけど広角っぽくなく、また50cmまで寄れるので使いやすい。重いのがたまにきず。レンズ構成図をみるとこんな大きなレンズが入っているのだからしかたない。

作例

7群7枚
重さ 925g
長さ 100mm
焦点距離35mm換算 28mm
フィルターサイズ シリーズ8
1967年製

60mmとどちらを残すか考えて、こちらを手放した。

ディスタゴン60mm/f4
ハッセルの60mmは、f5.6から始まり、このf4が2ロットだけ1502本作られ、12年間作られなかった後、f3.5となった。ディスタゴン60mmの比較はここへ。

このf4のディスタゴンは、標準レンズ並みに軽く、最短は50cmと短く、開放値もそれほど暗くなく、ルックスも良く、数が少ないのに人気があり、なかなか出回らない。このレンズは2ロット作られたうちの、最初のロット。レンズ構成は伝説のワイドローライディスタゴン55mm/f4と同じ。素晴らしい描写。

以前f5.6の方を持っていたが、状態もあまり良くなく手放してしまった。それからずっとf4のものを探していたが、今回やっとレンズも鏡胴も綺麗なものを見つけて手に入れた。

作例

6群7枚
重さ g
長さ mm
焦点距離35mm換算 35mm
フィルターサイズ シリーズ8
1962年製

プラナー80mm/f2.8
ハッセルブラッドの標準レンズ。ハッセルレンズシャッターレンズ中最も明るい。Cレンズも年代順に
  1)初期型六枚玉白鏡胴
  2)七枚玉白鏡胴 掘りこみ文字
  3)七枚玉白鏡胴 印刷文字
  4)七枚玉白鏡胴T*
  5)七枚玉黒鏡胴T*
がある。 このレンズは最初期型の六枚玉。前玉横にある字体もその後のものと違う。描写が非常に優れているとの評判で最近人気が高く、また状態の良いものは少ないので綺麗なものは入手困難。

明るくて軽いレンズが使いたいならやっぱり基本の80mm。中でも描写に非常に定評のある六枚玉を選んだ。2本手に入れ、レンズの状態の良いほうを残した。266***番代。

作例

4群6枚
重さ 475g
長さ 51.7mm
焦点距離35mm換算 50mm
フィルターサイズ B50
1960年製

プラナー100mm/f3.5
ハッセルレンズの中で解像度が最も優れている。また歪曲補正もほぼ100%達成されている。人気のこの先端がクロームのレンズは1970年製で2616本製造されたうちの1本。こだわりのノンT*。前玉が大きく湾曲していて美しい。

500シリーズ用に私が最初に選択したのはこのレンズ。鏡胴に若干傷はあるがレンズは非常に綺麗で吸い込まれそう。標準より少し狭い画角は、テーブルで向き合っている友人のポートレイトを撮るにはとてもいい画角で、非常に気に入っている。ノンT*の100mmは1969年と1970年にしか作られていなくて総数約4500本しかない。

作例

4群5枚
重さ 610g
長さ 62mm
焦点距離35mm換算 55mm
フィルターサイズ B50
1970年製

Sプラナー135mm/f5.6
カールツァイスレンズの中で特別なレンズに冠されるS付き。ここではマクロレンズを意味する。ヘリコイドを持たず、ベローズかエクステンションチューブを介してボディに取り付ける。プラナー100mmと同様クロムトップのノンT*。バリアブルエクステンションチューブを使うことによって1.15mから無限までピントが合うので普通のレンズのようにも使える。ノンT*の135mmは1969年のみ約1500本が作られた。非常に希少性が高い。T*は3000本ほどある。

レンズはピカピカ。鏡胴も綺麗。シャッターはオーバーホール済み。このSプラナー135mmは隠れた銘レンズ。解像度が高く素晴らしい描写をする。実は超お気に入り。

作例

5群7枚
重さ 560g
長さ 85mm
焦点距離35mm換算 80mm
フィルターサイズ B50
1969年製

ゾナー250mm/f5.6

3群4枚
重さ 930
g
長さ 156
mm
焦点距離35mm換算 80mm
フィルターサイズ B50
1957年製

 

 

 
ハッセルブラッド用オプション
 
フィルムマガジン
マガジンは時期によっていろいろなタイプがある。
左上:C12マガジン初期型。最も作りがいいとされる1950年代製。テレンプが金属製。一つはSWと同じ年に作られたC12マガジンほとんど未使用オーバーホール済み。
中央上:C12マガジン後期型。ほとんど未使用、新品同様。
左下:C1612マガジン後期型。ほとんど未使用、新品同様。
中央下:A12マガジンブラック。500CM用に買った。フィルムの出し入れはこちらの方が楽。
右:アルカスイス製ポラマガジン。
巻き上げ関連
左上:露出計付き巻き上げノブ
左下:ノーマルの巻き上げノブ
右上:クロームの金属製の巻き上げクランク
右下:プラスチック製巻き上げクランク
フード
上段左:純正Cレンズ用150mm金属フード。100mmから250mmまで対応。
上段そのとなり:純正80mm用セカンド金属フード。縮緬塗装。
上段そのとなり:純正80mm用初期型金属フード。短いタイプ。
上段右:改造フード
下段左:Cレンズ50mm,60mm用金属ねじ込みフード
下段左:プラスチック製フードキャップ
他にSWに付いてきたA&W社フード、ビオゴン用Okadaya製穴開きフード、B50の社外品プラフードも所有。

プロシェード
初期型のプロシェード。残念ながら平面状にはならないが作りもカッコも一番いい。写真は床置きしたいため反対に付けてある。「使うハッセル」の立木氏とお揃い。先端には望遠レンズをつける際のマスクをはめ込める。150mm用マスクと250mm用マスクも所有。レンズアダプターはB50とシリーズ8用を所有。

フォーカシングスクリーン
上2段:500C用替えスプリットスクリーンセット。なんと未使用!
下段左: アキュ−トマットDスクリーン
下段中央:オプトファイバースクリーン
下段右:500CMノーマルスクリーン

他にSW用最新型フォーカシングスクリーンを所有

ベローズ+ダブルレリーズ+フードセット
本格的に接写するなら必要なオプション。下のレールはマクロスライダー機能。ダブルレリーズは押し方が難しいが使いこなしている喜びがある。塗装はなんとハンマートーン。
バリアブルエクステンションチューブ
これが超貴重品のバリアブルエクテンションチューブ。見つけた人は即買ったほうがいい。65mmから85mmまでの可変エクステンションチューブなのだがこれをSプラナー135mmに取り付けると普通のレンズのように使える。きちんと無限大も出る。ただし近接は1.15mまで。
クローズアップカリキュレーター
ハッセルのレンズでの露出や撮影倍率等が計算できるシート
三脚クイックプレート
ハッセルの底についているプレートがここにカチンとはまる。このタイプは旧型も新型も使える。

フィルター各種
上段:SWおよび60mm用のシリーズ8の純正HAZEフィルターとイエローフィルター。社外品のオレンジ、緑、青フィルター。他にケンコー製とブロニカ製のHAZEフィルターも持っている。ブロニカ製はなぜか凄い重い。枠が真鍮?

中段:プロクサー0.5m、1m、2m
焦点距離を短くするために先端につけるレンズ。露出倍数をかける必要も無く接写が手軽に出来る。カールツァイス製。一応クロムトップのレンズにつけるので白枠で揃えてみた。文字はすべて掘り込み。

下段:普通のCレンズに合うB50の純正CR1.5フィルターとモノクロ写真用の赤、オレンジフィルター。銀枠はソフター2。他に純正HAZEフィルターもあり。

ストロボソケット
アクセサリーシュー付けるタイプとフード先端に付けるタイプ。
水準器
アクセサリーシューに付ける水準器。持ちやすくなるし、便利でいつも付けている。
フォーカシングスクリーンマスク
ウエストレベルファインダーとフォーカシングスクリーンの間に入れて16マガジン使用時に写る範囲の目安にする。左が新型、右が旧型。最初期型500Cには右の旧型しか取り付かない。
ストラップ金具
左から右へ新しくなる。