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…文京の樹々物語…

 

 


ルピナス LETTER 21号  2002年・冬号(10,11,12月分)から

汐見小の近くに高い塀にさえぎられた通称「太田さんの森」がありました。私は小さいときわざわざ寄り道をしてはこの鬱蒼と繁った木立を背伸びして眺めたものです。そこは怪人二十面相でもひそんでいるかのような一種のミステリーゾーンでしたが、昨年10月から市民緑地「千駄木ふれあいの杜」として整備され公開されました。私も、付近の住民の方々や区との話し合いに参加、「千駄木の森を考える会」もでき、神秘性はなくなったものの、貴重な緑の空間が人々を憩わせています。

サトウハチロー記念館跡にあり、「小さい秋みつけた」にも歌われたハゼの木が建築の際切られるというので、区は大急ぎでその1本を礫川公園に移し替えました。でも、小枝が数本出ているだけのほとんど切り株同然のハゼの木はさみしげで、せめてそばに歌碑を立ててと言った私も気がひけます。

家の近くの大きなムクの木は、近所の人が自発的に落ち葉掃きをしていましたが、古木で危ないと言われ、とうとう切られてしまいました。太い切り株を見るたびに、木が悲鳴をあげているようで胸が痛みます。 (木村民子)



千駄木ふれあいの杜▲

 

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