本会議レポート

  2004年 第 4回 定例会

 

11月17日から始まった第4回定例会は、「文の京」自治基本条例審査特別委員会と教育委員の承認などを含めて会期延長され、12月20日に終了となった。提出された議案のうち、市民フォーラムは「文の京」自治基本条例「文京区安全・安心まちづくり条例」反対。マンション建設に一定の歯止めをかける「文京区中高層建築物の建築に係る紛争の予防と調整に関する条例の一部を改正する条例」は全議員が賛同した議員提出議案として可決された。

 

●市民フォーラムの代表質問から●
(今回は鹿倉泰祐議員が担当)

新潟中越地震に関連して、文京区の防災対策を問いました。

Q. 避難生活における要介護者への支援として、区内の介護保険施設等との連携が必要と考えるが、いかがか?A.
本区では、区立小・中学校が避難所となっているが、要介護者等ケースに応じて、区内の特別養護老人ホームや高齢者在宅サービスセンター等を二次避難所として活用を図るため、各施設の運営委託業者と応急業務の協力に関する協定の締結を検討している。

Q. 災害時のペットの受け入れ対策はどうか?
A.
災害時のペットについては、小・中学校の避難所において場所が確保されるよう検討している。また、負傷動物の保護などについても、区獣医師会と協議中である。

Q. 帰宅困難者への対応を考えると、食料備蓄の見なおしが必要ではないか?
A.
区では3食1日分の備蓄に加え、都からの食料委託物資も備蓄倉庫に備蓄しており、特に増やす予定はない。各家庭や事業所にも自ら備蓄するよう勧めている。

 

●その他の主な質問●
・区の地域防災計画や策定中の震災復興マニュアルなどの総点検を
・茗荷谷駅前地区再開発の見なおしを
・住民主権の視点で都市計画事業に区民参画と手続きを
・自治基本条例は十分に区民の意見を聞き、提案されるべき
・安心・安全まちづくり条例の立法の根拠を明確に

 

●安全・安心は皆の願い、でも本当は怖〜い?
 「安全・安心まちづくり条例」

 都内23区中18番目に制定されたこの条例は、実は警視庁が組織的に各自治体に働きかけ、条例制定を進めてきたものです。身近な犯罪が増えたということですが、裏付けとなる統計上の根拠に乏しく、文京区は最も犯罪の少ない区であると自負しているなら、なおのこと、区で条例制定する意義は不明です。防犯は原則として警察が管轄する領域で、区民に努力義務を課すことは行き過ぎではないでしょうか?町会やPTAの方々がすでに自発的にパトロールなどをされている努力には、頭が下がります。しかし、こういう防犯活動やあるいは13条の環境美化及び浄化、14条の公共の場所における喫煙禁止などは、事業計画や要綱による運動や意識啓発活動で十分で、あえて条例で規定する必要はないと考えます。
 それよりも怖いのは、例えば他自治体にはない11条の防犯機器の設置条項が盛り込まれたことです。「自由及び権利を尊重しなければならない」と一応基本的人権に関しては「配慮」から「尊重」に改められましたが、個人情報の保護やプライバシーに関しての明確な記載はありません。区は不必要な情報を警察に提供することはないと答弁していますが、区に歯止めをかけたり、検証する仕組みもありません。区内に事務所を置く弁護士の有志が、この条例を制定することにより「区民らに対する監視社会を招く恐れが強く、基本的人権が侵害される」ため、区長に議案提出をしないことを求めていました。
 千代田区では、環境美化や浄化を主眼においた「生活環境条例」施行後、路上喫煙は減ったけれど、住民からの通報も多くなり、地域のコミュニティがギスギスしたものに変わってしまったという嘆きを聞きました。この条例が拡大解釈され、防犯が強化されていく中で、逆に文京区の温かい地域社会が壊れていかないよう、願うばかりです。

 


 

文教委員会(2004.12.1)

新しい教育委員に膳恵子氏(桜蔭学園校長)が決まり、委員の内3人が女性に。

15項目の報告事項と請願2つの審議は1日で終わるのか危ぶまれましたが、私と共産党委員以外はほとんど質問しないので、10分ほど延長して終わりました。

●中学校選択制度の希望校集計結果で七中の人気回復
 11月19日に締め切られた時点で16年度希望者ゼロだった文京七中は39人の希望があり、七中の教職員や保護者の方々の努力が実り、何とか1学級編成が可能になりそうです。しかし文京八中が34名になり、国・私立中学入学者を除くとますます人数が減ります。一方、5校で受け入れ可能数を上回りましたが、茗台中学では抽選を行うことになり、他の中学は抽選をせず受け入れる方針です。定員をオーバーした場合の対応や、国・私立中学希望者の増加も予想され、公立離れは大きな課題です。今、学校選択制度下の適正配置について、教育改革区民会議でも議論されていますが、校舎の建て替えなども含め、総合的な見地から将来ビジョンを考える時期ではないでしょうか。

 

●その他の私の主な質問
□学校給食調理業務委託校に、明化小、関口台町小、第十中が選ばれたが、関口台町小の調理室の床はセミドライ、明化小、第十中はランチルームがなく、今後作る予定もない。調理業務委託と共に、衛生上から床はドライ方式で、ランチルームを整備するという方針があったが、なし崩し的に委託だけが進められているのは問題。⇒セミドライでも十分対応でき、ランチルームは余裕教室の活用などで工夫していく。

□区立幼稚園の3歳児募集は定員84名のところを188名が応募。兄姉が在園している子は優先受付されるため、初めての申し込みの場合、平均で2.86倍、最高6.88倍の園もあり、かなり狭き門である。現行の6園でクラスを増設できないか? ⇒公私立共存が大前提であり、3歳児クラスの増設は考えていない。

□駒本小学校内育成室が待機児解消のため、補正予算で設置されるが、他校生徒の受け入れは可能か?2階に設置されるので、特に登・下校時、休み中の運営など、学校側に十分に理解と協力を望みたい。⇒他校の生徒受け入れは様々な制約があり、どうクリアーできるか検討する。

□教育改革区民会議の答申に幼保一元化施設の提言が出されたことにより、幼児教育の第2部会が改組されたが、諮問では幼児教育全体のビジョンを示すことになっていた。幼保一元化施設の具体化案に対し、また以後の施設運営に関して検証が必要ではないか。3歳児保育についても区民の要望に応えるべきで、次世代育成行動計画を見据えて、幼児教育のあるべき姿を議論する部会を持つべきと思う。

□生涯学習推進計画に、義務教育等を何らかの理由で受けられなかった人たちのための成人教育の視点が必要ではないか。海外移住者や成人の障害者、10代の母たちなどにも生涯学習の機会を与えてほしい。

 

教育基本法を守ろう!
 「教育基本法の早期改正を求める請願」が扶桑社の歴史教科書をつくる会と密接な関係のある「文京区の学校教育を考える会」から出されました。このことを憂慮した方々から、合計6本もの請願に反対する趣旨の陳情や要望書が相次いで出されました。請願が付託された文教委員会では、自民党と無所属T委員が採択、新生クラブ、公明党が保留で3、市民フォーラムと共産党が不採択2となり、結果保留となりました。
 改正案には、戦後つちかわれてきた民主主義や自由・平和・平等を根幹から崩そうとし、日本を軍国主義化し、憲法改正につなげていく意図が明らかです。教育への不当な支配に屈することなく、教育基本法を守っていきましょう。

 

 

少子化・青少年対策調査特別委員会(2004.11.29)

■男女平等参画に関する区民意識調査について
 調査データはまだクロス集計が終わっていないため、結果についての分析はできなかった。これをもとに初めての男女平等白書が作成されることになるが、調査結果をどう盛りこむか、また白書の項目に関して意見や要望が出された。
 しかし区長から、白書は行政側が作成する資料であり、委員会の意見を必ずしも反映するものではないという認識が示され、白書の扱いについて、理事会で同意を得ることになった。結局、白書は協議の対象にしないで、調査結果報告を次の委員会で受けることとした。
子育て支援計画(次世代育成支援計画)中間まとめに対する区民意見について
 区が3回実施した区民説明会に私も1回参加したが、どこも5,6名の参加しかなく、寄せられた意見も12通と低調だった。
 しかし、意見の中には「ニーズ調査のデータを示して、計画に反映させてほしい」「障害児の受け入れについて具体的に検討してほしい」「小学校の空き教室を活用して育成室を増設してほしい」「子どもの権利保障に関する取り組みを記載すべき」などの貴重な意見が寄せられ、委員からも同様の指摘があった。

 

 

清掃・リサイクル調査特別委員会(2004.11.25)

平成15年度リサイクル清掃事業の概要は、実態に即した内容に
 乾電池の回収拡大が進展せず、また議論に。今回は特にボタン電池の回収は所定電気店の回収箱に入れるよう勧めているにもかかわらず、その電気店の一覧が掲示されていないので、区民にきちんとわかるようにと釘をさしました。ちなみに、私が区民一人当たりの年間ゴミ処理コストを質問したところ、答えられず、あとから23,324円と金額が提示されました。

■廃プラスチックを燃やすような暴挙はやめて
 廃プラスチックリサイクルの検討過程で、埋めたての最終処分場が満杯のため、可燃ゴミとして焼却処理の方向性が示されました。焼却工場の能力によってはダイオキシンが発生する危険性もあり、健康被害のないよう、環境面の影響について十分に研究するよう,強く求めました。

 

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