本会議レポート

  2006年 第4回 定例会

 

 今年最後の第4回定例会では、第3回定例会から1ヶ月足らずで始まり、議会直前までいろいろな動きがあり、情報収集に追われました。区長提出議案6件のうち待望の「乳幼児の医療費助成に関する条例の一部を改正する条例」は全会派一致で賛成(今まで私たちの議員提案に反対してきた議員たちは、どういう心境の変化?)、市民フォーラムと共産党の議員提案による「文京区建築物耐震補強工事の助成に関する条例」は否決されました。私たちは「東京都後期高齢者医療広域連合の設置に関する協議について」と五中・七中統合校の基本調査業務委託経費を認めないということで、これに関する2案に反対しました。

 

●市民フォーラムの代表質問から●
(今回は木村が担当)
 

▲今期最後の代表質問も質問だけで40分。区長と教育長の答弁には、またしても失望。

 

■私の代表質問の主な項目■
1.乳幼児医療費助成に関して
2.元町公園の文化財的価値について
3.文京区立第五中学・第七中学統合計画の変更と新大塚公園について
4.文京区立小・中学校将来ビジョン(素案)に対する区民意見と育成室について
5.子どもの人権に関して、学校教育におけるいじめ問題について
6.文京区国民保護計画について
7.介護保険改正に伴う介護予防サービスなどについて

 

Q 乳幼児医療費助成拡大に関して
 
市民フォーラムが6回も乳幼児医療費助成の拡大に関して条例提案をしてきたが、区長は否定し続けた。今回一挙に中学3年生まで医療費を無料化するというが、これは私たちの議員提案の最大の成果と受けとめている。しかし、この07年度10月実施の決断も23区中最後であり、4月実施を見送ったのはなぜか?


都の義務教育就学児医療費助成事業創設の方針を受けた。実施時期は制度変更の事務処理に相当な準備期間を要するため、10月実施とした。

私の反論
区は都の方針への対応が他区より遅かったので、4月実施もできなかった。本来なら16区がすでに行っているし、区独自の実施策をもっと早く検討すべきではなかったか。


Q 学校教育におけるいじめ問題について
  いじめ自殺が相次いだが、文京区の実態は?スクールカウンセラーの活用はどうか。いじめは人権侵害であることから、教員の研修に人権プログラムを取り入れること、児童・生徒たちには「暴力防止プログラム」を実践することが必要と思うがいかがか。



  本区では、06年4月から10月までで小中学校合わせて10件のいじめがあった。いじめに対してスクールカウンセラーが支援に当たる体制を作っていく。人権教育の研修は種々の教員研修の中で行っているが、子どもたちへの「暴力・防止プログラム」は一律に導入する考えはない。

私の反論
スクールカウンセラーの活用は、まずスクールカウンセラーが活動しやすい環境整備づくりから。視察したニュージーランドの「子どものための暴力防止プログラム」は教師と共に実践して効果が大きい。ぜひ研究して欲しい。


Q 元町公園は、10月に「日本の歴史公園100選」にも選ばれたことを区はどのように受けとめているのか。文京区都市計画審議会で資料不足のため、文化財的価値判断ができないという理由で継続審議となったが、教育委員会は文化財保護審議会に正式に文化財的価値を諮問すべきだが、いかがか。


(区長答弁)元町公園より区が推薦した新江戸川公園が選定されなかったことを残念に思う。
(教育長答弁)現在、区長部局で元町公園の「歴史性の継承」について、検討を重ねているところで、その検討結果を踏まえ対応していく。


続報・朗報?

12月22日の文京区都市計画審議会で
元町公園の都市計画公園の変更が再び継続審議に

 

 区は元町公園の現況調査を(財)文化財建造物保存技術協会に委託しましたが、その報告書について専門家に諮っていないこと、その他の資料も不備な点が繰り返し追及されました。区が示す公園の一部(前面のカスケートなど)を残す案では、その背後に15階建ての建物が建てられた場合の風害や、北側に予定されている代替公園の日影の影響などが危惧されます。  結局、戸沼会長は、文化財保護審議会、景観審議会を開催し、この問題を諮問するよう再度要請し、再び継続審議としました。2回もの継続審議は極めて異例のことです。


Q 将来ビジョン(素案)に対する区民意見は499通、28のPTA団体からの要望書が出されたが、指定校変更の運用、第2校舎設置などいくつかの問題点が明らかになった。素案は見直しをすべきと考えるがいかがか。


素案に対して寄せられた様々な意見等は真摯に受け止め、教育改革区民会議での検討等を踏まえて、検討を進めていく。


Q 「文京区国民保護計画」を拙速に策定せず、国立市が提案したように、戦争に協力しない平和都市条例の制定をすべきと考えるが、区長の見解は?

計画の策定は国の方針として平成18年度中に行うものとしてあり、拙速ではない。戦争に協力しない無防備地域の宣言は国が行うべきものであり、条例の制定は考えていない。

 

建設委員会(2006.12.5)

●新大塚公園は「兼用工作物」として新校の校庭利用が可能に
  文京五中・七中統合計画の変更が、突如発表され、文教委員会と建設委員会による連合審査が定例会の前に(06.11.13)行われました。この変更案は、統合による新校舎を教育センターを壊したあとの敷地に建設し、都市公園法の「兼用工作物」として新大塚公園の運動場を新校のグラウンドにして使うというものです。しかも、七中跡地はグラウンドとして、土・日に部活に使用とのことで、そこを校庭として専用できないのか、なぜ二つのグラウンドが必要なのか、を追及しましたが、七中グラウンドでは普通の授業の往来などに生徒の負担が大きいということでした。
  これは、都市計画変更の手続きが「守る会」など区民たちの反対運動により大幅に遅れ、平成21年4月の開校が難しくなるための苦し紛れの案としか言いようがありません。これで、公園が残ったというわけではなく、他区の例を見ても、学校使用が最優先で自由に使える公園ではなく、区民の利用は大幅に制限されます。また、新校舎建設計画も当初の案より大幅に後退し、何のための統廃合か納得がいきません。
  建設委員会では再度新大塚公園について、私が視察してきた他区の2例をもとに「兼用工作物」の認識の違いを質問しました。守る会からの請願が文教委員会で直前に不採択になったものの、区民の意見を真摯に受け止め、尊重するよう強く求めました。


●後楽2丁目西地区市街地再開発事業に40億円の補助金、でも地場産業は消えていく
 
市街地再開発事業は、道路や広場などの公共施設の整備を図る場合、公共施設管理者負担金が支払われますが、この地区の場合は、道路の整備は都が拡幅工事を行っており、広場といってもわずか200平米(約7200平米のうち)で、この負担金は支払われません。それでも、区の税金40億円が補助される仕組みとなっています。しかし、この地区で活発だった印刷・製本業などは権利変換が困難なため、他地域への工場転出もあり、区の地場産業が消えつつあります。
  また地域のコミュニティが失われる中で、高齢の住民が150mの超高層マンションの居住に馴染めるのか、気がかりです。

 

●その他の報告事項●
・大型建築物の建築計画について/小石川1丁目に66メートルの高層ビル建設。柳町幼稚園は完全に日陰になる。児童・学校施設の周辺には日影規制を厳しくと要望した。

・国と都その他の工事施工状況について/護岸工事の雨水対策は依然として50ミリ対応、極度の大雨のときが心配される。

・文京区地球温暖化対策実行計画の実施結果について/区役所の中では、IT導入後でもコピー紙などなかなか削減されないという報告があった。気をつけたい。

 

少子化特別委員会(2006.11.29)

「文京区男女平等参画推進計画」の改訂版はすぐれもの
これまでこの委員会で、私も様々な意見や要望を出したが、かなり反映されたことは評価したい。今後は特に、区内事業者への育児休業取得率の向上を図ることや、入札時の事業者選定に男女平等参画の視点を取り入れる仕組みづくり、苦情対応機関の設置などに努力してほしい。

●母親たちの育児不安に対応する児童虐待防止を
その他一般質問で、小石川・本郷保健センターで実施の児童虐待予防事業によると、4ヶ月健診の保護者の約4割が要支援となっており、母親たちの育児不安に対し、受診後の相談体制の継続を強く要望した。

DV被害者に相談機関などの連絡先を知らせる情報カードができた。でも、男女平等センターの女性相談の電話番号の欠落など、実効性に乏しいのは残念。区役所や施設内のトイレに置くと流されたりして詰まることが心配という理由で、配布場所が限定された。

 

念願のコミュニティバスが07年4月〜運行開始予定。料金は100円です。

 

分権委員会(2006.11.28)

 正式には地方分権・自治制度特別委員会と言いますが、昨年9月から委員になりました。

●政策・施策評価にも区民による外部評価を
  外部評価として学識経験者から意見を聴くだけでなく、区民からの意見も聴取すべき。一応、総合評価をホームページなどでも公表し、区民の意見を募集することが予定されているが、進捗状況の確認を行っている基本構想推進会議を、区民による政策・施策評価の議論の場としてはどうかと提案した。
  評価対象のテーマの「すべての区民の健康づくりを進める」に関して、安心して子どもを産める体制づくりを要望し、助産師たちの活動実態の把握と、医療機関の連携強化を求めた。

●新行財政改革推進計画の見直しでさらに64人の削減
見直しでは新たな削減計画が示され、清掃作業員の大幅な削減が予定されている。また、保育園2園の民営化の未実施、図書館委託の拡大を推進と、いくつか懸念される内容が含まれており、新生文京をつくる区民協議会の議論も注視したい。

●都区のあり方検討委員会で自治のあり方を協議
都と区の話合いではこれまでの事務配分と財源問題に加えて、「23区再編」「東京富裕論」など新たな検討課題が出てきた。検討会を改組し、今後の検討体制として検討委員会、幹事会を置くことになった。

 

06年12月13日、煙山区長に市民フォーラムとしてまとめた「2007年度文京区政への提案」を提出しました。
*市民フォーラムのニュース号外も作成、06年12月25日各紙の朝刊に折り込みでも配布しました。
*紙面のアンケートにもどうぞご協力ください。

 

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