本会議レポート

  2004年 第 3回 定例会

 

  第3会定例会は残暑の厳しい9月8日からスタートし、いくつかの台風襲来が続く中、10月14日で幕を閉じました。10議案は全て全会派が賛成、しかし市民フォーラムと他の議員たちとの共同提出議案「文京区中高層建築物の建築に係る紛争の予防と調整に関する条例の一部を改正する条例」「文京区乳幼児の医療費の助成に関する条例の一部を改正する条例」は、否決されました。

 

●市民フォーラムの代表質問から●
(今回は村越まり子議員が担当)

Q. 高齢者虐待の把握はどのように努めているか?

A.
事例の把握については,区内8カ所の在宅介護支援センターを相談窓口として,主としてケアマネージャー、介護サービス事業者や民生委員等の地域の方からの情報提供に基づき行っている。また,来年度から在宅介護サービスセンターで実態把握調査の家庭訪問を行う予定である。

私の意見
虐待される人の3/4が女性。「高齢者虐待防止法」の制定が望まれます。

 

●その他の主な質問項目●
1.三位一体改革と財政運営について
2.再開発事業について
3.子どもの施策について
(1)新行財政改革推進計画における保育園のあり方について
(2)幼保一元化について
(3)次世代育成支援行動計画について
4.高齢者の施策について
(1)安心して地域で暮らし続けるための施策について
(2)高齢者虐待について
(3)災害時の高齢者の救出について

 

●区民憲章(自治基本条例)の「議会規定」の検討に入りました
 9月27日に「文の京の区民憲章をつくる区民会議」の区民委員と議員との区民憲章策定に向けた意見交換会が行われました。森田会長、斎藤副会長の説明のあと、活発な質疑がありました。私は「区民憲章に文京区らしさをもりこむべき」、「区民からの盛りあがりに欠けているため、時期尚早ではないか」、「まず市民参画条例を制定すべきと思うが、比較検討したのか」など意見や疑問を述べました。
 議会運営委員会でも、最終答申を受けて「議会の規定」について各会派から出された意見をもとに文案を練りました。


 

文教委員会(2004.9.12)

●「健全育成」のため、警察と学校の連携を強化
 区教育委員会は7月、警視庁と「児童・生徒の健全育成に関する警察と学校との相互連絡制度」の協定書を交わし、実施要綱を定めました。これは、児童・生徒の非行及び犯罪被害の防止と健全育成対策のために、学校と警察署が相互に緊密に連絡を取り合うものです。学校長はたとえば深刻な暴力を伴う例や、刃物を使った傷害事件、援助交際、薬物使用などの問題行動や犯罪などに関連して、警察の協力が必要なときに役割として警察に連絡します。ただ、これには「犯罪を犯す強い蓋然性」がある場合も含まれているため、子どもたちを学校が監視したり、取り締まることになりかねず、慎重な対応が求められます。  また、個人情報保護の観点からもいくつか心配な点を指摘しました。連絡方法は電話又は面接に限られているものの、記録表が保管されるため、適正な管理が必要です。問題行動や犯罪を犯した児童・生徒に対しても、学校であれば子どもの権利を尊重し、教育的な見地から問題解決や立ち直りに力を尽くしてほしいものです。この制度に違和感を感じるのは私だけでしょうか?

●小学校教科書採択をめぐる疑問
 来年度使用の小学校の国語の教科書がこれまでの光村図書出版から教育出版に変わりました。教科書採択に関する教育委員会は傍聴できないので、議事録を調べましたが、教育委員会でミスが2か所指摘された教育出版のものと、教師たちにも定評のある光村の教科書の二つに絞られ、次回の教育委員会で再検討されることになっていました。しかし、最終的には結果の公表だけで、どのように教育出版に決まったのか、説明もありません。
 私は、「6年生の下」の二つの教科書を比べて見ましたが、田中正造が明治天皇に直訴した逸話を載せている教育出版のものより、谷川俊太郎さんの「生きる」という詩が最後を飾る光村の教科書のほうが、全体的に好ましく感じられました。ところが、教科書閲覧会場の教育センターでのアンケートには、あからさまに光村を批判し、教育出版をよしとしている組織的な?意見が少なくありません。教科書採択にあたっては、現場の教師の意見を尊重すること、選択の過程に公平性・透明性を確保するよう、強く求めました。

●区立本郷図書館基本設計に反映されない区民の声
 宮城県宿舎萩風荘跡地を買い取り、森鴎外記念図書館の中の図書館部分を移し、また汐見会館と区民サービスコーナー、地域活動センターの機能も集めた地域交遊館を併設する施設としての基本設計が示されました。これまで図書館構想としてまとめられた区民の意見の「喫茶コーナーが欲しい」などの期待は虚しく、私も青少年の居場所としても閲覧室が必要、貸しロッカーの設置などを要望しましたが、今後大幅な変更は期待できそうにありません。区民に最も近い施設の建設が区民不在のまま、行われようとしています。

 

●その他の私の質問・意見
○シックスクールの要因となるホルムアルデヒドなど空気中化学物質検査については、検査方法が確立されていないため、基準づくりとマニュアル化を図って欲しい。各学校から保護者へのお知らせと児童・生徒の健康面に関しては、十分配慮すべき。
○明治の木造建築物茨城県会館の調査結果は?⇒文化的・歴史的に価値があり、保存に耐えられる。
○本館保存案が後退し、蔵しか残らなくなり、すでに建物解体がはじまっているが、区として建物移築、部材の保管などの支援はできないか?⇒東京たてもの園の移築は余裕がないと都から断られた。部材の保管については検討する。

 

 

少子化・青少年対策調査特別委員会(2004.9.15)

1.地域福祉計画=子育て支援計画の中間まとめについて議論沸騰
 「次世代育成支援対策推進法」に基づく「行動計画」を策定することが区市町村や事業主に義務づけられたことを受けて、文京区でも検討が進められてきました。
 ただ、文京区は平成15年に改定された「地域福祉計画」の中の「子育て支援計画」を拡充するという方針で、高齢者や障害者の福祉を審議してきた「地域福祉推進協議会」が策定委員会になったため、子育て世代の委員を若干増やしたものの、不十分な感が免れません。私たち会派では、会長に提案書を提出しました。
 少子化委員会でも、大系に沿った事業はこれまでの整理に過ぎず、新味に乏しく、新時代の次世代を育成する意欲にかけるなど、厳しい意見が相次ぎました。
2.「幼保一元化」は「公設モデル園」で
 幼保一元化を審議する教育改革区民会議の第4部会で、未就園児の保護者を対象にニーズ調査を行いましたが、今回の第一次答申にはあまり反映されていません。答申では保育園の待機児解消策というよりも、幼小連携の幼児教育を重視する傾向が強まり、「公設モデル園」の設置が示されたのみで、課題やニーズの検証が不可欠、具体的な検討は再度庁内で行われることになりました。今後の委員会での審議も、学校教育部中心の文教委員会に移されます。

決算委員会で久堅保育園視察
 耐震工事に伴い、全面改装となった久堅保育園は北欧風の明るい快適な環境となり、定員も6名増えたことが評価された。

 

 区政キーワード 

?に木村民子が解説します

「次世代育成支援対策推進法」

 国は少子化対策として、ここ数年「新エンゼルプラン」「仕事と子育ての両立支援策」など様々な指針を出してきましたが、決め手となるものはなく、少子化の要因として晩婚化以外にも夫婦の出生力そのものの低下が指摘されるようになりました。平成15年7月に、「男性を含めた働き方の見直し」を踏まえて、「次世代育成支援対策推進法」が成立しました。このとき議員提案された「少子化社会対策基本法」も成立しています。ちなみに文京区の出生率は0.84で都内ワースト8位です。

 

 

清掃・リサイクル調査特別委員会(2004.9.14)

●生ごみ堆肥化モデル事業の課題整理と今後の展望
 生ごみ堆肥化を今後より広く実践してもらうには、ごみ減量化の取り組みの中でコンポスト化の方法や利用法について啓発していく必要があるとのことだ。私は山形県長井市で視察した「レインボープラン」について生成した堆肥を見せながら質問した。このプランは単なるごみ減量の活動ではなく、循環型社会を目指し、農業振興、土壌改良、まちづくり、市民参画などが結集した成功例である。都市型でも、堆肥のリサイクルシステムを確立すればできないことはない。

 

○その他の報告事項
・容器包装プラスチック回収モデル事業の実施状況について
・「文京区廃棄物総合政策会議」の改組について
・平成15年度ごみ量及びし尿量の確定値について
・清掃事業に関する課題について、助役会及び部課長会での検討状況

 

長井市へコンポストセンター視察
生ごみに籾殻、畜糞などをまぜ、40日間ねかせ、ほぼ3ヶ月で堆肥ができる。生ゴミの保管場所以外ほとんど異臭はなかった。

 

2004年区議会レポート NO.3


 


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