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協働・協治の理念はどこに?

ルピナス LETTER 36号  2005年・ 秋号から

区長以下職員の意識改革が必要

 「文の京自治基本条例」が今年二月に制定されて以来、区民の間にも徐々に浸透してきました。私たちも条例としての不備な点をいくつか指摘したものの、制定されたからには、区民のためになる条例であってほしいと願っていました。しかし、最近、「協働・協治は絵に描いた餅なのか」という声がよく聴かれますし、市民活動への支援も不十分です。区は新行革推進計画に沿って、また指定管理者制度の導入に向けて、これまでの区の体制を急激に変えようとしています。あらかじめ設定された期限があり、部課長以下、職員もそれに向かって仕事を消化するのに躍起となっている状況が見られます。保育園の民営化についての協議会などは異例であり、区民参画とは名ばかりの追認機関の域を脱していない委員会、審議会などが少なくありません。協働・協治を進めるなら、まず広範な区民委員の参加、情報の公開と共有、透明性のある議事運営が不可欠です。いつのまにか区長と幹部職員だけの会議で決まってしまい、報告も直前ということでは、区政への信頼を失います。職員の意識改革がよく問題にされますが、まず区長から説明責任を果たしてもらいたいものです。

9月6日に05年第2回の市民フォーラムセミナーを開催。
改正介護保険制度について藤田介護保険課長が区の取り組みを説明。
(左端が木村)

■区民不在の場当たり的区政

 その1 文京アカデミー構想で区の組織を大はば再編
 (仮称)文京アカデミーは生涯学習部の文化振興課、生涯学習センター、スポーツ振興課の事業や国際交流、観光振興などが、区長部局の管轄下におかれ、18年4月から、指定管理者導入や業務委託として、かなりの部分が文京区地域・文化振興公社に移行することになります。
 私は国の法整備が進まないうちは、生涯学習などを教育委員会の管轄外に置くことに反対してきました。
 8月に素案がまとまり、パブリックコメントを10月にとりましたが、区民への説明会はなく、今着々と準備が進められています。多くの区民に大きな影響があるだけに、区民が納得する形で進めるべきです。
(INFOMATIONのセミナー案内をご参照下さい)


その2 旧四中跡地の利用は東大が有力、12月中にも結論
 旧四中跡地の活用について、2001年の文京区学校跡地活用協議会による報告書では、青少年の健全育成対策を訴え、居場所としての利用の声が高まっていました。その後、区は区民との協議を再開することなく、利用の意欲を示した東大との検討に入っています。東大からの提案は新たな映像産業を創出する研究施設や大・中ホールなどを設置した「学びの輪プラザ未来創造館」を建設しようというもので、東大は既に建設費として40億円も寄付を集め始めているそうです。区が土地を提供(時価約20億円)するなら、東大だけでなく他大学にも照会し、他の提案も併せて検討しなくては公平とはいえません。区民のための青少年施設案は宙に浮いたままです。


その3 交遊館が交流館に名称変更、世代間の交流が主目的の施設に
 高齢者クラブなどが活動し、憩いの場として利用されてきた寿会館が廃止後、一部は交流館として転用されることになり、条例提案は、可決となりました。
 しかし、最近でも寿会館廃止反対の署名は5770名にものぼっています。寿会館では入浴サービスも廃止され、無料で利用できた集会室などは有料となります。
 高齢者クラブは当分の間優先受付がみとめられますが、一方では個人が利用しにくくなることが、懸念されます。
 なお、交流館の事業は指定管理者からの提案によるということで代替案はまったく示されていません。交流館で世代間の交流をどのように図ろうというのでしょうか。


 

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