本会議レポート

 2001年 第3回 定例会

 第3回定例会は9月10日から28日まで開かれました。議案9件、請願9件が審議されましたが、市民フォーラムは、2議案に反対しました。今回は鹿倉泰祐議員が代表として、主に 1.雑居ビルの火災 2.介護保険 3.待機児対策 4.子育て支援 5.少人数学級編成などについて質問しました。また、「選択的夫婦別姓制度導入に向けて民法改正を求める意見書」を私が作成しましたが、不採択になりました。

 

主な代表質問から


Q: 区独自の少人数学級編成を実施したらどうか?

  文部省は今年の3月に法律を改正し、少人数指導の推進のために独自の教員配置を認めるようになった。会派で視察した浦安市でも2年前に市独自で非常勤職員を採用し、少人数教育を進めている。また、文部省は学級編成の弾力化も認めたので、これまでの40人学級から少人数学級を実施する自治体も20県3政令市に上っている。ある調査では、小規模クラスのほうが、学力も高く、生活面でも良い効果をあたえているという結果が出た。区内小学校の1,2年生を仮に30人学級にすると12学級増え、新規教員採用の給与負担は1億円増となるが、区は都教育委員会と協議してはどうか?区独自に実施を検討したらどうか?

A: 区としては、現行制度の中で、区費による講師の配置などにより、少人数授業等の充実に努める。都も40人学級編成の方針は変らず、区として単独で実施することはできない。

Q: 区の子育てひろばに子育て支援センターの機能を持たせ、子育て支援の拡充を
 
 廃園になった幼稚園を改修した渋谷区の鳩の森子育て支援センターは区独自の事業として行なわれている。事業内容は電話・面接相談、子育て広場、短期緊急保育、子育て教室などで、ファミリー・サポートセンターも10月から始まる。職員はすべて保育士の資格があり、利用の多い1,2歳児の保育にあたっている。区内には西片と汐見幼稚園の跡に子育て広場が開設され、利用者に大変喜ばれているが、子育て広場にセンター的な役割をもたせ、子育て中の親に幅広い支援を行なったらどうか?

A: 子育て広場は、幼稚園と保育園の園長経験者が子育ての相談に適切に対応しており、ご提案の「子育て支援センター」と同様の機能を持たせることは考えていない。


▼渋谷区鳩の森子育て支援センターで村越議員と

 

 

 

 

 

 



平成13年度補正予算に市民フォーラムは反対

 今年度の一般会計の歳入歳出の補正予算は約17億4千万円を計上しました。
 このうち12億7千万円は基金積み立てとなっており、区の“貯金”は約60億円になる見込みです。区民には利用料などを値上げし、節約を奨励する一方で貯金に励む区の姿勢が明らかです。
 以下の問題点があり、市民フォーラムは補正予算に賛成しませんでした。

●出張所廃止のための予算が約1億円も
 これにはオンラインシステム運用経費の追加が3100万円、出張所の代わりに新しく設置される行政サービスコーナーの機器費用が1,900万円、13か所の区民サービスコーナーの設置に要する経費が1,300万円、この他9出張所を改修して作る地域活動センター経費として1,300万円などが見込まれています。出張所廃止に反対する区民からは費用対効果を疑問視する声もあがっていましたが、職員35人の削減を図りながら、新たにこれだけの経費をかけて廃止する理由があるのでしょうか。なお、区は出張所廃止後にサービスコーナーを図書館に設置しようと、職員と折衝中ですが、図書館本来の機能が低下することも心配されています。

●管理職全員にパソコン設置などで、4,600万円
 文京区は他区にくらべてIT化が遅れているそうですが、これまでなぜ必要なパソコンの導入を計画的に予算化しなかったのか問題です。補正予算で緊急に組むべきことではないと思います。2005年までに900台設置の予定で年間維持管理費は1億円かかるのですから、きちんと予算委員会等で審議をすべきです。

 


その他の主な補正予算の内容
○安全対策費で約3,800万円
 池田小学校の児童殺傷事件の反省で、保育園、児童館、幼稚園、小中学校にインターホーンやオートドアロック、非常通報装置などが設置されることになりました。
これは国や都の補助金と一部区費によるものです。
 
○認証保育所運営補助  3,000万円
 茗荷谷にできた区内初の認証保育所は、開設まもないこともあって視察に行ったときは4人の園児しかいませんでした。待機児解消策として区が力をいれていますが、良好な保育環境を保つこと、保育ニーズにあわせたサービスの向上など、今後の運営管理が問われるでしょう。

 

 

★所属委員会が変りました


 (厚生委員会から文教委員会へ、防災・まちづくり委員会から自治権・行財政システム調査研究特別委員会へ)

 


文教委員会(2001.9.20)

■小・中学校教科書採択制度について、問題点の見直しを
 文京区の教科書は右図のような仕組みで採択されました。結果的には、教育委員会の良識ある判断で、心配された「つくる会」の歴史・公民教科書が採択されなかったことは評価できます。
 しかし、これまでの教科書採択では現場の教師の意見がかなり取り入れられていたのですが、今回のやり方はいろいろな問題を残しました。
 見本用教科書が少なく展示が限られたこと、そのため教師にも区民にも時間的労力的に負担が大きかったこと、地場産業である出版・印刷・製本業にも打撃を与えること、審議会等の委員の人選、教育委員会の情報公開のあり方などを指摘しましたが、区としてはこの採択の仕組みはベストと考え、見直しは行わないという答えでした。中野区では子どもたちの意見もとり入れたり、5区で採択の最終審議の教育委員会を公開しています。3年後の小学校の教科書採択時には、他区のような柔軟な対応が望まれます。




■文京六中の南側に14階建てマンション建設計画
 文京六中の本郷通りに面した通りに、丸紅が計画している14階建てマンションが建つと、冬期は午前8時から11時頃まで一定の幅で日影が移動し陽があたらなくなります。また、マンションからプールが見渡せるので、北側の窓はすりガラスにするということですが、生徒たちのプライバシーが守られるのか心配です。このことを付近の住民や保護者で知らない方が少なくありません。業者まかせにせず、区や学校側がきちんと保護者に説明会を設けて意見・要望を聞くべきでしょう。区内は学校や保育園・幼稚園・児童館など,子どもの育つ環境が悪化する一方です。建築基準法をクリアすれば仕方ないと手をこまねいていないで、環境を守るための知恵や工夫を探る必要があるのではと思います。



■その他の主な審議■
■ 学校・幼稚園の安全対策について

・ 全小・中学校に防犯ブザーを配備。
・ 20小学校,10中学校,9幼稚園にインターホーン
・ 全小・中学校に非常通報体制(学校110番設置)
 各校2〜3個の非常ボタンで警視庁に自動的に通報。
「教師が生徒から離れることなく緊急対応できるように、きめ細かいマニュアルが必要」と意見を述べました。
 
■ 区立幼稚園の入園児募集と適正配置・3年保育に係る
 実施計画について⇒3歳児クラスの募集は6園のみ。
(前計画では8園実施とあったのに、何の説明もなかったのは問題)閉園、存続園を判断する数字的根拠が計画として示されました。「少子化」とはいえ、初めに廃園ありきの計画ではなく、状況に応じて流動的に対応するよう要望しました。


 

自治権・行財政システム委員会(2001.9.17)


■1300の事務事業評価は予算にリンク
 前年度行なった事務事業評価は予算と連動しないことを大前提にしていましたが、13年度は予算編成への基礎データとして予算と密接に関連させる方針に転換されました。事務事業評価そのものが予算を意識して行なわれると、職員が自主規制する場合もあります。予算に連動させるなら、政策評価が必要ではないでしょうか。今回個別シートが改良されていますが、数値化することが自己目的化されるのも困ります。区民の意見募集に対し反応がなかったそうですが、区民をまきこんだ議論をするためにも、わかりやすく解説したものが必要だと思います。

 

基本問題調査研究特別委員会(2001.9.14)


■ITと自治体運営の研究
 予期せぬ出来事で、副委員長としていきなり委員長を代行することになり、緊張しました。以前区の職員だった東京都総務局IT推進室の田口裕之副参事による講義で「ITと自治体運営」を学習し、質議応答。
 ITの限りない可能性を知るとともに、区のIT基盤整備をどこまで行なうのか、慎重、冷静に検討する必要があると思いました。

2001年区議会レポート NO.3


 


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