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九月十一日、ニューヨークの世界貿易センタービルに航空機が激突したとき、誰もが一瞬自分の目を疑ったことでしょう。そして二機目がさらに突っ込んだ様子を中継で同時に目撃したときには二重のショックだったと思います。「これは映画でもCGでもなく、現実なんだ」と自分に言い聞かせなければ、到底信じ難い出来事でした。テレビで繰り返し放映されるあのシーンが、悪夢のように今でも甦ります。
このような無差別テロは全く許しがたい犯罪です。しかし、アメリカのブッシュ大統領がこのテロに対し世界的な包囲網をめぐらしアフガニスタンを攻撃したことに、強い危惧感を抱いているのは、私だけではありません。インターネットやEメールにより、戦争に反対する生の声が私にも届いています。アフガニスタンで活動していた女性、女性国際戦犯法廷のグループによる緊急アピール、暴力反対を訴える全面広告を五紙に掲載する米国の退役軍人、アフガニスタンの人権団体……。もちろん、日本の女性議員たち、市民運動の仲間など目立たないけれど熱い抗議行動が展開されてきました。
アメリカ連邦議会の下院でテロリスト攻撃に対する決議をただ一人反対したバーバラ・リーという女性議員は、次のように語っています。
「議会にはチェックとバランスをきかせ、監視する責任があります。戦争によって米国民から戦争決定の権利やそのプロセスを決めるという権利を奪うことはできないと思っています。最低限、どの国家を攻撃するつもりなのかを知り、その決定に参加すべきです。最終解決方法も知るべきです……。私は終りの見通しのない戦争が起ったとき、もしかして起り得る暴力の連鎖に対して意見を言い、監視するという米国民の権利を守ろうとしているだけなのです。」
彼女の勇気ある行動を、日本の議員たちも深く受けとめるべきではないでしょうか。
日本は唯一の原爆被災国であり、第二次世界大戦後、憲法のもと五〇年余りも戦争のない平和な社会を築いてきました。アフガニスタンへの報復戦争に加わることが、国際的に日本が果たす役割でしょうか。テロは国際犯罪として国際法廷で裁かれるべきです。これ以上民間人の犠牲者を出したり、戦争を拡大させることのないよう、日本政府は努力すべきだと思います。
●文京区議会でも、「アメリカ合衆国同時多発テロに関する決議」が全会派一致して採択されました。
アメリカ合衆国同時多発テロに関する決議
9月11日、アメリカ合衆国で発生した同時多発テロは、数多くの貴い人命を奪う極めて卑劣な暴挙である。これは、世界の平和と安全に対する重大な脅威であり、強い憤りを禁じえない。
このような非人道的行為は、いかなる理由があろうとも許されるものではない。
ここに犠牲となられた多くの方々に衷心より哀悼の意を表するものである。
文京区は、昭和54年に平和宣言をし、昭和58年に非核平和都市宣言を行い、世界の恒久平和と繁栄、核廃絶と軍縮を全世界に訴えてきた。
政府においては、在米邦人を含む被害者救援に全力を尽くすとともに、国連憲章と国際法に基づき、事件の平和的解決に向け努力されたい。また、我が国における類似事件の発生を防止し、世界の恒久平和と安全のために最善の措置を取られるよう願うものである。
以上、決議する。
平成13年9月28日
東 京 都 文 京 区 議 会
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