本会議レポート

  2006年 第3回 定例会

 

第3回定例会は9月11日から10月17日までの長丁場でした。9月29日の本会議の中間議決を経て、決算特別委員会がそのあと2週間余り続きました。私は決算委員でしたが、風邪で体調すぐれず、居残り勉強もつらかったのですが、何とか乗り切りました。区長提出の11議案のうち、特別区税条例の一部を改正する条例(税源委譲によるフラット化で所得割の税率3,8,12%を一律6%にする)と、一般会計補正予算(すでに将来ビジョンの関連経費が含まれている)などの他、6議案に反対しました。
また、小学6 年生にまで拡大する議員提出議案「文京区乳幼児医療費の助成に関する条例」は新生クラブ、自民、公明の会派は都に請願をだしながら、区独自に助成するこの議案には反対しました。しかし、その後共産党から出された助成拡大案を都議会では一端見送ったものの、都は急遽、来年度から小・中学生の一部を所得制限を設けて実施するという方針を、打ち出しました。私たちがこれまで主張してきたことを無視できなくなつたのでしょう。(なおハガキでのルピナスミニLETTERでは印刷終了直後にこのニュースが報じられましたので、お伝えすることができませんでした)

 

●市民フォーラムの代表質問から●
(今回は田中和子議員が担当)

■主な質問項目■
1.区立将来ビジョン(素案)区民説明会での区民意見と今後について
2.区立第五中と第七中の統合について
3.元町公園の保存について
4.ふるさと歴史館だよりの廃棄処分について
5.障害者自立支援法における区分判定、利用者への影響、事業者への支援について
6.障害者福祉計画の改定について
7.「健康日本21」の改定について
8.乳ガン、子宮ガンの検診について
9.アレルギー疾患に対する取り組みの充実を

 

Q
将来ビジョン(素案)について、大規模校のデメリット、小規模校のメリット・デメリットについても検証し、区民へ提示すべきでは?

比較的規模の大きな学校についてはグラウンドが狭いなどの施設上の制約がデメリットとしてあるものの、規模を生かした教育ができる。小規模校は集団による教育の充実のため、1学年複数学級を確保していくことが重要。

Q
障害者自立支援法が施行されたが、就労支援はどのように行うのか? 障害者住宅など生活の場の確保はどうするのか?

障害者就労支援体制は現在検討中、障害者住宅の斡旋は障害者計画に盛り込むが、住宅斡旋事業は障害者団体へ委託しない。

 

 

決算委員会(10/2〜10/17までの8日間)

区の財政は厳しいというけれど、決算では予算と比べて想定外の歳入増(約9億円)になりました。予算を低く見積もりすぎると結局、必要な区民サービスの低下を招くことになります。私は、決算委員として的確な予算見積もりと適正な執行をきめ細かくチェックしました。

市民フォーラムは平成17年度(2005年度)一般会計と国民健康保険特別会計は以下の理由で認定しませんでした。なお、老人保健特別会計と介護保険特別会計は認定しました。
2005年度は、「文の京自治基本条例」が施行され、区民の間にも協働・協治への期待が高まりましたが、パブリックコメント制度はあるものの、区民の声は政策立案過程に生かされていません。
NPM予算編成による複数年度の借り入れ・返済は実際に行われておらず、新たな法改正や組織改正などに対応しにくいなどの課題も多く、この手法はやめるべきです。

2005年度の歳入は、当初予算は厳しく見込んだものの特別区税などの大幅な増収により、決算で大きな乖離が生じました。結果として、区民に必要なサービスが抑制されたと言わざるをえません。歳出に関しては各款で指摘した意見を申し上げます。
 

1. 年間二万五千円の低廉な議員駐車場年間定期券は廃止すること。議員報酬の期末手当加算を廃止し、費用弁償は減額すること。
 

2. 大井競馬と場間場外馬券売り場及び中央競馬場外馬券売り場の撤去を求めます。
 

3. 電算機のシステム関連経費のコスト削減に努めること。住基カード関連経費は認められません。
 

4. 8箇所の在宅介護支援センターを全廃し、4箇所の地域包括センターとしたことは、区民サービスの低下につながり問題です。
 

5. 防災に女性の視点を入れること。区内全域の耐震、不燃化の防災対策を拡充すること。茗荷谷駅前地区・後楽二丁目西地区の市街地再開発事業は見直し、低層再開発等の計画に改めること。
 

6. 寿会館廃止によって、高齢者クラブや個人利用に制約が生じています。今後、高齢者の活動の活性化と場の確保に努めること。
 

7. 保育園・育成室の待機児解消に積極的に取り組むこと。乳幼児医療費助成は小学六年生まで拡大すること。幼保一元化施設の基本保育、長時間保育の定員を区民需要に沿って見直すこと。
 

8. 障害者自立支援法の応益負担により利用抑制が起きないよう、さらなる負担軽減を図ること。住宅施策を見直し、就労支援体制を早急に立ち上げること。
 

9. 元町公園に関しては、現況調査報告書を含め、資料等を区民に公開すること。教育部局の責任の下、文化財保護の観点から文化財保護審議会に諮問し、保存に努めること。
 

10. 区立小・中学校将来ビジョン(素案)は、保護者や地域・住民の要望を取り入れ、いったん凍結し、幅広い協議会で検討し直すこと。区立第五中・第七中の新校建設用地を新大塚公園以外に別途検討すること。
 

11. 区立小中学校の給食調理民間委託の拡大はやめること。
 

12. (財)文京アカデミーは、「文京区生涯学習計画」に基づいて事業を実施し、収支報告を議会で明らかにすること。大学との連携事業は、区民のメリットを最優先し、経費節減を図ること。
 

13. 国民健康保険料の毎年の値上げは、高齢者・低所得者の負担を増すばかりです。国による抜本的な改正を求めます。
 

なお、東京ドームでの公営競輪復活に反対します。

 

建設委員会(2006.9.25)

●都市計画審議会の結果概要の報告
--元町公園の都市計画公園変更は継続審議に
7月26日に開催された都市計画審議会の報告があり、都市計画法第17条第2項で定められている意見書の要旨が資料として付けられました。意見書の提出は75通ですが、ほとんどがその文化的価値を検証し、都内で唯一残る貴重な震災復興公園として保存し、元町小学校と共に活用することを真剣に要望しています。この議論は関連の委員会でも繰り返されているので、私は緑化の観点から、桜の名所でもある元町公園の樹木調査の必要性を説きましたが、調査委託した事業者の報告書は情報公開請求しても出されず、どのような樹木が切られるかも予断を許しません。都市マスタープランにもある「緑と水のネットワーク」は、公園を元町小学校の方にもって行けば断絶されてしまいます。眺望もよく景観上からも評価されている元町公園の変更に関しては、景観審議会でも正式に検討するよう、強く求めました。
なお、区が考えている新公園が防災公園としての機能がどのように果たされるのかも問いただしましたが、都市計画決定までは一切その計画を示さない方針のようです。
私はもちろん小学校と一体化して公園全体を残すことを繰り返し要望しました。


●公園行政に異論あり! 小さい児童遊園まで無くなっていく
沢蔵司(たくぞうす)稲荷児童遊園が廃止されるという条例提案がされました。沢蔵司稲荷は昭和24年から児童遊園として土地を区に貸していましたが、石垣補修費をめぐって区と折り合いがつかず、お稲荷さん側の申し出により、やむなく廃止という事態を招いてしまったのです。所有者の希望であればということで、私たちもこの条例には賛成しました。区の説明は法的な根拠によれば妥当かもしれませんが、せっかく提供されていた児童遊園が無くなることは、近くの小石川2丁目児童遊園も廃止されたばかりで、大変残念です。児童遊園としての遊具がなくても、子どもたちが境内で遊ぶのは大歓迎と、お稲荷さんのご住職の話です。
・以前、春日交差点のポケットパークの鉄のひろばのデザインも、私が安全性に問題ありと質問しましたが、やはり区民の方からも危ないという指摘がありました。今は竹で囲ってあり、デザインはぶち壊しとなっていますし、あのスペースがムダという手厳しい意見も聴かれます。私はあの場所に、ヨーロッパの街角のように大きな一本の木でも植えて、皆が憩えるようなベンチが欲しいと思いますが…。

 

●その他の主な審議●
・ 大型建築物の建築計画について…茗荷谷駅前地区第一種再開発事業の第1街区には地上25階立て、高さ90メートルの建物が建つので、風害などの実証確認をし、計画の見直しを求めました。
春日・後楽園駅前地区市街地再開発事業について…。
巨費を投じる再開発には、155m、105mの超高層ビルの計画も、街づくりの観点で低層再開発に工夫を。公的施設も設けるべきでは。

 

少子化委員会(2006.9.15)

●保育ビジョンは3月までにできるの?拙速すぎるのも問題。
保育のあり方検討協議会から端を発した「保育ビジョン」については、このほど策定検討委員会という別会議体で議論されることになりました。この検討委員会は、公募委員や保育園保護者の委員も加わりますが、この中に、認証保育園の保護者が含まれていないことを指摘、また幼稚園関係者もいない点など、区の保育全体を考えるうえでは、構成が不十分です。また、保育ビジョンと「子育て支援計画」との整合性をどのように図るのか、明確ではありません。保育のあり方検討協議会では「保育の質」をめぐって2年半も種々な検討が行われてきましたが、この保育ビジョンは3月までに作成という余りの拙速振りには、他の委員からも疑問視する声があがりました。

●「文京区男女平等推進計画」改定に関して最終意見
計画期間の設定根拠や区民からの意見の内容などの確認の他、第2章の文京区の歩みなどは最近の情勢を区を詳しく記述すること、「ジェンダーフリー」の用語使用をやめた経緯を区民に説明すること、巻末に年表をつけることなどを提言しました。
また、福井県で起きたジェンダー関連図書を閲覧からはずした事件に関しては区の姿勢を問いましたが、区は男女平等センターや、区内図書館においても、そのようなことはしないという明言を得ました。
なお、病後時保育に関して、順天堂大学と区が協定を結び、保育・育児支援策を進めることになり、順天堂大学のホームーページにも出ていることから、元町公園跡にそのような施設を建設する協議が進んでいるのか問いただしたところ、区はホームページの件は知らない、協議は進んでいないと答えました。
 

 

地方分権・自治制度特別委員会(2006.9.19)

 初めての委員会で、また一から勉強でした。

●平成18年度事務事業評価実施状況について
平成12年度から試行錯誤して実施してきた事務事業評価もかなり定着してきましたが、まだ課題も残されているように思いました。特に、必要性・効率性・有効性などがすべて「高」にもかかわらず廃止・休止となる事業があるので、納得がいきません。区民への説明責任を果たすよう、表の作り方も改善を求めました。

●「都区のあり方に関する検討委員会」について
23区(特別区)は東京都との関係において、市のような独立した自治体にはまだなっていません。その税源配分の問題や、都がするべき事務(仕事)と区がやらなければならない事務の分担も不明確です。そのため、都側と23区では協議を重ねてきましたが、交渉が成立せず、新たな会議対で都区のあり方を協議する場を設けることになりました。文京区長はその4人の委員の一人として、区側の主張をきちんと伝え、議論する重責があります。この会議は秘密会で傍聴できないため、会議録の改善、メンバーの拡大、専門家の意見聴取などを要望しました。

 

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